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「未来予想」に基づく投資判断はほどほどにしておく

      2019/06/30

銘柄選びの4つの視点(大事な順)

何を基準に銘柄を選ぶのか。色んな考えがありそうですが、私は以下の4つの視点から考えています。大事だと思う順から書きます。

①過去の財務データ、株主リターン
②アノマリー
③投資理論
④自分なりの未来予想

①は絶対に外せない。ネットを使えば10-Kレポートとまで言わなくても、Morningstarのサイト等で上場企業の財務データは見れます。四季報でも良いですね。過去の数字を見ずしてチャートだけで銘柄を決めることはあり得ないです。監査済みの公開データが神様。難しいことは考えずにシンプルにPLとキャッシュフローを見ます。これまでの株主リターンも大事な情報ですね。

2番目に重視していることとしてアノマリーを挙げました。これは高配当利回り、低PER、低PSRなど一定のバリュー指標に基づいた投資戦略が過去有効だったという事実を重視しているという意味です。ダウの犬投資法なんてのもアノマリーの一種だと理解しています。私は高配当戦略と低PER戦略を特に重視しています。どちらもジェレミー・シーゲル氏の『株式投資の未来』、ジェームズ・P・オショーネシー氏の『ウォール街で勝つ法則』でその有効性が実証されています。まあ、高配当はただキャッシュが欲しいだけってのもありますけどね。

3番目が投資理論、ファイナンス理論です。投資検討企業の将来のEPS推移、今後のインフレ率を自分なりに予想して理論株価をざっくり計算してみる時があります。割引率などの前提条件が妥当かどうかは怪しいので、過度に信用はしません。参考程度。

4番目が「自分なりの未来予想」です。株価は過去の情報はすべて織り込んでいます。大事なのは未来。マーケットが織り込んでいない未来を自分なりに予想して、それがいつか実現すれば超過利益を手に入れることができます。

この未来予想には気を付けなければと思っています。投資のことをあれこれ考えるのは好きです。英『エコノミスト』が予測する2050年の技術とか、マッキンゼーの予測する未来社会、みたいなタイトルの書籍ってあるじゃないですか。ああいうの手に取っちゃいますね。あと最近だと『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』はすごく面白く、考えさせられることがたくさんありました。

こういう本を読むと胸が熱くなり、ワクワクしてきます。あと10年後僕らの生活環境はどうなってるんだろうかって。それに向けて今どの銘柄に投資すべきだろうかって思考を巡らせます。個人的には今テクノロジー株ブームです(←今さらw)。この10年で急激にIT技術は進化し日常生活に浸透したように見えますが、まだまだこれからです。まだ初期段階。書籍を読んでそう確信しました。

「書籍を読んでそう確信しました。」

これが危険。
本読んだだけで、未来がわかった気になるのが危険。
本に書いてあることくらい、すでにマーケットは承知しているはずと思った方がいいです(マーケットが織り込んでいないことも多々ある気はするけど)。

これはいつか具体的には知りませんが、昭和(多分初期)に描かれた2011年の東京の未来予想図です。

う~ん、一概に外れているとは言えないけど、幾分ハイテク感が強いですね。自動車っぽいのが空飛んでるし、東京ドーム?が空中にあるしw。未来予想はワクワクするから、こんなイメージを抱いてしまう気持ちはわかります。

これからビッグデータを基盤とするAIの発達で社会はどう変わるのでしょうか。iPhoneでウーバーのアプリを開いてボタンを2つくらい押したら、近くの自動運転車が私の元にひゅるりと駆け寄ってきて、代金は降車する時に生体認証で自動決済。そんな未来がいつかは来る? 来るかもしれないけど、世の中はそんなに早く変わるとは思えません。長期投資と一緒でゆっくり成長していくもの。

テクノロジー企業は今後ますます成長するだろうという仮定の下、ハイテク株の割合を増やそうと思っています。ただ、あまり自分の未来予想を過信し過ぎないようにしたいです。過去10年のEPS成長率が3%だったのが、急に10%に増えるとは期待できません。基本は過去の延長で、非線形なジャンプアップがあると思わない方がいい。それくらい保守的な気持ちでいるくらいがちょうどいいです。投資リターンなんて過度に期待過ぎても、その通り実現することなんて滅多にないんだから。むしろ期待を裏切られることの方が多いです。

未来より過去。想像より数字。

最初に書いた銘柄選び4つの基準を再掲します(大事だと思う順から記載)。

①過去の財務データ、株主リターン
②アノマリー
③投資理論
④自分なりの未来予想

結局何が大事なのかもう少し抽象化すると「未来より過去を、想像より数字を重視する姿勢」と言えます。

投資は未来に賭けることという事実から逆行するようだけど、重視するのは過去。そして数字。未来予想はその対局に位置します。情報に大金をかけている巨大ファンドのマネージャーならまだしも、私はただの個人投資家。ちょこっと本を読んで得た知識だけで、αのリターンを得られるなんて思わないようにしないと。

過去の数字を見るより未来を想像する方が楽しいんだけどね。ただ、投資は金儲け優先。楽しくて勉強になったから損してもいいなんて1ミリも思いません。ちょっと最近「未来・想像」に偏り過ぎかも。会計士らしく「過去・数字」に立ち返ろう。

 - 投資理論・哲学