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【TRV銘柄分析】トラベラーズ・カンパニーズはNYダウ30にも選ばれる損害保険大手

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はトラベラーズ・カンパニーズ(TRV)をご紹介します。


  TRV財務情報等

基本情報

会社名 トラベラーズ・カンパニーズ
ティッカー TRV
創業 1853年
上場 1996年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 30,900
セクター 金融
S&P格付 A
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

売上高の94%が米国内。他カナダ等。

 

事業構成

 

業績

 

株主還元

 

連続増配年数

4年

 

バリュエーション指標等(2017/9/21時点)

PER:12.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

配当性向:38% 最新情報はこちら

 

感想

トラベラーズ・カンパニーズは米国の大手損害保険会社です。2002年にシティグループから独立しました。2009年にはNYダウ30銘柄に選出されています。

事業の6割超が法人向け保険で、労災保険や賠償責任保険を手掛けています。個人向けにも自動車保険、地震保険、住宅保険などのサービスを提供しています。トラベラーズは米国で初めて自動車保険の販売を始めた会社です。

売上高は過去10年間250億ドル程度で安定しており成熟企業です。2013年にカナダのドミニオンを買収しましたが、トラベラーズの連結売上高に与える影響は軽微でした。トラベラーズのカナダ売上高比率は4%ほどです。

保険契約者数は着実に増加しており、純利益も多少の波はあるものの比較的安定しています。懸念があるとすれば、低金利環境なので預かり保険料の運用リターンが期待しづらい点でしょうか。なお、ハリケーン「ハービー」がトラベラーズの業績に与える影響はそれほど大きくないとWSJで報道されておりました。

DPS(一株当たり配当)は右肩上がりでしっかり増配を続けています。自社株買いの規模が大きくて驚きました。FY12からの5年間で総額130億ドルの自社株買いを行っており、これは同期間の配当総額36億ドルを遥かに上回る金額です。直近5年間の総還元性向は100%を超えています。

トラベラーズは金融セクター銘柄ですが、保険事業ということもあってリーマンショックの影響をあまり受けていないようです。保険料の運用という面で金融マーケットの影響を受けますが、あくまでも本業は保険です。常に安定した需要があるビジネスです。

トラベラーズは自動車保険事業の割合が高いですが、今後AIの発達で自動運転が主流になれば自動車保険のニーズも減少するのではという声も聞かれます。私は自動車保険はこれからも必要とされ続けると思います。完全に自動運転になるのはかなり先のはずですし、自動運転になっても事故のリスクは消えないでしょうから。今とは違う条件の保険商品を作る必要性は出てくると思いますが、保険そのものが不要になるとはとても思えません。

「安易に保険に入るな!」「世の中の保険の大半は手数料ぼったくりだ!」といったことが、マネーの勉強をするとどうしても耳に入ってきます。あたかも保険そのものが詐欺商品かのような表現です。しかし、保険とは万が一に備えて皆でお金を出し合ってプールしておいて、不幸な事故等に遭遇した人を助けましょうという合理的な制度です。保険がないと安心して車も運転できないし、海外旅行もいけません。

保険会社は、様々な顧客の保険ニーズを汲み取って商品を設計しています。また、徴収した預かり保険料をリスクを考えたうえで適切に運用しています。このような保険会社のサービスはこれから50年も社会から必要とされ続けるはずです。

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