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【UNH銘柄分析】ユナイテッドヘルス・グループは米医療保険最大手。NYダウ銘柄です。

      2018/10/15

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/10/14)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はユナイテッドヘルス・グループ(UNH)をご紹介します。


  UNH財務情報等

基本情報

会社名 ユナイテッドヘルス・グループ
ティッカー UNH
創業 1974年
上場 1991年
決算 12月
本社所在地 ミネソタ州
従業員数 200,000
セクター ヘルスケア
S&P格付 A+
監査法人 Deloitte

 

ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

 

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

8年

 

過去10年の配当成長

年率+58%

この10年で配当は96倍になりました。

※リーマンショック直後がほぼ無配(DPS0.03ドル)だったので、96倍というとんでもない数字になっています。ただ直近5年間の増配率も30%弱あって素晴らしいです。

 

バリュエーション指標(2018/10/14時点)

予想PER:18.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.4% 最新情報はこちら

 

コメント

ユナイテッドヘルス・グループは米国最大の医療保険会社です。NYダウ銘柄にも選ばれています。なお、所属セクターは金融ではなくヘルスケアなので留意下さい。

セグメントは大きく以下の2つです。
・ユナイテッドヘルス(保険)
・オプタム(薬剤給付管理)

ユナイテッドヘルスがいわゆる医療保険事業です。オプタムは薬剤給付管理を始めとした医療情報を提供する事業です。売上高だとユナイテッドヘルスが圧倒的に大きく全体の84%を占めますが、それは保険料収入がグロスで売上計上されるからです。利益ベースでは2セグメントの貢献度は半々くらいです。利益率はオプトムの方が高いです。

保険とPBMの2つを保有していること(しかもどちらも業界トップクラス)が、ユナイテッドヘルスグループの一番の強みです。保険会社としてはなるべく安い薬剤費で済ませたいわけですが、そこのコントロールをPBM事業で行えるわけです。

2015年にPBM(薬剤給付管理)会社のカタマラン・コープを128億ドルで買収し、傘下のオプタムRxと合併させました。当買収を機にPBM事業は強化されました。今のオプタムというセグメント名称はここから来ています。

最近、CVSヘルスが医療保険大手エトナを買収することが決定しましたが、それはユナイテッドヘルスグループの高収益体制を真似したいからでしょう。PBMという仕組みは米国独特(少なくとも日本にはない)ですが、これと医療保険の組み合わせはかなり強いと感じます。なので、CVSヘルスも大変有望ではないかと私は見ています(ユナイテッドヘルスと関係ない話で恐縮です)。

財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりで増えています。ダウに選ばれるほどの大型企業にしては高い増収率です。この10年で売上高は2.5倍に成長しました。

FY17も成長路線を維持できました。ユナイテッドヘルス事業(保険)、オプトム事業(PBM)ともに前年比で10%近い増収となりました。営業利益率は0.6%ほど改善し7.6%になりました。増収に加えて、利益率が改善していることも好調な株価のサポート要因です。

FY17の純利益は前年比+50%を大きく伸びていますが、本業が好調なのに加えて、税制改革に伴って繰延税金負債の再測定益が12億ドル計上されている影響もあります。この一時収益を控除しても問題なく増益決算です。

バランスシートを見てみましょう。保険会社のBSは事業会社とは違って見にくいです。いつもの流動・固定ではなく、「現金及び投資」と「その他資産」に区分してみました。保険会社ですから、預かっている保険料を運用しています。その運用資産(現金含む)が総資産の3割ほど。残りの7割の資産は何なのかと言えば、ほぼ全額が「のれん」でした。2017年12月末時点の「のれん」残高は630億ドルもあります。買収を繰り返してきたのでしょう。

負債純資産(調達側)ですが、項目としては長期借入金がもっとも大きいです。保険金の支払い債務(予想額も含む)をどれくらい負債計上しているのかよくわかりません。保険会社の会計処理は特殊で、わからないことが多いのが正直なところです。

配当ですがリーマンショック直後のFY09までは無配に近いレベルでしたが、それ以降はドンドン増配しています。自社株買いも毎年行っています。総還元性向は平均60%ほど。金融機関はこんなもんかなと思います。医療保険+PBMという最強タッグでこれからもキャッシュを稼ぎ続けることが見込まれます。増配基調は崩れないでしょう。

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