橘玲(たちばな あきら)さんは資産運用の勉強をするうえで大変お世話になった方の一人です。
もちろん直接お会いしたことなどなく、書籍を読んでいるだけです。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』
『臆病者のための株入門』
『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』
『マネーロンダリング』
『タックスヘイブン』
など、たくさん読みました。
もうお布施のつもりで橘さんの新刊は内容見ずにすべて購入しています。
最近は資産運用系の書籍はあまり見かけませんね。
この『言ってはいけない残酷すぎる真実』も楽しく読ませて頂きました。
美人とブスの美貌格差は3,600万円だそうです。
まあこういう話は、よくネタになるので正直真新しさはないですかね。
さて、今回の記事は題名だけ橘さんをパクっただけで『言ってはいけない残酷すぎる真実』の内容に深入りするつもりはありません。
言ってはいけない残酷な真実ってありますよね?
心の中でなんとなく思っているけど、本当に正しいかいまいち確信がもてない、面と向かって人には言えないことって。
成長曲線の残酷な真実
学習の成長曲線ってご存知ですか?
学習量と学力は直線的に伸びるのではなく、指数関数的に伸びるというものです。
グラフにするとこんな感じです。
横軸が学習時間で縦軸が学力。
最初は勉強してもしても全然成果がでないけど、あるブレークダウン点を超えると一気に駆け上がります。
大学を卒業して社会人になってお給料を貰い始めると勉強しなくなる人はたくさんいますが、スタバとか行くと一生懸命勉強している人(特に女性が多い気がする)も多く見かけます。
世間の意識高い系のビジネス書では、自己投資をしろと盛んに言います。
あのバフェットも、最もリターンの良い投資は金融投資ではなく自己投資だと明言しています。
私も同意です。
人生永遠に勉強であり自己投資は大切です。
大切なのですが、一つ残酷な真実があります。
この成長曲線です。
これが何を意味しているかわかりますよね?
そう、中途半端な自己投資は金と時間の無駄なのです。
自己投資すること、お金払ってビジネス書読んだりセミナーに参加して勉強することは、社会人としてあるべき素敵な姿のように聞こえて、すべて正当化したくなります。
ですが、この残酷な成長曲線の真実を頭の片隅に置きつつ自己投資したほうがいいと思いますね。
成果とは端的にはお金になるということです。
自分が勉強した理論や知識を普遍化して人に伝えて価値ある情報にできること。
その専門知識を活かして企業に採用されて給料が貰えるレベル。
この領域まで達するためには、相当な時間とお金を投下する必要があるということです。
別にお金は関係ない、有意義な人生を送るために自己投資しているんだという方はご自由にどうぞ。
まあそれなら自己「投資」ではなく、自己「消費」と言ってほしいですが。
バフェットなんて超超超優秀で活字読みまくっている人だから、最も良い投資は金融投資ではなく自己投資なんて言えるのです。
天才バフェットの言葉を平凡サラリーマンが真に受けたらいけません。
一つ、最近読んだネット記事を紹介させてください。
Market Hackってご存知ですか?
良質な投資情報がたくさんあって、特にアメリカ株投資家は必読です。
その中の比較的最近投稿された、4回シリーズ(大学生・新社会人のための株式投資入門)の記事があります。
面白いので是非全部読んでみて下さい。
第1回 「株って何?」
第2回 キャリアパスが台無しになるような事件に遭遇することに備えよ!
第3回 なぜ株なのか?
第4回 「いつ株式投資をはじめる?」
第4回目の記事の最後にこんな文章があります。
もちろん皆さんが大学生くらいなら、「株への投資」より「自分への投資」の方がリターンが大きい場合の方が多いでしょう。
なお、ここで言う「自分への投資」とは、東京カレンダーに出ているようなオシャレなお店に出入りすることではありません。
もっと実利的な事、具体的には少しでも英会話が出来るようになって他の就活生より有利に就職活動を展開できる(=これは確実に、そうです)などの「自分への投資」を指しています。
でもカイシャに入って28歳くらいになれば、もう「自分への投資」はリターンを生まなくなります。なぜならカイシャというところは「全員横並びで競争させる」ところであり、キョーレツな平準化の力が圧し掛かってくるからです。
この黄色の文章、かなり残酷な真実を言っています(笑)。
ちなみに私も28歳は過ぎています、残念ながら。
でもこれって、結構多くの人が薄々感じていることではないでしょうか?
何となく不安だからとりあえず勉強している社会人って結構多いのではないでしょうか?
私も今社会人大学院とかいう意識高い系が集まる学校にわざわざ土日潰して通っていますが、まあこれで人生変わるなんて到底思っていませんよ。
日本企業って良くも悪くも年功序列の要素が強いですから、会社で出世する上で中途半端な自己投資は意味ないです。
自分でビジネスやってやろう位の気概がある人は、全力で自己投資する価値はあると思います。
要するに自己投資は全力でやるか、全くやらないか、どちらか一方を選択すべきだということです。
人生の最も大切な資源である時間を有効活用すべきです。
勉強なんて全くせずに、ほどほどにサラリーマンやって出世ほどほどでお給料はしっかり貰って、仕事終わったらデートして美味しいご飯食べる。
適当な年に結婚してマイホーム買って子供作って親になって世間並に過ごすという昭和風人生も、素晴らしい人生だと思います。
無駄に自己投資ばかりに時間とお金を突っ込んで、結局平凡リーマンで人生終えるくらいなら、初めから自己投資は捨てて、消費者として人生謳歌してもいいと思いますけどね。
まあ価値観は人それぞれです。
中途半端な自己投資よりS&P500ETF
非正規雇用が増え、正規雇用者も安泰としていられない(とメディアに唆される)昨今の社会環境。
皆、特にうまいこと正社員の立場をゲットできた人はその地位を守ろうと必死だと思います。
だから、不安でとにかく勉強、自己投資したくなるその気持ち、よくわかります。
その気持ちと心意気は大切だと思います。
圧倒的な成果ではなくても、そこそこの成果は出るかもしれません。
でも、投下した時間とお金(特に時間!)に見合う成果を出そうと思ったら、中途半端な自己投資では意味ないんです。
周りから抜きんでるためには、貯金使い切る位の全力自己投資が必要だ思います。
その覚悟ありますか?
貴重な時間を無駄にしていませんか?
その点、金融投資であれば大きな成果は期待できなかもしれませんが、投資対象を誤らなければ無駄になることはありません。
S&P500ETFに金を突っ込んでほったらかしにしておけば、実質年利7%位でリターンを生んでくれるはずです。
今の自己投資がこのS&P500ETFへの金融投資に勝るのか、一度立ち止まって考えることも必要かもしれません。
年利7%って複利で考えると結構大きいですから。
資産が10年で2倍、20年で4倍になる計算です。
そのビジネス書を選ぶための書店での時間、スタバで読んだ時間、書籍購入費用、その投資はS&P500ETFに勝ちますか?
確かに自己投資は「自分は頑張っている。」「資格さえあればとりあえず金になるだろう。」的に半ば気休めになっている側面がありますよね。
「結果が出ない努力が認められるのは学生の時まで」と聞いたことがあります。
S&P500と客観的に比較することの例え、うまいですね!
確かに自己投資が実質年利7%のリターンを生むか?と問われると・・・
私にとっての自己投資とはHiroさんのブログを読んで株式投資や資本主義社会について勉強して、S&P500に投資することなのだと再認識しました。
自己投資は飛行機が滑走路から飛び立つようなイメージを持っています。
最初は陸上を走り続けるだけで、なかなか飛び立つことができません。
しかし、長期間走り続けて助走が終わればフワッと飛び立つことができます。一度離陸してしまえば、後は安定飛行するまでグングン上昇します。
成果が出ない最初の助走期間にどれだけめげずに努力を続けることができるかが大事なのかもしれません。
信念が必要なことです。
現実的なことを言ってしまえば、自己投資を将来のマネタイズに繋げることができるのは10代~20代の間だけかもしれません。
働きながらの勉強だけで、金銭的な成果を出すまで極めるのは難しい気がします。
しかし、まあ今はネットのおかげで自分が学んだことを還元する場所はありますから、トライ&エラーで試行錯誤しやすい環境です。
それはいいことだと思います。
とりあえず、何でもチャレンジしてみることは大事なことだとも思います。
それに引き換え、株式投資は成果がほぼ約束されている点が安心できます。
価値観は人それぞれですが、労働+株式投資というのはほどほど豊かに楽しく生きるための賢い戦略だと思います。
成長曲線は複利曲線に似てますね。
一見無駄に思える期間が飛躍の土台になっている部分もあるかもしれないですね。
公認会計士として飛躍すると時給6000円らしいですね。凄いですね。
https://www.kigyouka-kokusai-kaikeishi-x.net/auditor-hijoukin-part-time-job-jikyuu6000
一見に無駄に見える期間をいかにへこたれず頑張るかですね。
諦めるなら早めがいいという見方もできます。
のぼるさんって色んな面白いサイトご存知ですよね!
いつもありがとうございます。