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【UNH銘柄分析】ユナイテッドヘルス・グループは米医療保険最大手。NYダウ銘柄です。

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/4/13)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はユナイテッドヘルス・グループ(UNH)をご紹介します。

基本情報

会社名ユナイテッドヘルス・グループ
ティッカーUNH
創業1974年
上場1991年
決算12月
本社所在地ミネソタ州
従業員数300,000
セクターヘルスケア
S&P格付A+
監査法人Deloitte
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

ほぼすべて米国内売上

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

9年

過去10年の配当成長

年率+60.7%

この10年で配当は115倍になりました。

※FY09の配当が一株当たり0.03ドルと無配に近い状態だったので、このような大きな増配率となっています。「株主還元」のグラフの通りです。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+26.7%
過去20年(1999~2018):+21.9%
過去30年(1989~2018):+23.8%

バリュエーション指標(2019/4/13時点)

予想PER:13.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.6% 最新情報はこちら

コメント

ユナイテッドヘルス・グループは米国最大の医療保険会社です。NYダウ銘柄にも選ばれています。なお、所属セクターは金融ではなくヘルスケアなので留意下さい。

セグメントは大きく以下の2つです。
・ユナイテッドヘルス(保険)
・オプタム(薬剤給付管理)

ユナイテッドヘルスがいわゆる医療保険事業です。オプタムは薬剤給付管理を始めとした医療情報を提供する事業です。売上高ベースだと医療保険事業が圧倒的に大きく全体の8割を占めますが、保険料収入がグロスで売上計上されるからです。利益ベースでは2セグメントの貢献度は半々くらいです。

保険とPBMの2つを保有していること(しかもどちらも業界トップクラス)が、ユナイテッドヘルスグループの一番の強みです。UNHの運用費用の7割以上が医療費です。なるべく安い薬剤費で済ませた方がUNHの利益にプラスなわけですが、そのコントロールをPBM事業で行うことができます。医療保険とPBM、この2つのシナジーは極めて高いです。

2015年にPBM(薬剤給付管理)会社のカタマラン・コープを128億ドルで買収し、傘下のオプタムRxと合併させました。

昨年、CVSヘルスが医療保険大手エトナを買収しましたが、それはユナイテッドヘルスグループの高収益ビジネスを真似したいからでしょう。PBMという仕組みは米国独特(少なくとも日本にはない)ですが、これと医療保険の組み合わせはかなり強いと感じます。なので、CVSヘルスも有望ではないかと見ています(ユナイテッドヘルスと関係ない話で恐縮ですが)。

財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりで増えています。ダウに選ばれるほどの大型企業にしては高い増収率です。この10年で売上高は2.5倍に成長しました。株主リターンも凄く優秀ですね。

FY18の売上高は2,248億ドルで前年比+12.4%。保険加入者の増加で保険事業が成長。また、PBM事業も伸びました。FY18の純利益は119億ドルで、こちらも前年比+13%と堅調です。売上、利益ともに10%以上の成長を維持しています。

キャッシュフローも安定しています。なお営業CFマージンが一桁で低く感じるかもしれませんが、保険事業なのであまり参考になりません。ROEが25%近くあることが、UNHの高い収益性を示しています。

バランスシートを見てみましょう。保険会社のBSは事業会社とは違って見にくいです。いつもの流動・固定ではなく、「現金及び投資」と「その他資産」に区分してみました。保険会社ですから、預かっている保険料を運用しています。その運用資産(現金含む)が総資産の3割ほど。その他の資産はほぼ全額が「のれん」です。買収を繰り返してきたのでしょう。

負債純資産(調達側)ですが、項目としては長期借入金がもっとも大きいです。保険金の支払い債務(予想額も含む)をどれくらい負債計上しているのかよくわかりません。保険会社の会計処理は特殊で、わからないことが多いのが正直なところです。

配当は順調に増えています。自社株買いもそれなりに多いですが、総還元性向は50%~60%と米国大企業にしてはやや低めです。配当性向は30%前後でまだ増配の余裕は大いにあります。

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