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ダウの犬戦略が有効な理由

   

ダウの犬とはNYダウ構成30銘柄の内、配当利回り上位10社を1年間保有して、翌年また配当利回り上位10社を選んでそれらに銘柄入替して、またその翌年以降も同じことを繰り返す投資法です。

このダウの犬投資法はデータ上有効であることがわかります。2001年以降のダウの犬とNYダウの年率リターンの比較です。

  ダウの犬 NYダウ 判定
2001年 -5% -5% 引き分け
2002年 -11% -15% 勝ち
2003年 33% 28% 勝ち
2004年 7% 5% 勝ち
2005年 -5% 2% 負け
2006年 32% 19% 勝ち
2007年 2% 9% 負け
2008年 -39% -32% 負け
2009年 18% 23% 負け
2010年 21% 14% 勝ち
2011年 15% 8% 勝ち
2012年 10% 10% 引き分け
2013年 35% 30% 勝ち
2014年 11% 10% 勝ち
2015年 3% 0% 勝ち
2016年 17% 14% 勝ち

10勝3敗2引き分けというのは優秀な成績だと言えると思います。

NYダウの中から適当に10種類選んでも、NYダウに勝つことはそれほど容易ではないはずです。

やはり配当利回りが高い銘柄を選んでこその高リターンなのです。

なぜダウの犬という高配当戦略は有効なのでしょうか?

それは、結局配当利回りが高い銘柄というのは割安だからです。NYダウに選ばれている銘柄というのはどれも米国を代表する優良大型企業ばかりです。そのような大型企業は多くの機関投資家やアナリストが業績や経営環境を注視しているので、簡単には割安には放置されないと思われがちです。

でも、過去のダウの犬のパフォーマンスから言えることは、アナリストや機関投資家の意見が集合しているマーケットも完璧ではないということです。一見して合理的に値付けされているように見えて、実は後から振り替えると割安だったね、ということが起こり得る。人間の能力なんてそんなものです。

スタンフォード卒業している株式アナリストなんて肩書を見れば、自分たちとは住んでいる世界が違う異次元の天才に見えるかもしれませんが、人間の能力なんて意外と差はないのかもしれません。

シーゲル教授は言っています。

配当が高い銘柄はたいてい、投資家が収益見通しに過剰に悲観的になっているので、結果的に株価が適正水準を下回り、リターンは平均を上回る。配当を維持するかぎり、株価の下落は配当利回りの上昇を意味するので、株価が下がるほど、投資家の保有株積み増しペースが増加する。

『株式投資の未来』より

投資は基本的には順張りでいくべきだと私は思っています。

マーケットの流れ、金利の流れ、中央銀行に逆らわない、ということです。魑魅魍魎の投機の世界で揉まれていない長期投資家が、変に相場の流れに逆らって逆ばりな投資戦略を取ると損することが多いと思います。

でも、そんな短期のマーケット変動予測に長けていない長期投資家でも天邪鬼的な逆張り投資をしていい場合があると思っています。

それは、NYダウに選ばれているような超大型株の場合です。過去のトラックレコードがある強固なブランド力がある巨大企業であれば、必ずどこかで株価は切り上げて史上最高値を更新することがほぼ間違いないといえるからです。

1度築いたMOATはそう簡単に崩れません。特にブランド力に裏打ちされたMOATはまず崩れません。

名前も知らない小型株で逆張り投資することはよほど知見がない限りは止めたほうがいいと思いますが、ダウに含まれているファイザーやコカ・コーラ、エクソン・モービル、シェブロン、マクドナルド、P&G、J&Jなどの超優良銘柄であれば、ガンガン逆張り投資しても問題ないと思います。

2016年特にパフォーマンスが悪かったNYダウ銘柄としてナイキ(NKE)が挙げられます。ナイキは2016年のトータルリターンが▲17.6%と2008年のリーマンショック時並みの成績です。でも、ナイキブランドの強さを考えれば2017年かそれ以降かは知りませんが、株価は必ず切り返してくるはずです。配当利回りが低いので私は買いませんが。

「落ちてくるナイフをつかむな」という格言がありますが、NYダウに含まれるような銘柄なんて全然ナイフではないですから、スプーンですよ。つかんでも全然痛くない。臆せずつかめばいいと思います。

2017年のダウの犬銘柄で、注目したい銘柄は個人的にはコカ・コーラ(KO)とファイザー(PFE)ですね。

KOとPFEそれぞれの1990年から現在までの株価チャートです。上がKOで下がPFE。

ね、大丈夫でしょ、必ず株価は上がりますよ。これに配当も加わるわけです。綺麗な右肩上がりよりもむしろこういうジグザグなチャートにこそ配当再投資の旨味が潜んでいるのです。

 

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