4月末のポートフォリオです。

個別銘柄として保有しているのは12です。生活必需品やヘルスケア、通信といった所謂ディフェンシブ株がほとんどです。

投資で唯一設けているルールが「1銘柄の割合は最大でも10%」というものです。あとは何となく業種とかバラけさせています。高配当株中心です。銘柄選定において認知バイアスは否定できません。個人投資家の強みを活かして中小型株に投資するのも良いかなと思いつつも、勉強不足な自分でも知っているような名が知れた大企業を選好してしまうところがあります。コカ・コーラとかペプシコとかね。

まあ、色々と自分なりに悩みながら楽しく投資を続けています。昔は世界分散型のインデックス投資(ETFと投資信託)を持っていたのですが、2016年から米国株に集中投資するようになりました。最初はETFで米国株に投資してしましたが、2017年頃から個別株にも手を出すようになり、今ではポートフォリオの8割が個別株です。

エクソンモービルはエネルギーセクターの中でも株価の回復が鈍いですし、タバコ会社のフィリップモリスとアルトリア・グループの株価は最近暴落しました。厳密な測定はしていませんが、私のポートフォリオの収益率はS&P500より劣っているはずです。S&P500ETFだけを買っておけばもっとお金が増えていたはずです。短期間で見てもしゃーないのは分かっていますが、長期になれば必ず挽回できるのか確信は持てていません。

 

個別株投資をやったおかげで知識が増えた

と、こんな感じで迷いながら投資を続けているのですが、僕は米国株投資に移行したこと、ETFから個別株中心に移行したことについて一抹の後悔もありません。米国個別株投資やって良かったと心から思っています。投資リターンはこれからということで一旦横に置かせて頂くとして、個別株投資をやることで格段に自分の知識量が増えたと思います。

恥ずかしながら、米国株投資をするまで超大手にもかかわらず名前すら知らない米国企業がたくさんありました。
・メルク
・シェブロン
・ユナイテッドヘルス
・AT&T
・ベライゾンコミュニケーションズ

・ホームデポ
・アッヴィ
・コムキャスト
・フィリップモリス
・アルトリアグループ
・ハネウェルインターナショナル
・シュルンベルジェ

私が米国株投資を始めるまで名前すら知らなかった米国大手企業を、ぱっと思いつくままピックしてみました。多分、2016年に米国株投資始めるまでは知らなかったと思います。ベライゾンやフィリップモリス、シュルンベルジェなんて今は株主でもあるのに、昔は存在すら知りませんでした。

つまり僕は世界経済についてほとんど知らなかったに等しいです。今でもまだ勉強不足なのは分かっていますが、つい2年前は今よりさらに知識が欠如していました。世界経済を回しているのはやはり欧米の大企業ですから(時価総額で考えて)、これら大企業のビジネスを知ることは世界経済を知ることに繋がります。

そんなにメチャクチャ詳しくなれたわけではありませんが、少なくとも米国大手企業の名前と各社がどんなビジネスをやっているのかくらいは今はわかります。それは米国株投資を始めたことによって得られた副産物であり、大切な財産です。ブログの副産物とも言えるかもしれません。やはりブログでアウトプットするためには、かなりのインプット量が必要だと感じています。生半可な知識で文章をアウトプットすることはできませんから。

特に自分が投資している銘柄についてはより詳しく調べてます。先日、ベライゾンコミュニケーションズIBMのバリュエーションについて、自分なりの意見を書いてみました。よく考えたら、両銘柄とも自分の保有銘柄です。自分が投資している銘柄だから、株価が割安か割高か妥当なのかより真剣に検討します。IBMがどうやって儲けているのか、決算書を覗いたりググったりして自分なりに理解しようと努めます。やはり実際に身銭を切ることで自分事になります。

ブロガーとして自分が投資している銘柄以外についても勉強して記事でアウトプットせねば・・と思いつつも、結局は自分の保有銘柄についての考察を優先してしまうところがあります。ETFや投資信託に投資しなくなってからというもの、インデックス投資に関する記事は激減してしまいました。世間的に見れば個別株投資よりもETF・投資信託の方がメジャーでしょうから、それらに関する記事を書いた方が読み手のニーズにはマッチすると思うのですが、自分が投資していないとどうしても興味関心が薄くなります。

なるべく自分の興味、アンテナを多方面に行き渡らせるためにも、保有銘柄を増やしたいと最近考えるようになりました。新たな銘柄に投資すると、その銘柄に関するニュースもより記憶に残る気がしますし。業種もなるべく重複しないようにしたいです。とは言え、ディフェンシブ株を中心に投資するという大方針だけは変えたくありませんが。ヘルスケアにしても、製薬、医療機器、バイオ医薬で分散するとか。生活必需品だと飲料、食品、日用品で分散するとか。

具体的にどうするかはまだ考えていません。あまり売却はしたくないので、既存銘柄への追加投資を控えることで徐々に銘柄数を分散していこうかな~と考え中です。いま特に保有割合が大きいのが、エクソンモービル(10%)、フィリップモリス(9%)、アルトリアグループ(9%)、コカ・コーラ(8%)の4つです。

フィリップモリスとアルトリアは配当利回りが高くて気に入っている銘柄なので、なるべく今の割合(約10%)くらいは維持したいな~と思ってます。エクソンモービルとコカ・コーラは長期的には、もう少し割合を落として他の新規銘柄へ資金を移動させたいです。

 

経理としての悩み、ブロガーとしての悩み。僕は数字に詳しいだけでビジネスを知らない。

経理部って「どの事業のどの製品の粗利率が悪いぞ」とか偉そうに経営陣や事業部トップに説明することがあります。そうやって会社内部の経営状況を客観的に数字で報告することも経理部の役割です。

ただ、これは経理としての悩みなのですが、往々にして経理部員(特に若手)は会社のビジネスについてほとんど知りません。競合の状況、自社製品の特徴、他社製品の特徴などについて経理は知らないことが多いです。にもかかわらず、偉そうに事業部別のPLを作成して「どこどこが良い、どこどこが悪い」という報告をしなくてはなりません。

そりゃ、経理部長クラスになると営業のことや生産のことも熟知していますが、私の様な転職組の若手~中堅はあまり会社の事業について詳しくありません。ましてや、事業部の人と議論できるレベルにはありません。

昔は営業から経理、物流から経理というキャリアもありましたが、最近は会計の専門化が進んで、私のように会計士として転職して経理に就くケースも多いです。そうなると、より一層経理部員は会計のこと数字のことしか分かっておらず、会社ビジネスには疎い存在になってしまいます。それは仕方ないことかもしれません。会社組織はそれぞれが専門性を発揮して、全体として高いパフォーマンスが発揮できればそれでOKですから。経理は会計さえ分かっていればそれでOKで、ビジネスの詳しいことは事業部側が理解していればそれで良しなのかもしれません。

ただ、個人的には会計のことしかわかってない状態だと経理の仕事は格段につまらなくなります。出来上がってくる数字の背景にどんなビジネスがあるのか理解しないまま、ただ数字を並べて何となくで分析しても眠くなるんですw。

経理、ましてや本社経理部って「現場」からもっとも遠い存在です。営業の現場なんて見ること先ずありません。工場での製品生産の様子なんてほとんど見たことありません。ただ工場から上がってくる収支報告書、製造原価報告書を取り込んで決算書や決算関連資料を作っているだけです。

これはブロガーとしても悩みです。僕は会計やファイナンスにはそこそこ強い自信がありますが、あまりビジネスについて詳しくないです。そうすると、議論が表層的と言うか抽象的になりがちなんですよね~。

PERがどうこうとか、配当利回りがどうこうとか、そういった議論はできてもその先に行けない。もっと、ファイナンス的なことだけでなく、ビジネス的なこともブログで言及できるようになりたいです。その為にはやはり勉強が必要なわけですが、実際に自分が投資して身銭を切った方がググって調べるにしても本読むにしても真剣度合いが増す気がします。

ということもあって、銘柄数を増やしたいです。

経理部って数字で上面だけ語っているだけで「現場」のことをわかってない、と批判されることがあるのですが否定はできません。だって「現場」の経験ないんだもの。会社の業務の最下流が経理なんですもの。上流知らないですよ。「現場」を知る努力はしたいと思ってますよ。なるべく事業部の人とコミュニケーション取るようにするとか。たまには工場見学するとか。そういうことを投資(ブログ)でも頑張りたいです。ファイナンスの事しか分かってないとならないように。もっともっと良いコンテンツを発信できるようになりたいです。日々勉強!