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【UA銘柄分析】アンダーアーマーは今最も勢いのある新興スポーツ用品メーカー

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアンダーアーマー(UA)をご紹介します。

アンダーアーマーはS&P100構成銘柄ではありませんが、グロース株投資家に人気の銘柄であり、また読者様から「是非アパレル系の記事を」とのご要望を頂いたので、いい機会だなと思いピックしました。


  UA財務情報等

基本情報

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地域別売上高

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業績

(単位:百万USD)
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財政状態

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キャッシュフロー

(単位:百万USD)
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ちょっとわかりにくいグラフですみません。。
数値も記載します。(単位:百万USD)

Dec-06 Dec-07 Dec-08 Dec-09 Dec-10 Dec-11 Dec-12 Dec-13 Dec-14 Dec-15
営業CF 11 -15 70 119 50 15 200 120 219 -44
フリーCF -4 -49 30 99 20 -64 149 32 79 -343
営業CFマージン 2.6% -2.5% 9.7% 13.9% 4.7% 1.0% 10.9% 5.1% 7.1% -1.1%

 

連続増配年数

なし(無配)

 

株価等の最近情報

以下から、Yahoo Financeへ飛びます。
アンダーアーマー(UA)

 

感想

アンダーアーマーは元アメフト選手だった、ケビン・プランク氏が1996年に設立したスポーツ用品メーカーである。吸汗性とストレッチ性の高いアンダーウェアが評判を呼び、高成長を遂げている。

売上高の成長率は目を見張るものがある。

10年前の2005年当時の年間売上高は400億円強だが、直近2015年12月期の決算では4,000億円にも上っている。この10年間のCAGR(年平均成長率)を計算したところなんと23%もあった!

すでに北米のスポーツ衣料販売分野では、独アディダスを追い抜きナイキに次ぐ2番手となっている。

アンダーアーマーは北米売上が大半なので、ここ数年のドル高の悪影響を受けていない追い風はあったと思われる。

PLを見ていて驚いたことは、粗利率の高さ。粗利率はこの10年間一貫して50%近くを保っている。普通の衣料品販売でここまで高いGPレシオは不可能だろう。

ブランド力のあるナイキですら粗利率は45%ほどである。粗利率で見ればUAはナイキより高収益体質である。

営業利益率も10%超を維持しており、販売管理費もきちんとコントロールしながら成長している。

EPSも右肩上がり。

ROEも常に10%を超えている。

キャッシュフロー計算書を見ると、年度によってはフリーCFがマイナスになっているがこれは成長のための設備投資を積極的に実施しているためと思われる。PL上は減価償却を通じて少ししか徐々に費用化されるが、キャッシュとしては一時の支出としてカウントされる。

2015年度は営業CFまでマイナスに陥っているが、これは売掛債権、在庫が急激に上昇しているためである。債権が貸し倒れることなく、また在庫が問題なく捌けていれば2016年度の営業CFのプラスとして表れてくるであろう。

株主還元は、配当も自社株買いも今のところ一切なし。

アンダーアーマーは10月25日に発表した決算で投資家の失望を呼ぶ長期業績見通しを発表し、その日の取引時間に一時15%安となった。それでも直近のPERは69倍と非常に高く、典型的なグロース株である。

いつまで無配を続けるのかはわからないが、アンダーアーマーもいつかは有配企業に変わることでしょう。

毎晩安心してぐっすり眠りたい保守的なシーゲル流投資家のみなさんは、このようなグロース株に手を出すべきではない。今回のようにちょっと投資家期待が剥がれただけで暴落する。

でも、何度か言っている通り投資戦略の違いなだけであって、すべての投資家がUA株を毛嫌いする必要は全くない。グロース株投資戦略としてUA株を買うことに何ら反対意見はない。

スポーツ衣料品は、衣料品業界の中でも将来展望が明るい分野である。モルガンスタンレーアナリストによれば、衣料品業界全体の成長率が年率2%なのに対してスポーツ衣料品のそれは5%ほどもあるとのこと。

アンダーアーマーの成長余地は北米外であろう。世界市場に目を向ければアンダーアーマーはアディダスにもナイキにも全く敵わない。

が、スポーツ用品は北米で受け入れられているものは、世界的にも売れるだろうと予想される。食品などと違ってあまり各国の文化の違いに左右されない印象はある。

 - 米国株銘柄分析