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バンガード[VIG]は連続増配の優良企業のみで構成された優良ETFだが…

      2016/09/24

長期投資では常に安定した高収益を上げることができる優良企業の株を保有し続けることが大切です。

年によって収益がブレる不安定な企業ではなく、毎年毎年多額のキャッシュを安定して獲得し、かつ増収している企業が望ましいです。

もちろんそんな優良企業は数少ないし、優良だからこそ価格も割安には滅多になりません。割安で買えるチャンスは滅多にありません。

長期投資であってもバリュエーションは大切ですが、それでも価格は二の次なのです。なぜなら今後30年超保有し続けるつもりなのに目先の割安に釣られてボロ株を掴んでもダメなのであって、多少高額でも安定したキャッシュを稼ぐことができる黄金銘柄を長期保有する必要があるからです。

常に安定した収益を上げる企業を見極める判断材料の一つとして連続増配が挙げられます。

連続増配年数が30年、40年を超える企業というのは過去の大きな経済・金融・政治ショックを乗り越えて増収増益を確保して株主に報いてきたということです。

オイルショック、ITバブル崩壊、9・11テロ、リーマンショック等数々のイベントを乗り越えてきたことは強い優良企業の証です。

連続増配年数はDivident.comなどで調べることができますが、ETFを使って連続増配している複数の企業に投資することもできます。

そんな連続増配に着目したETFがあります。

それが、バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

VIGがどんなETFなのか紹介します。

 

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  VIG紹介

概要

10年以上連続して増配の実績を持つ米国大型普通株で、前年比増配の実績を持つ銘柄を中心に構成されています。

NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスの パフォーマンスへの連動を目指しています。

 

経費率

0.09%

さすが低コストのバンガード。

もう何も言うことはありません。ETFの中でも最安の部類です。

 

組入銘柄数

185銘柄

多くの銘柄数に分散されています。

10年以上連続増配で減配の可能性が低い企業が200弱も存在することに驚きますね。

 

上位構成銘柄

ティッカー 銘柄名 比率
JNJ ジョンソンエンドジョンソン 4.09%
MSFT マイクロソフト 4.07%
PEP ペプシコ 3.82%
KO コカ・コーラ 3.63%
MDT メドトロニック 3.03%
MMM スリーエム 2.68%
MCD マクドナルド 2.58%
CVS CVSヘルス 2.54%
UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 2.20%
WBA ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス 2.15%
NKE ナイキ 1.92%
LMT ロッキード・マーチン 1.84%
ACN アクセンチュア 1.79%
COST コストコホールセール 1.76%
RAI レイノルズ・アメリカン 1.75%
TXN テキサス・インスツルメンツ 1.73%
LOW ロウズ・カンパニーズ 1.72%
CL コルゲート・パルモリーブ 1.64%
ABT アボット・ラボラトリーズ 1.53%
CB チャブ 1.45%
NEE ネクステラ・エナジー 1.38%
TJX TJXカンパニーズ 1.28%
EOG EOGリソーシズ 1.20%
GD ゼネラル・ダイナミクス 1.17%
MON モンサント 1.16%

上位10社構成割合:31%
上位25社構成割合:54%

連続増配の優良企業を集めたETFということで上位構成銘柄は誰もが知っているハイブランド企業です。

ジョンソンエンドジョンソンの連続増配年数は53年、マイクロソフトは12年、ペプシコは43年、コカ・コーラは53年、メドトロニックは38年、スリーエムは57年、マクドナルドは39年。

10年超なんて余裕なわけです。

 

セクター別構成割合

セクター別の構成割合は以下の通りです。

セクター 比率
資本財 16.1%
消費財 15.5%
消費者サービス 13.0%
ヘルスケア 12.6%
金融 10.1%
テクノロジー 8.5%
素材 8.0%
公益 6.5%
石油・ガス 4.2%
通信サービス 2.9%
その他 2.7%

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資本財がトップなのは意外でした。景気に左右されるイメージがありますが、スリーエムの57年を初め連続増配企業が多くあるようです。

以下消費財、ヘルスケアなど私たちの身近な日常生活を支える企業群は、リーマンショック等にも負けず連続増配を続けている企業が多くあります。

テクノロジーも9%ですが、健闘していると思います。テクノロジーは2000年前後に生まれた企業が多く連続増配という観点ではどうしても不利です。マイクロソフトでもまだ連続増配12年です。
ですが、これから期待ですね。まだまだグーグルやフェイスブックは無配ですがいづれ高配当企業になる日が来るでしょう。VIGの構成セクタートップがテクノロジーという日も来るかもしれません。

全体的にバランスのとれたセクター割合だと感じました。

 

売買回転率

22%

売買回転率が高いと手数料と税金が無駄に発生してしまう可能性が高いので、なるべく低いほうが望ましいです。

配当に注目したスマートベータ系のETFはどうしても回転率が高くなりがちです。

私は当初VIGの22%という回転率を知ったときとても驚きました。でも今は高配当系のETFとしては22%はましな方だと感じています。

やや高い回転率ではありますが、連続増配に着目して銘柄入替を行う以上20%前後の回転率はやむ無しでしょう。

 

分配金利回り

2.1%

やや低いと感じます。2%台前半ということはS&P500平均の配当利回りと同じくらいです。

VIGは高配当ではなく連続増配に着目した珍しいETFです。必ずしも高配当の銘柄ではなく今後の増配期待がある企業は低配当利回りでも構成銘柄に含まれていると思われます。

例えば構成割合5位のメドトロニック(MDT)の直近の配当利回りは1.8%に過ぎません。

 

過去10年リターン

7.2%(配当込み)

VIGの設定日は2006年4月なので過去10年リターンを確認できました。

S&P500の7.2%(配当込み)と同じ結果でした。

過去10年のVIGとSPYの株価チャートです。

vig_spy

青:VIG
緑:SPY

 

 

  優良ETFだがコアではない

経費率も低くて一般的には良いETFだと解釈されていますし、私も50万円ほど保有しています。

保有しておいて何ですが、私は今後追加でVIGを買うことは恐らくないと思います。

将来の増配に着目しているのは確かに良い観点なのかもしれません。

でも、長期投資では成熟した高配当の優良企業の株を長期保有することが大切なのです。将来の増配期待が強い成長期待のある企業が必ずしも株主に高リターンをもたらすわけではありません。

分配金利回りはS&P500平均と同じくらいだし、過去10年リターンもS&P500平均と変わらない。

過去10年は市場平均と同じ程度ですが、構成銘柄の優良っぷりを見ると今後は市場平均をアウトパフォームする可能性もあると信じたいですが、その可能性は不確かですし敢えてVIGに投資する理由は今は見い出せないでいます。

素直に高配当ETFのVYMとかHDVに投資したほうがいいんじゃないかなと思っています。

まあ、これは素人投資家である私の個人的な見解です。

低コストですし優良ETFの仲間であることは疑いの余地なしです。

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