社会人になったばかりの頃は「よーし仕事頑張るぞ~、早く出世して30歳で1000万プレーヤーになるんだ!」ってやる気満々でした。社会貢献意識なんて全くなくて、ただただ金を稼ぐことしか頭にない、世間知らずの若造でした。

まあ理由はお金であれ何であれ仕事に対するモチベーションが高かったのは事実です。キャリア論に関する書籍を読むのが一時期マイブームでした。今勤めている会社でしか使えないスキルじゃなくって、どこでも通用する汎用性の高いスキルを身に着けなきゃ!、とか色々と真剣に考えていたことが懐かしいです。

もう今となっては、その頃のやる気の10分の1もない状態です(笑)。仕事をちゃんとしないとかじゃないです。むしろ労働時間は若い頃より今の方が長いです。同じ経理の方は共感して頂けると思いますが、決算期の忙しさは尋常じゃないですよね・・。どんだけ忙しくても、自分がやらないかんことは責任持って最後までやり通しているつもりです。後輩に残業付き合わせて迷惑掛けることも多々ありますが、みんなでやらないと非効率なので無理してもらってることもあります。

んな感じで仕事はそこそこ真面目にはやってるんですが、ガツガツした出世意欲とかは完全に消失しました。サラリーマンの労働収入を上げて稼ぎを増やしたいという思いは消えました。

なぜ消えたのかな。実際に社会に出て、働いてお金を稼ぐことの大変さを知ったことが先ずあったと思います。「あ~、こんなに大変なら体酷使して精神すり減らして無理して働くより、ほどほど頑張って並みの給料貰った方がコスパがいいんじゃないか」と正直思いました。これは今でも思っています。日本企業って頑張って働いている優秀な人ほど損している気がします。

あとはやっぱり株式投資の世界を知ったことが大きかったです。働いてお金を稼ぐしか知らなかった自分にとって、お金がお金を稼ぐ世界があるなんて、まるで夢の世界のように見えました。でもそれは夢でもなんでもなく、現実にある世界でした。実際に今では年間80万円ほどのマネーを体を動かすことなく、配当として稼ぐことができています。うまく行けば長期的な累積投資利益はサラリーマンの生涯収入を超える可能性すらある、、それを知ってから労働で疲弊することがバカらしく感じられるようになっていきました。

こういうことを考えていたピークは多分24~25歳くらい。残業なんて絶対に嫌だ、休日出勤なんて決算期でもお断り、こんな感じでした。遅くまで馬車馬のように働きまくるのはカッコ悪いって思ってました。

ひろさちや氏の書籍とかたくさん読んでましたね~、この頃は。


こういう本たくさん読んでました。当時はやけに共感してました。今はそこまで共感しませんが。

極め付けはこの本ですね。

タイトルは『人生を<半分>降りる』ですよ。20代半ばで読む本じゃないかもしれません。でも、なんか当時はこういう本を求めていました。冷めていたというか。学生時代に抱いていた理想と現実社会のあまりのギャップに失望して、ちょっと人生嫌になっていたというか。そんな感じでした。

仕事なんてやってらんね~、やりがいも何も要らんから給料さえ貰えればそれでいいや。
って思ってました。

 

 

今31歳になって、価値観や考えは大きくは変わっていません。サラリーマンの仕事に対してはちょっと冷めた態度を取ってしまいがちだし、仕事にあまり多くを求めてはいません。ただ、25歳頃に持っていた極端な考えは変わりました。せっかくの一度の人生なわけだし、あまりに冷めた態度で仕事に臨んでもつまらないなと。

仕事をしている時間ってすごく長いですよね。平日は8時間も会社で仕事をしているわけで、専業主婦(夫)でもなければ人生でもっとも時間を割くのが仕事という人も多いのでは。時間の過ごし方は人生そのものです。もっとも多くの時間リソースを投入するのが仕事なのに、「仕事なんてやってらんね~、やりがいも何も要らんから給料さえ貰えればそれでいいや。」ていう発想のままでいたら、将来絶対に後悔すると思い直しました。

仕事は大変でしんどいものですけど、それでもなるべく明るく楽しくやりがいを持って取り組みたいです。サラリーマンは頑張ってもそんなに給料増えるもんじゃないけど、そういう金銭損得は一旦横に置いて、仕事そのものを楽しまないと人生損だな、今はそう思ってます。

ただ個人的経験から言って、仕事を楽しむどうこうよりも先ずは人間関係が大事ですけどね(苦笑)。どれだけやりたかった仕事内容でも、人間関係が上手くいかないと仕事に行くのが辛くなります。僕は最初の監査法人では上司との人間関係がしんどくて嫌過ぎて退職しました。朝起きるのも辛かったです。今の職場は幸い人間関係の悩みはあまりありません(少しはあるけど・・)。もうそれだけで十分かも。感謝。