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【USB銘柄分析】USバンコープは全米5位の地方銀行。収益力は全米トップクラス

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/9/6)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はUSバンコープ(USB)をご紹介します。


  USB財務情報等

基本情報

会社名 USバンコープ
ティッカー USB
創業 1863年
上場 1984年
決算 12月
本社所在地 ミネソタ州
従業員数 72,402
セクター 金融
S&P格付 A+
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

100%米国内売上高

 

業績

 

バランスシート

資産

 

株主還元

 

連続増配年数

7年

 

過去10年の配当成長

年率▲3.3%

この10年で配当は0.7倍に縮小しました。

 

バリュエーション指標等(2018/9/6時点)

PER:12.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.2% 最新情報はこちら

PBR:2.0倍 最新情報はこちら

 

感想

USバンコープは全米5位の金融持ち株会社で、傘下に商業銀行のUSバンクを保有しています。個人向け融資、法人向け融資、証券・決済業務など総合金融サービスを提供しています。

伝統的な融資業務を中心に堅実なビジネスを展開しており、地道なコスト削減によって高収益体質を維持しています。バフェット銘柄です。バフェットは2018年もUSバンコープ株を買い増しています。

AIを活用した効率的な住宅ローン申請を増やす取り組みを行っています。平均6週間掛かる住宅ローン手続きを4~5日に大きく短縮化できる可能性があるとのことです。

他の銀行と同様にFRBのストレステストに合格しており、資本は盤石です。

 

財務諸表を見てみましょう。

営業収益はFY08から緩やかに回復が続いています。リーマンショックの影響があったであろうFY08、FY09も最終黒字を維持しています。欲を出してリスクの高い証券化商品には手を出さずに、地道に本業の融資業務に専念していた姿勢が数字から感じ取れます。ただし、利益自体は若干落ちています。純利益率は30%弱あり、ウェルズファーゴよりも高いです。ROEも14%ほどあり競合他行に比べ優秀な数字です。

FY17は前年比で増収増益でした。営業収益は受取利息、利息以外の収入ともにプラス。貸出金が増加したことが収益増に貢献しています。純利息マージン(貸出金利と調達金利の差)は3.1%で前年から0.05ポイントほど改善している程度で、まだ利上げの恩恵を受けているようには見えません。これからでしょう。利息以外の収入としては、投資信託等の管理手数料が伸びていました。

FY17の純利益は収入以上の伸びを記録していますが、これは税制改革に伴う一時収益(約9億ドル)が影響しています。金融機関は繰延税金資産の減損でコストが発生する傾向にありますが、USバンコープは収益が発生していました。繰延税金負債の方が多かったということでしょう。この法人減税による一時収益がなかりせば、純利益は前年比マイナスとなります。

バランスシートを見てみましょう。総資産の6割が貸出金で、調達原資の7割は預金です。典型的な商業銀行のBS構造です。貸出金の平均残高は前年から約3%、預金は約6%伸びています。自己資本比率は11%。

配当はリーマンショックの影響でFY08、FY09と減配しています。しかし、減配の規模はウェルズファーゴやバンカメ、シティグループに比べれば幾分マシではあります。USBの保守的な経営方針が功を奏した結果でしょう。

FY11以降は増配を続けています。他の銀行銘柄の例に漏れず、自社株買いの金額が多いです。だいたい毎年、配当総額をやや超える程度で自社株を買い戻しています。総還元性向は約80%。FRBのストレステストを問題なくパスしており、今後も安定した株主還元が期待できそうです。

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