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【WFC銘柄分析】ウェルズ・ファーゴは米国の大手リテール銀行でバフェット銘柄

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウェルズ・ファーゴ(WFC)をご紹介します。


  WFC財務情報等

基本情報

会社名 ウェルズ・ファーゴ
ティッカー WFC
創業 1852年
上場 1962年
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 262,700
セクター 金融
S&P格付 A
監査法人 KPMG
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

100%米国内売上

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

BPS(一株当たり純資産)

 

株主還元

 

連続増配年数

6年

 

バリュエーション指標等(2018/7/22時点)

予想PER:12.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.8% 最新情報はこちら

PBR:1.5倍 最新情報はこちら

 

感想

ウェルズファーゴは、伝統的な融資業務を中心にビジネスを展開しているリテール銀行です。1852年にヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴの二人が設立しました。

全米に1.3万以上のATMを設置しており、支店数は全米トップです。総資産は約1.9兆ドル。2008年にリーマンショックで経営危機に陥っていたワコビア銀行を買収し、リテール銀行としての規模を拡大させました。

資産規模は全米3位で時価総額はかつては全米トップでしたが、JPモルガンにトップの座を奪われました。時価総額でJPモルガンに抜かれるきっかけとなったのが、2016年に発覚した不祥事です。

ウェルズファーゴの従業員が顧客に無断でクレジットカードを発行したり、追加口座を開設したりしていたことがわかりました。営業成績の悪い従業員は給料が下がってしまい、最悪解雇されてしまうこともあることから、WFCの従業員はこのような不正を犯してしまいました。従業員の問題もあるし、犯罪行為を誘発するWFCの会社としての体制にも問題があろうかと思います。WFCはこの件で1億8500万ドルの制裁金を支払っています。2017年になって更なる不正も発覚しました。特定の自動車保険で保険料を顧客から不適切に徴収していた事実が明るみに出ました。被害者は最大57万人にも上ります。

ウェルズ・ファーゴは格式高い金融機関というイメージがありますが、これら事件をきっかけにそのイメージに少し傷が付いてしまったかもしれません。当不祥事のため、FRBは当面の間ウェルズ・ファーゴの総資産残高を現状の2兆ドル弱で維持するよう指示しています。

伝統的な融資業務が中心で優良資産を多く抱えており、比較的業績のボラティリティが低いです。金融セクターは投資判断が難しいと個人的に考えていますが、WFCは長期投資家の間でも人気の金融銘柄です。バフェット銘柄でもあります。

財務データを見てみましょう。

売上高はFY09に大きく上昇していますが、これは2008年のリーマンショックに端を発した世界的金融危機から立ち直ってきたこと、かつワコビア銀行を買収した影響です。FY09以降の売上高は850億ドル強で安定して推移しています。100%米国内ビジネスですし成長企業ではありません。為替の影響も受けないです。

FY17の純利益は前年比プラスですが、実質減益と言えます。不祥事に伴う一時費用があるはずで、実際にPLの”Other expenses”はFY16から45億ドルも増加しています。法人減税に伴う一時収益が純利益を押し上げた結果、純利益はプラスとなりました。FY17の税金費用は前年より50億ドル減少しています。

ROEは直近で12%ほどあり大手競合銀行と比較しても高い水準です。

キャッシュフロー計算書は、、すみません、あまり見方がわからず。FY16の営業CFなんてほぼゼロまで落ち込んでいます。理由はわかりませんでした。金融機関は財務諸表が事業会社とは違って特殊でして、ちょっと読むのが難しいです。

バランスシートを見てみましょう。総資産の約半分が貸出金です。他資産は短期投資やトレーディング目的で保有している有価証券などです。調達資本の約7割が預金で、約2割が借入金です。自己資本比率は11%。

DPS(一株当たり配当金)はFY10を底としてその後は右肩上がりです。配当性向も40%未満で余裕があります。自社株買いも多くFY17は約100億ドル相当の買い戻しを実行しました。2017年のFRBストレステストは問題なくパスできました。FY18はさらに多い約170億ドルの自社株買いを予定しています。

不祥事が発覚したことが、WFCの今後の業績にどれほど影響を与えるか不透明ではあります。しかし、顧客はそう簡単に銀行口座を変更しないと思われます。口座変更は意外にコストの掛かる重労働ですから。融資を受けている中小企業も取引銀行をそう簡単には変えることはできません。WFCは今も魅力的な金融銘柄だと思います。

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