2018年1月29日深夜現在、米10年債利回りは2.71%まで上昇しています。

債券王と称されるビル・グロース氏は、「債券相場は弱気相場入りしているけれど、急激な値下がりは想定していない。利回りは上がったとしても2018年末にせいぜい2.8%程度だろう」という主旨のことを、以前ブルームバーグのニュースで語っていました。

が、2018年最初の1カ月で2.7%まできました。どこまで上がるのか予断はできません。日々のマーケットの動きをウォッチしていきます。

長期金利が上昇して株のライバルである債券の魅力が高まってきたわけですが、株式投資家はそれほど悲観する必要はないと思います。長期金利が低いままFRBが利上げを継続して逆イールド→リセッション入りというシナリオよりは、こうやってイールドカーブがスティープ化した方が株式リターンにもポジティブだろうと僕は考えています。

ただ短期的な調整はあり得ます。特にハイテク関連、高配当の通信銘柄、公益株は金利上昇を嫌気して売られやすいです。

昨年末からしつこいくらい言っていて恐縮なんですが、そのような金利上昇に伴う一時的な調整は当然あるものだと事前に心得ておいた方がいいです。