Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

バリュー株投資でETFではなく個別銘柄を選ぶべき3つの理由 そして最大の理由はこれだ!

      2016/10/03

先日、こんな記事を書きました。

[XLP]を超えるリターンを個別銘柄で達成できるのだろうか?

ジョンソンエンドジョンソンやコカ・コーラという個別銘柄投資で真っ先に名前が挙がるような優良企業株であっても、XLPというETFのリターンを超えるのは難しい。

であれば、敢えて個別株に投資をする意味はあるのか?

これほど低コストで売買回転率も抑えられた優良ETFに簡単に投資できるのに、そんなETFを差し置いて個別株に投資する意味はあるのか?

私はそれでもなお、個別株に長期投資する価値はあると思っています。

そう思う理由は3つあります。

①手数料ゼロ

米国の優良ETFは経費率が0.1%とかなり低いものもありますが、それでも一定の費用が毎日発生するわけです。

皮算用で恐縮ですが、私は最終的には資産総額1億円を超えることを目指しています。

というか1億円は通過点くらいにしか思っていません。

まだ資産総額1,500万円程度の自分がこんなことを言うのは恐れ多いのですが、配当再投資と複利の力があればいずれ到達できると考えています。

仮に1億円をETFで運用していたとしたら、経費率が0.1%と激安だったとしても年間10万円かかることになります。

1億円も資産持っていたら10万円くらい大したことないと思うかもしれませんが、絶対額で考えれば10万円という金額は小さくはない。

個別株投資であれば、このような経費はゼロです。

全うな長期投資をすれば株式時価は大きくなっていくはずですから、信託報酬0.1%かゼロの差も意外に無視できない金額になってしまう可能性があります。

 

②割安なタイミングで投資できるチャンスがある

ETFは様々な銘柄がパッケージされているので、ETFが割安に放置される状況は考えにくいです。

逆に割高にもなりにくいですが。

XLPはあまり分散が効いていないETFで構成銘柄数は40銘柄弱ですが、それでも1銘柄が占める割合は最大でも10%ほどです。

XLPの場合、最大割合を占めるのはプロクター&ギャンブルです。

プロクター&ギャンブルが仮に何らかの理由で株価が急落し割安になったとしても(滅多にないでしょうが…)、XLP自体が割安にはなることはないでしょう。

なぜなら、プロクター&ギャンブルがXLPに占める割合は所詮10%ほどだからです。

ETF自体が割安になるのは、リーマンショックなど市場全体が暴落する時だけです。

買値は常に大切です。

いくら優良企業でもあまりに割高な株価で投資してしまえば、高いリターンを望むことは難しいです。

ETFは割安になりにくいのです。

個別的な事情に起因して割安なタイミングで投資できるチャンスがあるのは個別銘柄投資です。

例えば米国優良企業で最近相対的にPERが低いのはアップルやIBMです。

本当に割安かどうか私の知識では判断し兼ねるのですが、仮に割安であれば長期投資で高いリターンが見込めるはずです。

このような割安なタイミングを狙った投資はETFでは不可能です。

ここまで言っておいて何ですが、長期投資すべき米国優良成熟企業が割安に放置されることは滅多に起こりません。

この②は個別銘柄投資をすべき理由としてはやや弱いと考えています。

 

③キャピタルゲイン税を半永久繰り延べることができる

ここが個別株投資最大のメリット!

この③こそ、優良ETFがあるにも関わらず敢えて個別銘柄を選択すべき最大の理由だと考えています。

ETFは回転率が低い商品であったとしても、必ず一定の売買が発生します。

そして、そのたびに手数料とキャピタルゲイン税の支払が発生してしまいます。

隠れ手数料みたいなもんです。

生活必需品セクターETFのXLPの売買回転率は3%とかなり低いです。

3%とはかなり低い回転率ですが、それでも30年で1回転することになります。

30年超XLPを保有し続けたとしたら、知らぬ間にファンド内の銘柄がすべて入れ替わっているということです。

3%という売買回転がどれほどXLPのリターンに悪影響を与えているか定量化できなくて申し訳ないのですが、僅かにリターンに悪影響を与えているのです。

単年で見ればわずかな違いかもしれませんが、30年~50年と経過するとその差は歴然となるのかもしれません。

個別銘柄投資であれば、保有銘柄を売却しなければキャピタルゲイン税を永遠に繰り延べることができるのです。

この優位性は相当大きいと思っています。

特に長期になればなるほどじわじわとETFリターンに差を付けてくるはずです。

スポンサーリンク

  つまり選ぶべき個別銘柄は

米国の低コスト優良ETFではなく、敢えて個別銘柄を選択することの最大の経済的メリットは③のキャピタルゲイン税の繰延だと考えています。

配当はもちろん課税されますので、繰り延べることができるのは株価上昇によるキャピタルゲイン分のみです。

そうであったとしても、税引き前の金額で再投資できることの効果を侮ってはいけません。

キャッシュ受取はなるべく早めに、支払はなるべく遅めにというファイナンスの原則に従うことは大切です。

ここで考えるべき重要なことがあります。

それは、たとえ個別銘柄投資をしたとしても他の銘柄に浮気して売却してしまっては、せっかく個別銘柄で長期投資を選んだことの最大のメリットを放棄してしまうことになるということ。

つまり、永久に売却する必要のない永続してキャッシュを生み出す最強株を選ぶ必要があるということ

ここはかなり大切だと思います。

ちょっと割安で買うことを目指すよりも、こっちの方が長期投資では重要だと考えます。

最近のアップル株が割安に見えたとしても、アップルが今後50年間もキャッシュを稼ぎ続けることができる最強株と判断しない限り投資すべきではありません。

50年間何があっても売却しなくてもいい最強銘柄とは何でしょうか?

うーん、わかりません(笑)。

5年先のビジネス環境も予見できないのに、50年先の未来がわかる訳ないじゃん!

しかも僕は経済アナリストでもないただの素人個人投資家なのですから。

でも50年後も変わらずキャッシュを生んでいる可能性が高い銘柄は、やはり生活必需品セクターやヘルスケアセクターの最強企業群ではないでしょうか。

具体的には、ジョンソンエンドジョンソンやフィリップモリス、プロクター&ギャンブル、コカ・コーラなどです。

エネルギーセクター最強のエクソン・モービルもありでしょう。

これらの銘柄を割安でなくてもいいから購入して永久保有する、そして永久にキャピタルゲイン税を繰り延べる。

もちろん配当はきちんと再投資する。

これを徹底すれば、XLPの長期リターンを軽くアウトパフォームする可能性があります。

具体的には、年率リターン15%ほどを達成しても不思議ではない。

シーゲル教授は『株式投資の未来』の中で、過去最も高リターンだったとしたフィリップモリスのリターンは年率19%なのですから!

言うは易く行うは難し、ですけどね。

50年後のビジネス環境なんてわからないし、コカ・コーラやフィリップモリスが永久に優良企業であり続けている保証はないわけですし。

50年間もの超長期の間、同じ銘柄を保有し続けて再投資をコツコツ続けるというのは想像以上に苦しい作業だと思います。

この苦しみを乗り越えた先には、XLPがもたらす富を超える莫大な富があると思います。

ということで、私は米国個別銘柄投資を現在検討中ですが重視する点は③です。

個別株投資するなら、絶対に売却せずにキャピタルゲイン税を繰り延べ続けないと意味はない。

途中で売却してキャピタルゲインを実現させてしまうくらいなら、多少手数料払ってでもETFに投資したほうが合理的だと思います。

50年間売却する必要のない最強株とは何でしょうかね。

株式投資とはビジネスです。

ビジネスが難しいように、株式投資も難しいですね。

 - 投資理論・哲学