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【TRV銘柄分析】トラベラーズ・カンパニーズは損害保険最大手。NYダウ銘柄です。

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/10/18)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はトラベラーズ・カンパニーズ(TRV)をご紹介します。


  TRV財務情報等

基本情報

会社名 トラベラーズ・カンパニーズ
ティッカー TRV
創業 1853年
上場 1996年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 30,800
セクター 金融
S&P格付 A
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

売上高の94%が米国内。他カナダ等。

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

 

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

9年

 

過去10年の配当成長

年率+9.6%

この10年で配当は2.5倍になりました。

 

バリュエーション指標(2018/10/18時点)

予想PER:17.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.5% 最新情報はこちら

 

コメント

トラベラーズ・カンパニーズは米国の大手損害保険会社です。2002年にシティグループから独立しました。2009年にはNYダウ30銘柄に選出されています。

売上高(保険収入)の94%が米国内のドメスティック企業です。ニューヨーク、カリフォルニア、テキサス、ペンシルベニア、フロリダが特に顧客の多い地域です。米国外ではカナダ、英国、アイルランド、ブラジルで保険を提供しています。

事業セグメントは以下の3つ。
・Business Insurance(法人向け保険)
・Personal Insurance(個人向け保険)
・Bond & Specialty

Business Insurance(法人向け保険)は、企業に対して労働者災害保険や商業用自動車保険、商業用不動産保険、輸送に係る損害保険(陸送、海上)等を提供しています。中小企業から大企業まで幅広く顧客を抱えています。売上規模は中小企業向けが圧倒的に大きいです。1万以上ある代理店を通じて保険を販売しています。

Personal Insurance(個人向け保険)は、米国とカナダの個人に対して自動車保険や住宅保険を提供しています。バークシャー傘下のGEICOとも提携して販促を行っています。

Bond & Specialtyは従業員の横領に対する損失の補償、役員の損害賠償保険などやや特殊な保険商品を取り扱っています。売上高は全体の10%未満です。

財務データを確認しましょう。

この10年売上高は緩やかな上昇基調です。FY17も前年比増収でした。保険料収入、投資運用収益、サービス手数料収入すべて伸びています。ただし、最終利益は減益となっています。これは、ハリケーンなど大災害に伴う保険料支払いが嵩んだ影響です。2017年は「大災害損失」が19.5億ドル発生したと開示しています。損害保険会社はこの種のリスクとは常に隣り合わせです。米国のハリケーンのニュースは最近よく聞きますよね。

バランスシートを見てみましょう。総資産の約7割が預かり保険料を原資とする運用証券等です。株式は少なく満期固定債券が大半を占めます。いつでも保険料を払える体制でいなきゃいけないので、比較的リスクを抑えた流動性の高いポートフォリオを構築しています。

負債純資産ですが、”Future Policy Benefits”や”Pre-claims liability”など見慣れない勘定科目が並んでいます。将来の保険事象に対する債務引当や責任準備金などが主な負債構成項目です。具体的にどう計算して、どう会計処理しているのか、あまりわかりません。保険業界の会計は特殊で知識がないです、すみません。

DPS(一株当たり配当)は右肩上がり。自社株買いの規模がかなり大きいのが特徴です。FY13からの5年間で総額130億ドルの自社株買いを行っており、これは同期間の配当総額37億ドルを遥かに上回る金額です。総還元性向は100%を超えています。

最近医療保険大手のユナイテッドヘルスの財務諸表を見ました。今回見たトラベラーズもそうですが、保険会社の業績、キャッシュフローは非常に安定しているな~という印象です。金融セクターの中で保険会社は盲点でしたが、今後投資を検討することもありそうです。

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