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【SYK銘柄分析】ストライカーは整形外科、手術用器具に強い医療機器メーカー

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はストライカー(SYK)をご紹介します。

基本情報

会社名 ストライカー
ティッカー SYK
創業 1936年
上場 1997年
決算 12月
本社所在地 ミシガン州
従業員数 36,000
セクター ヘルスケア
S&P格付 A
監査法人 EY

ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

8年

過去9年の配当成長

年率+32.8%

この9年で配当は12.9倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+17.1%
過去20年(1999~2018):+14.5%
過去30年(1989~2018):+20.4%

バリュエーション指標(2019/2/11時点)

予想PER:20.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.1% 最新情報はこちら

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ストライカーはメドサージ、整形外科分野に強みを持つ世界有数の医療機器メーカーです。1936年に整形外科医のStryker氏が創業しました。

売上高の72%が米国内です。アボットラボラトリーズやメドトロニック等に比べて米国でのビジネスの割合が高く、為替の影響は受けにくいと言えます。

開示セグメントは以下の3つ。
・メドサージ
・整形外科
・神経テクノロジー、脊椎

「メドサージ(Med Surg)」は手術補助器具、ストレッチャー、病院用ベッド、内視鏡、医療用のこぎり、通信システムなどを取り扱う部門です。内視鏡ビジネスではオリンパスと競合しますね。創業者のStryker博士は患者の向きを変えることができる回転ベッドを考案した方です。その精神は引き継がれ、メドサージ部門は今もストライカーの稼ぎ頭です。こういう病院用器具備品ってドクターやナースの業務に直接関係するものだから、一度シェアを取ると強いと思います。使い慣れたものを手放すのは嫌ですからね。

「整形外科」は人工股関節、人工膝関節、人工肩関節、骨セメントなどを取り扱います。「神経テクノロジー、脊椎」は脊椎のインプラント製品や、脳動脈瘤用コイルなど血管治療デバイスを取り扱います。

昨年、ボストンサイエンティフィックを買収するという報道が流れ投資家を驚かせました。当局介入もあり話は消えましたが、今後も再編の可能性はありそうです。ヘルスケアセクターは医薬品も医療機器もM&Aが多いですね。目が離せない分野です。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年で約2倍に成長。グロスマージンはやや低下傾向にあるものの、66%と医療機器メーカーの中でも高い部類に入ります。

FY18(2018年12月期)の売上高は136億ドルと前年比+9.3%。為替、買収、新収益会計基準適用の影響を除外すると+6%強の成長です。メドサージ部門が成長を牽引しています。手術用器具、内視鏡の売上が好調。

FY18の純利益は35億ドルで純利益率は26%とこの10年で最高マージンを記録。ただし、税金関連の一時利益が15億ドルあります。法人減税とは関係ない要因みたいですが詳細は不明(「知的財産の譲渡に関する税効果」という注記がありましたが、よく意味がわかりませんでした)。特殊要因を除いたFY18の調整後純利益は28億ドルで、FY17の25億ドルから10%ほど成長しています。売上成長に伴って、利益もきちんと伸びています。

キャッシュフローも懸念なし。この10年の平均営業CFマージン(営業CF / 売上高)は18%あって高収益。

バランスシートを見てみましょう。流動資産が32%、固定資産が64%という構成。流動資産は現預金と棚卸資産が半々。固定資産は過去の買収に伴うのれんと無形資産が大半を占めます。自己資本比率は43%。医療機器メーカーはどこも似たようなレバレッジ比率ですね。

配当は年々伸びています。調整後純利益を分母にしても配当性向は25%でかなり余裕があります。3億ドルの自社株買いを加味しても、調整後純利益を分母にした2018年の総還元性向は36%しかありません。今後まだまだ株主還元が増える余地がありそうです。

 - 米国株銘柄分析