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【SJM銘柄分析】JMスマッカーはコーヒーやピーナッツバターを取り扱う加工食品大手。ペットフードもやってます。

   

※2018年4月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/9/9)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はJMスマッカー(SJM)をご紹介します。


    SJM財務情報

基本情報

会社名 JMスマッカー
ティッカー SJM
創業 1897年
上場 1965年
決算 4月
本社所在地 オハイオ州
従業員数 7,140
セクター 生活必需品
S&P格付 BBB
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

米国内売上が93%。

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

16年

 

過去10年の配当成長

年率+9.9%

この10年で配当は2.6倍になりました。

 

バリュエーション指標等(2018/9/9時点)

予想PER:12.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.1% 最新情報はこちら

 

感想

JMスマッカーは1897年にジェローム・スマッカー(Jerome Smucker)が創業した加工食品大手です。主に米国内でコーヒーやジャム、ゼリー、ピーナッツバター、ベーキングミックスなど消費者向け食品を取り扱っています。ペットフード事業もあります。

事業セグメントは主に以下の3つ。
・コーヒー
・食品
・ペットフード

それぞれの事業の売上規模は同じくらいで、各事業年間約20億ドルほどの売上があります。利益としてはコーヒー部門がもっとも貢献しています。食品部門の営業利益率が24%なのに対して、コーヒー部門のそれは29%あります。売上高の9割以上は米国内です。為替の影響はあまり受けません。

コーヒー部門には「フォルジャーズ」、「ミルストーン」といったブランドがあります。また、ダンキンドーナツにコーヒーを提供しています。食品部門では、ピーナッツバターの「ジフ」やケーキミックスの「ピルズベリー」などを取り扱っています。

2015年にビッグ・ハート・ペットを買収してペットフード事業を強化しました。さらに今年2018年4月にはエインズワースを17億ドルで買収しました。エインズワースはプレミアムペットフードを取り扱っている企業です。競合ゼネラルミルズもペットフード事業に参入しました。ペットフード業界は成長市場のようです。日本でもペットを飼っている人が増えた気がします。

ウォルマート(WMT)に対する売上高が全体の30%以上を占めます。一つ顧客に売上高の大半を依存するのは一般的には危険と言われます。その大口顧客に足元を見られる危険もありますし、万が一その顧客から取引を切られれば売上高が大幅に減少するからです。しかし、ウォルマートは言わずと知れた米国小売りトップでアマゾンへの対応策も盤石ですし、SJM側もブランド力のある製品を多数保有しています。WMTとSJMはwin-winの良好な関係を築いていると言えそうです。

過去の財務データを確認しました。

売上高はFY15に大きく上昇していますが、これはペットフードのビッグハート・ペットを買収した影響です。米国内を中心とした食品事業なのでオーガニックな成長率は高くありません。以下の通り、FY16以降は減収傾向です。
FY15:78.1億ドル
FY16:73.9億ドル
FY17:73.6億ドル

FY17は上記の通りやや減収決算となりました。コーヒー、食品が伸び悩みました。FY17の純利益は13億ドルと前年から倍増していますが、税制改革に伴う一時収益が発生している影響です。一時要因を除外したNon-GAAPの調整後利益は前年より減少しています。実質的にはFY17は減益決算だったと判断できます。

キャッシュフローは安定しています。営業CFマージンは平均して15%ほどあり高収益です。

バランスシートですが、固定資産が総資産の9割を占めます。この大半は過去の買収に伴うのれんと無形資産です。この2項目で総資産の75%を占めます。

配当は毎年きちんと増加しています。リーマンショックの時も減配していません。自社株買いの規模も大きく、FY15とFY16の総還元性向は100%を超えています。FY17はほとんど自社株買いをしていません。買収資金確保のためと思われます。

株価は2016年夏の150ドル付近をピークに、2017年11月には一時100ドルを割り込むまで売られました。SJMはブランド力のある商品を展開していますが、ペプシコやクラフトハインツに比べて競争力は劣ると言われます(WSJ曰く)。

現在の配当利回りは3%超。食品事業は地味で注目を集めませんが、キャッシュフローは安定していて、配当目的の長期投資対象としては魅力的だと思います。

 - 米国株銘柄分析