ページが見つかりませんでした https://growrichslowly.net 米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる Sat, 04 Feb 2023 02:42:19 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.1.5 【META銘柄分析】メタプラットフォームズはフェイスブック、インスタを持つ世界最大のSNS企業。22年度は減収減益に転落 https://growrichslowly.net/fb-research/ https://growrichslowly.net/fb-research/#comments Sat, 04 Feb 2023 01:34:38 +0000 http://growrichslowly.net/?p=16559 2022年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)をご紹介します。

基本情報

会社名メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)
ティッカーMETA
創業2004年
上場2012年
決算12月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数71,970
セクター情報技術
S&P格付
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

総売上の98%が広告収入

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

無配。自社株買い実績はあり。

連続増配年数

無配

過去10年の配当成長

無配

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2013~2022):+16.3%

バリュエーション指標(2023/2/6時点)

予想PER:18.3倍 最新情報はこちら

配当利回り:無配 最新情報はこちら

コメント

メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を運営する企業です。CEOマーク・ザッカーバーグ氏が、ハーバード大学在学中に同級生と共同で作成した学内交流サイトが起源です。

2012年5月にNY証券取引所に上場。

2022年12月末時点のMAU(月間アクティブユーザー数)は29.6億人で前年比+2%、DAU(1日当たりのアクティブユーザー数)は20.0億人で前年比+4%。

売上高の98%が広告収入です。収入の7割を米国、カナダ、欧州で稼いでいます。残りの3割がアジア等です。ユーザー数ではアジア諸国が多いですが、まだまだ広告単価が安いのか収益性は低いです。

メタバースに経営資源を投入する意図で社名をフェイスブックからメタプラットフォームズに変更しましたが、成果が出るにはまだ長い月日が必要というのが大方の見方です。

FY22の売上高は1,166億ドルで前年比-1%。ドル高の影響を除外すれば実質増収とは言え苦しい決算となりました。マクロ経済の悪化、アップルのiOSの規制変化によって広告単価が下がったことが主な要因です。

FY22の純利益は232億ドルで前年比-41%と減益。売上減、粗利減にもかかわらずSGAが高止まりしています。これに対応すべく1万1千人のレイオフを公表しています。

負債純資産を見ると自己資本(純資産)が厚いことがわかります。手元現金も豊富で負債も少なく財務は極めて安全です。裏を返せば、もっと資金を株主に還元して純資産を削る余地があるとも言えますが、メタバースへの投資を考えると配当を出すのはまだ先になると思われます。

無配ですが、自社株買いはFY17から継続して実施しています。FY22の買い戻し額は280億ドル。純利益を超える買い戻しを行いました。

]]>
https://growrichslowly.net/fb-research/feed/ 12
【AMZN銘柄分析】アマゾンは世界最大のネット小売企業。稼ぎ頭はクラウドAWS https://growrichslowly.net/amzn-research/ https://growrichslowly.net/amzn-research/#comments Fri, 03 Feb 2023 12:33:31 +0000 http://growrichslowly.net/?p=3673 ※2022年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はアマゾン・ドット・コム(AMZN)をご紹介します。

基本情報

会社名アマゾン・ドットコム
ティッカーAMZN
創業1994年
上場1997年
決算12月
本社所在地ワシントン州
従業員数1,541,000
セクター情報技術
S&P格付AA-
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

無配。自社株買い実績もなし。

連続増配年数

無配

過去10年の配当成長

無配

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2013~2022):+20.9%
過去20年(2003~2022):+25.2%

バリュエーション指標(2023/2/3時点)

予想PER:57.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:無配 最新情報はこちら

コメント

アマゾン・ドット・コム(AMZN)は、言わずと知れた世界最大の電子商取引企業です。従業員数150万人超の巨大企業。

アマゾンに今までお世話になったことがない人はほとんどいないでしょう。ネット通販のみならずプライムビデオを利用されている方も多いのでは。

売上高の7割弱が米国。ドイツ、英国、日本と続きます。

以下は開示している最も細かい事業区分です。
・オンラインストア
・実店舗
・サードパーティーセラーサービス
・サブスクリプションサービス

広告サービス
・AWS

「オンラインストア」はデジタルコンテンツを含むネット通販収入です。kindleでの書籍販売収入もこのカテゴリーに含まれます。

「実店舗」は2017年8月に買収した高級スーパーのホールフーズ・マーケットが主です。

「サードパーティセラーサービス」とはマーケットプレイスに出品してくれる事業主に対するサービス提供です。具体的には、物流拠点であるフルフィルメントセンターで商品の保管、注文処理、出荷処理、カスタマーサービスを代行しています。

「サブスクリプション・サービス」はアマゾンプライムメンバーの会費収入が含まれます。AWS以外のあらゆるサブスクリプション収入が含まれます。

「広告サービス」は最近成長著しい注目事業です。アマゾンの広告収入はアルファベット、メタ(フェイスブック)に続く3位にまで成長しています。

「AWS」はAmazon Web Servicesの略で、クラウドコンピューティングを提供しています。世界のクラウド市場でAWSは業界トップの地位にあります。AWSの利益率は驚くほど高いです。

2021年2月、創業者兼CEOのジェフベゾス氏が会長に退き、後任にアンディ・ジャシー氏が就任すると発表。ジャシー氏は1997年にハーバード大を卒業後アマゾンに入社。AWS事業を一から構築した人物です。

FY22の売上高は5,140億ドルで前年比+9%。私がデータを持っている06年以降では最低の成長率でした。

事業別の伸長率は以下の通り。
オンラインストア:-1%
実店舗:+11%
サードパーティー:+14%
サブスクリプション:+11%
広告サービス:+21%
AWS:+29%

FY22の純利益は-27億ドルで赤字となりました。AWSの高水準な利益で他部門の赤字を吸収している状態です。

フリーCFが2期連続でマイナス。

株主還元は配当、自社株買いともに実績なしです。

]]>
https://growrichslowly.net/amzn-research/feed/ 4
【GOOGL銘柄分析】アルファベット(グーグル)は広告収入世界トップ企業。22年度は成長急減速 https://growrichslowly.net/googl-research/ https://growrichslowly.net/googl-research/#comments Fri, 03 Feb 2023 10:49:42 +0000 http://growrichslowly.net/?p=2675 ※2022年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はグーグル親会社のアルファベット(GOOGL)をご紹介します。

基本情報

会社名アルファベット
ティッカーGOOGL
創業1998年
上場2004年
決算12月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数150,028
セクター情報技術
S&P格付AA
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

無配。自社株買い実績はあり。

連続増配年数

無配

過去10年の配当成長

無配

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2013~2022):+17.4%
設立以来(2005~2022):+17.5%

バリュエーション指標(2023/2/3時点)

予想PER:18.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:無配 最新情報はこちら

コメント

アルファベットは2015年に設立されたグーグルの持株親会社です。スタンフォード大学に在籍していたラリー・ペイジ氏とセルゲイ・プリン氏が「世界の情報を整理する」というミッションを掲げ、1998年に設立しました。

グローバルでビジネスを展開していますが、規制のため中国での売上高はありません。売上の半分弱が米国、3割強が欧州です。

2019年に共同創業者のラリー・ペイジCEOとサーゲイ・ブリン社長が退任し、スンダー・ピチャイ氏がアルファベットのCEOに就任しました。

CEO交代の影響なのか、FY19より今まで非公開だったYouTubeやクラウド事業の収入を公開しました。主な開示セグメントは以下の4つ
・グーグル広告
・YouTube広告

・グーグルネットワーク
・クラウド

「グーグル広告」はググって検索した際にページ上部などに表示される広告です。グーグル全体の61%を占めます。

「YouTube広告」は動画ストリーミングのプラットフォームYouTubeで得た広告収入です。動画と音で視聴者に遡及できるYouTube広告の効果は非常に高いと、毎日YouTubeを観ていて感じます。

「グーグルネットワーク」は私がこのブログで貼っているアドセンス広告を含みます。

「クラウド」はGoogle Cloud Platform(GCP)の収益です。アマゾン、マイクロソフトの背中を追いかけています。

2021年に1対20の株式分割を発表しました。

FY22の売上高は2,823億ドルで前年比+10%。リーマンショックがあった09年並みの低い成長率に終わりました。景気後退もありますが、コロナ禍で急成長した前年の成長が大きかった反動もあるでしょう。

セグメント別の売上成長率は以下の通り。
グーグル広告+9%
YouTube広告+1%
その他広告+3%
グーグルクラウド+37%

純利益は599億ドルで減益となりました。

配当はまだありませんが、自社株買いの規模は年々増えています。22年度は592億ドルと純利益とほぼ同額の買い戻しを実施しました。

]]>
https://growrichslowly.net/googl-research/feed/ 2
【XOM銘柄分析】エクソン・モービルはロックフェラー系譜の世界最大級の石油メジャー。原油高で22年度は史上最高益 https://growrichslowly.net/xom-research/ https://growrichslowly.net/xom-research/#comments Thu, 02 Feb 2023 11:17:54 +0000 http://growrichslowly.net/?p=1479 ※2022年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

今回はエクソン・モービル(XOM)をご紹介します。

基本情報

会社名エクソン・モービル
ティッカーXOM
創業1870年
上場1920年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数75,000
セクターエネルギー
S&P格付AA
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

割愛

地域別売上高推移

割愛

セグメント情報

セグメント別税引き後利益割合

割愛

セグメント別税引き後利益推移

割愛

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

※純損失のFY20は配当性向、総還元性向ともに便宜上100%としている

連続増配年数

40年

過去10年の配当成長

年率+5.0%

この10年で配当は1.6倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2013~2022):+6.9%
過去20年(2003~2022):+9.4%
過去30年(1993~2022):+10.3%

バリュエーション指標(2023/2/2時点)

予想PER:10.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.2% 最新情報はこちら

コメント

エクソン・モービルは、ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルの流れを汲む世界最大の石油メジャーです。2012年まで時価総額世界最大の企業でした。

1999年にエクソンとモービルが合併し今に至ります。両社はともにかつてのセブン・シスターズの一つです。セブン・シスターズとは1950年~1970年代まで石油生産を独占していた7社を指します。英国のBP、英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルも旧セブン・シスターズに該当します。

米国内売上は約4割。

開示セグメントは以下の3つ。
・上流(Upstream)
・下流(Downstream)
・化学(Chemical)

上流は鉱区取得から探鉱、開発生産までを指します。鉱区の権益取得のため、エクソンは米国政府かのように他国と交渉します。エクソン=国家かのように思われいてた時代もあります。

下流は石油・天然ガスの輸送から加工、流通までを指します。

化学部門はナフサを加工してプラスチックやペットボトル、化学繊維の原料などを作っています。

FY22の売上高は3,987億ドルで前年比+44%と原油価格上昇により大幅増収。税引き後利益557億ドル、利益率14%で、額・率ともに恐らく過去最高。

営業CFは768億ドルでこちらも過去最高。

業績の割に増配率は低めでした。およそ10年ぶりに100億ドル超の自社株買いを実施しましたが、500億ドルを超える純利益を見ると物足りなさを感じます。

しかし、経営陣は23年度に350億ドルの自社株買い戻し予定を公表しています。今年度に22年の莫大な利益が株主に還元されることになりそうです。

]]>
https://growrichslowly.net/xom-research/feed/ 6
投資はカネ計算がすべての世界だけど、、 https://growrichslowly.net/money-or-satisfaction/ https://growrichslowly.net/money-or-satisfaction/#respond Tue, 31 Jan 2023 12:00:29 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68420 車関連のマネーハックってあんま頑張る気がしないです。

売却タイミングを工夫すれば高く売れるみたいですが、あまり気にするつもりはないです。好きなだけ乗って、売りたい時に売ります。

色やオプションもリセールに反映されやすいもの反映されにくいものがありますが、そういうのも気にしない。自分が欲しいオプションは付けるし、欲しくないオプションは付けない。ただそれだけ。

時に数百万円、数千万円の損得差が出るマンション関連ならまだしも、せいぜい20万円程度の損得差しか出ないであろう車関連では資産価値は気にせず自分の満足度を優先させます。

「20万円程度なんて気にしない」なんて調子乗った発言をしてしまいましたが、投資では20万円どころか数万円、数千円の損得でも気にかけます。

一般論として投資の世界には満足度という価値基準は存在せず、投資の成否は純粋にカネ計算だけで判断されるからです。

車でもっともコスパの悪い色は恐らく赤です。5万円ほどの有料色の割にリセールがむしろ悪いです。でも、赤の車に乗ることが憧れだったなら、コスパ度外視で赤を選択する価値はあります。お金で満足度を買うわけで、本人にとってはいい買い物になります。

投資ではそういうのが基本ないです。経済的には損だけど自分は満足してるから構わないという「言い訳」が通用しないです。

テスラ株を昨年高値掴みして大損してしまったけど、大好きなテスラの株主になれて満足だから問題ない!とはなりません。

いや、別にこういう人が実際いるなら、その考えを否定するつもりはないのですが、まあこんな人は普通に考えていないでしょう。投資は儲かってなんぼです。金がすべて。わかりやすい世界です。

損したけど満足できたからよいと自分を正当化できない。金だけで成否が分かれる。それが投資です。

んなもんで、投資では1円たりとも損な行動はしたくないです。同じインデックスに連動するETFであれば手数料が一番安い商品を買うし(流動性は気にしつつ)、諸々の非課税制度はきっちり使いたいし、税金還付もしっかり全額申告したいです。

ただ、こんなこと言ってる私も投資でカネ計算よりも満足度を優先させている点があります。

それが配当。

収益を都度分配して課税されるETFより、課税繰延で分配金が内部再投資される投資信託の方が投資効率は良いとわかっています。しかし、配当が証券口座に入金される喜びが大きくてETFから投資信託に切り替えることができません。

投資ではカネ計算がすべて、、というわけでもないようです。

]]>
https://growrichslowly.net/money-or-satisfaction/feed/ 0
【誤算!】住宅ローン控除のせいで外国税額控除がほとんど使えないことが発覚→ポートフォリオの見直し必須 https://growrichslowly.net/my-miscalculation-about-income-tax/ https://growrichslowly.net/my-miscalculation-about-income-tax/#comments Mon, 30 Jan 2023 14:41:06 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68361 住宅ローン控除40万円のせいで外国税額控除の控除限度額が激減

米株の配当は米国10%、日本約20%の合計約30%課税されます。しかし、米国課税分は外国税額控除を申告することで取り戻すことができます。

米株投資を始めた2016年から毎年外国税額控除を申告して、21年度は8万円ほどの還付を受けることができました。

しかし、想定外の出来事が起きました。22年度の確定申告書を作成していて自分の勘違いに気づきました。

今回から住宅ローン控除で40万円の税額控除があるのですが、それのせいで外国税額控除がほとんど適用できなくなりました。

当初の個人的試算では住宅ローン控除をやっても外国税の還付枠は残っている想定でしたが、税法を適切に理解できていませんでした。

22年度に納めた所得税は約60万円。医療費控除、ふるさと納税で10万円ほど減税になって残50万円。そこから住宅ローン減税の40万円を差し引いて残10万円(=60-10-40)。

この10万円を外国税額控除で取り戻す算段でした。

でも、ダメでした。外国税額控除には控除限度額という概念があることを把握してなかったです。

(国税庁ホームページより)

医療費控除、住宅ローン減税など諸々調整した後の所得税が10万円。そこまでは想定通りなんですが、この10万円全額が外国税額控除の対象になるわけでないのです。

上述の通り、22年度所得税(調整後)が10万円。給与所得700万円、米株配当所得が90万円とします。この場合、外国税額の控除限度額は以下となります。

10万円×(90万円 / 700万円)=1.3万円

22年の米国配当課税は9万円ほどあったんですが、そのうち取り戻せるのは約1万だけでした・・。10万円がまるまる還付枠としてあって、9万円全額を取り戻せると思い込んでいました。

控除限度超過額7万7千円(9万円-1.3万円)は翌年以降3年間繰り越し可能ですが、恐らく繰越枠は使えないまま消失してしまうでしょう。

なぜなら、住宅ローン控除の40万円が今後9年間は続くからです。マンションを買い替えない限り。

年収が1500万円とかに爆増して所得税を200万円くらい納付することになれば、40万円のローン減税があっても10万円超の外国税額控除をフルに使えそうではあります。しかし、目前そこまで年収が上がる見込みは全くありません。

私の特定口座の米国株の配当はほぼ30%課税になりそうです。

無念です。所得税法の勉強不足でした。

米株のポートフォリオ見直します

地道に配当で利益回収していく投資法が好きではありますが、だからって30%も税金を取られるのはちと許容できません。

これはまずい。ポートフォリオの見直しを真剣に検討します。特定口座の米株配当を極力減らす必要があります。

特定口座でVYMとかHDVとか買ってる場合じゃないです。これらの高配当銘柄を買うならNISA口座で買います。ただNISAは高配当より配当成長を重視したいので、高配当株を買うこと自体がかなり少なくなりそうです。

特定口座で保有しているETFや個別株を売却して、無分配のインデックスファンドに切り替えると外国税額控除の問題は一気に解決します。

しかし、やはり私は使途自由な配当金が欲しい性分なので、どうしてもその選択肢には抵抗があります。投資信託を買うのは新NISAのつみたて投資枠だけかな。

ということで、高配当な銘柄を低配当な銘柄、商品に切り替えることを検討することになります。

幸いなのが2024年から始まる新NISAです。あれが特定口座の銘柄を売却するきっかけになります。含み益の多寡などにもよりますが、なるべく高配当な銘柄を売却してNISA口座での買付資金にしたいです。

マンションを買い替えればローン減税はなくなるだろうが

次マンションを買い替えることがあれば、恐らく3千万円の譲渡益非課税を適用すると思います。ですが、そうなれば2件目では住宅ローン控除は使えなくなります。

住宅ローン控除が消えれば、外国税額控除の還付枠もほぼ復活するはずです。

とは言え、次の買い替えの目途は経っていません。まだ入居して半年ほどだし。最低でも5年は住むつもりです。将来がどうなるかはわかりません。住宅ローン控除40万円がある現在の状況を前提に米株のポートフォリオを組むしかないです。

あー誤算だー。税金で損するのは株で損するより気持ち的に嫌です。

]]>
https://growrichslowly.net/my-miscalculation-about-income-tax/feed/ 10
ビジネスの世界で「不要不急」かどうかを決めるのはマーケット https://growrichslowly.net/nonessential-and-nonurgent/ https://growrichslowly.net/nonessential-and-nonurgent/#respond Tue, 24 Jan 2023 13:23:10 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68311 コロナが流行り始めた頃、不要不急というワードがよく出ました。不要不急の外出は控えましょう、といった感じで。今週はこの冬一番の寒気が到来してるそうですが、ここでも不要不急の外出は控えてというニュースを見かけました。

何をもって不要不急と言えるのでしょうか?

スーパーに買い物に行くのは必要。病院へ行くのも必要か。ふむふむ。

ではユニクロへ洋服を買いに行くのはどうなのでしょうか。衣食住の一角を占める買い物ですが。

カフェにコーヒーを飲みに行くのはさすがに不要不急でしょうか。しかし、毎週末のカフェ読書を楽しみにしている人にとって、それを不要不急と言われるのは納得いかないかもしれません。

生活の中で何が不要不急なのか明確には定義できません。法律で決まっているわけでもないです。

ビジネスの世界では資本コストが「不要不急」を決める

さて、ビジネスの世界では不要不急を判断する基準が存在します。はっきり白黒付けれるわけではありませんが、ある程度の目安があります。

その基準とは資本コストです。資本コストは負債コストと株主資本コストに分かれます。

資本コストが低い時とは金利が低く、株価が高い時(益回りが低い、つまりPERが高い時)です。こういう経済環境にあっては、投資家が要求する利回りが低いので、すぐに利益回収できない未来への大きな投資も容認されやすく「不要不急」とは見なされません。

一方で資本コストが高い時とは金利が高く、株価が安い時(益回りが高い、PERが低い時)です。投資家の要求利回りが相対的に高くなっており、利益回収に時間がかかるプロジェクトへの投資は「不要不急」と判断されます。

ご存知の通り、昨今米国では高インフレを受けてFRBが金利をガンガン上げています。グロース株の株価は大きく下がりました。つまり、資本コストは上がっています。

投資家目線で見ると、無リスクの米国債で4%の利回りを確保できるのに、リターンが不確実な案件に投資する必要はない。そんな状況になっています。

GAFAMをはじめとしたテック企業がリストラを行っています(アップルは例外)。マイクロソフトは1万人、アルファベットが1万2千人、メタが1万1千人、アマゾンが1万8千人の人員削減を公表しています。不採算事業、利益回収の目途が付いてない事業はストップとなっています。

テック企業の経営者は一様にこれまでの過剰投資を謝罪しています。誰に対しての謝罪かと言えば、まあ株主に対してでしょうか。

しかし、株主も同罪と言えます。過剰流動性で調子に乗ってテクノロジー企業のバリュエーションをグイグイ引き上げて、それらの企業の資本コストを引き下げた張本人は投資家、マーケットです。

マーケットが投資のGOサインを出したから、テクノロジー企業の経営者たちはどんどん人を採用したとも言えます。マーケットの楽観性が資本コストを押し下げて過剰投資をもたらした面もあります。

いやいや、マーケットがそう動いていたとしても、CEO、CFOは将来の物価上昇、金利上昇くらい想定して予め投資を絞っておくべきだろ。そのための数十億円規模の役員報酬じゃないのか。ちゃんと仕事しろよ。

そう言われれば確かにそうなのかもしれません。うん十億円も貰っているCFOはそれくらいCEOに助言して欲しいものです。

でも、難しかったかもしれません。

2020年、21年の段階で高インフレの到来に対して警鐘を鳴らしていたのは、元財務長官のサマーズ氏など一部の識者のみです。FRBはインフレを一時的なものだと言ってました。

経済は長期停滞と言われたくらいです。少し多めに紙幣をばら撒いたところで、そんなインフレは起きんだろう。多くの人がそう思っていました。

マーケットが手のひらを返して資本コストが上がってしまった今は、「不要不急」のビジネスに投資すべき時ではありません。エネルギー、公益、生活必需品など確実にキャッシュを生むビジネスに投資した方が安全です。一般論としては。

でも、投資は長期的には逆張りが奏功するものです。マーケットが「不要不急」のビジネスから手を引き始めた今こそ、あえてそれらに資金を投じるのもありかもしれません。

繰り返しですが「不要不急」の線引きはマーケットが決めるものです。今は一旦「不要不急」と判断されてしまった多くのビジネスも、いずれまた必要になる時が来るはずです。何でも循環がありますから。

ただ、その時がいつなのかわからないのが問題です。わかったら苦労しませんね。

]]>
https://growrichslowly.net/nonessential-and-nonurgent/feed/ 0
消費ではなく浪費が豊かな生活をもたらす https://growrichslowly.net/waste-rather-than-consumption/ https://growrichslowly.net/waste-rather-than-consumption/#respond Mon, 23 Jan 2023 12:39:18 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68290 半年くらい前、偶然入った書店で『暇と退屈の倫理学』という書籍が平積みされているのを発見しジャケ買いしました。最近暇だなと思うことが増えた自分の悩みに刺さりまして。

人生は長い暇つぶしという事実を受け入れて、どういう暇つぶしをすることが人間らしい豊かな生き方なのか語られています。こういう哲学的なことを長々と言語化できるの凄いなあと思いながら読んでました。

著者は消費ではなく浪費せよと言います。浪費こそが人生を豊かなにするものだと主張します。

ここできちんと言葉を定義する必要があります。

著者が言う「消費」とは、すべて消化し切れないことが明らかにもかかわらず、ありとあらゆる記号的情報を取り込もうとすることを指します。一方で「浪費」とは、必要以上のモノや情報を揃えるけれど、それらをすべて使おうとはしないこと、その中から自分が本当に好きなものだけを楽しむこと。

ちょっと書籍の文言とは違ったところもあり、私なりの解釈も入っていますが、概ねこんな定義だと理解しました。

わかりづらいので例をあげます。

「消費」の例
・ネットフリックスのあらゆるドラマ、映画を2倍速で見まくる
・バイキングでもうお腹いっぱいにもかかわらず、元を取ろうとケーキを爆食いする

「浪費」の例
・ネットフリックス、ディズニー+、アマプラあらゆるサブスクに契約しておいて、休日に気になった作品をコーヒーを飲みながらゆっくり鑑賞する
・実家に帰ると冷蔵庫やパントリーに色々な食材、お菓子、デザート、飲み物がある。何かないかと棚を漁っているとどら焼きを発見したのでおやつに食べた。

こんな感じでしょうか。

最近コスパならぬタイパという言葉を目にします。費やした時間に対する満足度を追求することを意味しています。ドラマや映画を2倍速で見る人も珍しくないとか。特に若い世代で。

確かにこれだけコンテンツが溢れていますから、2倍速で見たくなる気持ちはわからなくはないです。

ただ、たとえ2倍速で見ようとも1日の時間は24時間と決まっているわけだし、増え続けるコンテンツのスピードに消費が追いつくことはありません。無限に増え続ける情報をすべて追い求めようとしても無理です。

胃袋も時間も有限。その当然の事実を冷静に受け入れる。限界があることを知る。その中で本当に楽しめることをした方が有意義ではないか。それが著者のメッセージ(消費よりも浪費)かなと個人的に解釈し共感しました。

浪費とは選択肢を多く持つことと言えます。そのためにはお金も惜しまない。ネットフリックスもディズニー+もアマプラも契約していたら、いつでも好きなコンテンツを見れるけどお金はかかります。贅沢です。

そう贅沢すればいいんです。ケチケチせずに贅沢、浪費をすることが豊かな人生だろうと。

贅沢とはあらゆるもの、サービスを手に入れつつも、それらすべてを欲張って消費することなく、自分なりに厳選した1品を愛でることです。

まあ私はサブスクたくさん契約しようとは思わないですけどね笑。

でも衣食住では浪費、贅沢したいです。そのためにはやはりお金が必要です。たくさんお金を稼いで浪費生活を楽しみたいです。

]]>
https://growrichslowly.net/waste-rather-than-consumption/feed/ 0
リベラル化したこの社会では誰もお金のアドバイスはしてくれない https://growrichslowly.net/liberal-society-money-advice/ https://growrichslowly.net/liberal-society-money-advice/#respond Sat, 21 Jan 2023 08:25:46 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68232 最近結婚した友人というか後輩(30歳)がいまして、彼は一級建築士として大手ゼネコンで働いています。自分で設計したこだわりの家を建てて、そこで家族で暮らす生活に憧れがあるそうです。目がキラキラしていて眩しかったです。

ただローンに追われる生活がどうしても嫌なので、現金一括で家を建てたいと。そのためにこれから10年は賃貸のまま夫婦で仕事と投資をがんばって、40歳までに家一軒買えるくらい貯金したいと。ついては、投資のアドバイスが欲しいと言われました。

NISAやS&P500のことを話すことはいくらでもできるのですが、その前に考え直した方がいいんじゃないかって思うことが2つありました。

・今後10年あるなら賃貸ではなくマンションを買って10年後に売った方が経済的では?
・現金一括で買えるくらい貯金しようと頑張るのは素晴らしいことだけど、それでもローンを組んだ方がいいのではないか?

この2点です。投資どうこうよりもこの2点の方が家計に与えるインパクトが大きい気すらしました。特に前者は今すぐ行動できることですし。

彼も奥様も都内勤務です。二人で日本橋近辺の賃貸マンションに住んでます。いいところですね、羨ましい。私もあの辺好きです。

ただし家賃はそれなりで月20万円ほどと言ってました。年間240万円。10年で2400万円です。まずはこの出費を抑えることが10年後の貯蓄にもっとも貢献するのではと思いました。

5年程度ならともかく10年先を見据えているなら、一旦買った方が得になることが多いというのが私の意見です。

予算が届くのであれば日本橋周辺であれば10年後も資産価値が落ちない物件を探すことは十分に可能です。別に日本橋にこだわる必要もありませんが。ダメもとで晴海フラッグを狙うのもエリア的には検討の余地あるかもしれません。

2つ目のローンの件。たとえ一括で家を買えるくらい数千万円の金融資産を貯めることができたとしても、個人的にはローンを組んだ方がいいと思います。

日々の生活の資金繰りに余裕を持たせるために手元キャッシュは潤沢にあった方が安心だし、低い住宅ローン金利よりも高利回りで運用できるチャンスは普通にあるからです。さらに言えば、住宅ローン控除などの税制優遇まであります。

いつでも完済できる資金は持ちつつも、ローンは組んだ方がいいんじゃないかって思いました。一括返済できる貯金があれば安心して変動金利でローンを組めるのもメリットです。

でも、どちらも言いませんでした。

賃貸か持家か。ローンを組むか組まないか。この辺は金勘定だけではなく、個人の価値観によっても判断が分かれるところだからです。

相談されたのはあくまで今後10年どうやって投資でお金を増やすのがいいかという点であって、いま家を買った方がいいか、ローンを組んだ方がいいか、という点ではなかったです。

聞かれてもないことをわざわざこちらから提言するのは野暮というかお節介かなと思います。考え方は人それぞれありますし、別に私の考えが正しいわけでもありませんし。

多様性。ダイバーシティ。リベラル。これらは最近の先進国社会のキーワードになっています。日本も例外ではありません。

目指すライフスタイルや趣味嗜好、価値観は人それぞれ。本人が満足しているのに、それに対してとやかく言うのはKYな人です。

お金の話は思想によらず客観的に白黒付けることができそうにも思えますが、実際は「いや、これはお金というよりイデオロギーの話になるな、、」と踏み込んだ議論は躊躇、遠慮してしまうことが多いです。イデオロギーというと大袈裟かもしれませんが。

書籍やネットなどから情報を仕入れることはできるけど、最後は自分で考え、自分で決めるしかありません。自分から積極的に聞かないと、周りも教えてくれることはありません。

]]>
https://growrichslowly.net/liberal-society-money-advice/feed/ 0
合法的に税金を払わずに生きていく https://growrichslowly.net/not-pay-tax-legally/ https://growrichslowly.net/not-pay-tax-legally/#comments Fri, 20 Jan 2023 12:04:43 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68198 ハックとはちょっとした小技、テクニックのことを指して使うことが多い言葉です。日々の暮らしに役立つ小ネタをライフハックなんて呼びますね。

マネーハックという言葉もあります。お金に関するテクニック、知恵みたいなものを指しているかと思います。

ハックと言うと少し世間からズレた価値観、ともするとグレーな印象も伴います。『裏道を行け ディストピア世界をHACKする』という橘玲さんの著書がありますが、その裏道という言葉が象徴しているように思います。

ただ、ことマネーに関していうと、裏道ではなく正々堂々と表通りを歩くことがハックになることが多々あります。

マネーハックには節約術、ポイ活など様々なものがありますが、もっともインパクトが大きいのは税金対策ではないでしょうか。

仕事をがんばってそこそこ給料が上がってくると所得税、住民税の金額は跳ね上がってきます。たとえば、年収600万なら所得税20万、住民税30万、年収800万なら所得税47万、住民税45万、年収1000万になると所得税82万、住民税64万にも上ります。

年収が上がっても手取りは増えないという嘆きはよく聞きますが、これらの税金を合法的に減らす策は色々あります。

所得控除としては医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除、寄付金控除などがあります。よりダイレクトに税金を減らせる税額控除としては住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)、配当控除、外国税額控除などがあります。

私は2022年、住宅ローン控除、外国税額控除、医療費控除、生命保険控除、地震保険料控除、ふるさと納税(寄付金控除)の6つを確定申告で行う予定です。

所得税は全額還付され、23年分の住民税は20万円近く下がる見込みです。諸々で80万円以上税金が戻ってくると想定しています。

これは大きいです。暖房器具の効率的な利用方法、日々の節約買い物術なんかより遥かに効果が大きいです。

特に住宅ローン控除で40万円戻ってくるのはえげつないインパクトがあると感じます。今は法改正されて年28万円が上限だったと思いますが、それでも大きな金額であることは変わりません。

あと忘れがちなのが医療費控除。年間10万円以上医療費がかかった場合はそれを損金として扱うことができ所得を減らすことができます。

医療費控除の範囲は思いのほか広いです。病院での診療費は当然ですが、医薬品の購入費、病院に行くまでの交通費(タクシーは不可)、入院時の食費・部屋代(差額ベッド代は不可)、はり灸なども含まれます。

医療費は同一生計の家族で合算できます。扶養している必要もありません。なので、家族内でもっとも所得が高い人が申告した方が得です。

ふるさと納税は特に所得が高い人はやった方がいい制度です。高所得者ほどお得な税制です。格差拡大を助長するこんな逆累進なことやっていいのかと思うところはありますが、法律で決められたことですし、正々堂々と使い倒せばいいです。

私たち米国株投資家は外国税額控除は必須ですね。投資減税という意味で言えばNISA、iDeCoも重要です。

これらの税金優遇にグレーな要素は一切ありません。純白、ホワイト、完全合法です。

きちんと税法を守って王道を進むだけでも税金は大きく減らす余地があります。活用しない手はありません。まるで年末はボーナスが2回あるかのようです。

]]>
https://growrichslowly.net/not-pay-tax-legally/feed/ 14
金持ちがますます金持ちになる理由 https://growrichslowly.net/why-rich-person-become-richer/ https://growrichslowly.net/why-rich-person-become-richer/#comments Sun, 15 Jan 2023 13:50:41 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68172 貧富の差が拡大し過ぎることは良くないことではありますが、(今のところ)戦争などのガラガラポンが起きない現代先進国では金持ちはますます金持ちになっていくのが現実です。

なぜ金持ちはより一層金持ちになっていくのか?

その理由を3つ書いてみます。

r > g

一つ目が有名なこの数式です。資本収益率rは経済成長率gよりも高いという意味です。

株式収益や不動産所得などの資本所得の成長率がr、給与所得の成長率がgです。

株式はインフレ考慮後の実質で年率7%程度のリターンを残してきました。インフレ率次第ですが、名目では9%はあると言えます。最低でもインフレ率は2%あると想定して。

給料が年率9%で上がり続けることは考えられないです。22歳で年収300万とすると30歳で600万、40歳で1400万、50歳で3350万という計算になります。30歳で600万はあり得るとして、50歳で年収3千万円なんて無理です。

しかも労働収入は60歳ないし65歳で途絶えます。

資本収入はこのペースで増えることが現実的にあり得るわけです。新卒年収300万が50歳で10倍の3千万になる感じ。しかも定年もない。夢があります。

でもこれは夢ではなく現実です。資本家は実際こういう世界線を生きています。無論、毎年安定的に9%の利回りがあるわけではなく、いばらの道ではありますが。

純粋な消費が少ない

金持ちはその財力に物を言わせて高額な商品を買って贅沢な生活をしているように見えます。

しかし、それは純粋な消費ではないことがよくあります。むしろ、消費のつもりが気付いたら投資になっていることもあるくらいです。

典型的には都心のマンションで、10年前に70㎡2億円で買ったタワマンが今3億円で取引されているくらいざらにあります。お金を払うどころか1億円もらって高級マンション生活を送っています。

家についで高額な商品として車があります。家みたいに値上りすることは少ないですが、ポルシェやフェラーリなどの高級車は3年5年くらいでは状態によりますが買値と同額でリセールできる場合もあります。

庶民がPLで扱っているものを金持ちはBSで扱っています。

有利な条件でお金を借りれる

借金を上手に活用することは蓄財を進める上で重要なスキルです。なるべく低利かつ長期間で借金することが理想です。

有利な条件でお金を借りれるのはどういう人かというと、お金を借りる必要がない人です。これは皮肉な事実です。

お金を借りなくてもいいけど借りた方が経済的に得だから借りよっかな~、くらいの気持ちで借金する人が有利です。一方で、手元にお金も担保資産なく、生活のためにお金を借りざるを得ない人は足元を見られて不利な条件でしか借金できません。

十分に担保資産がある、金融資産がある、収入が高い、こういう人は金融機関から良い条件でお金を借りることができます。これらの属性が良い人はリスクが低いからです。

銀行の融資は保険と一緒で統計に基づいたビジネスです。貸倒リスクが低いと思われる人には低利で貸すし、貸倒リスクが高いと思われる人には高利で貸します。そうしないと利益が出ませんから。

]]>
https://growrichslowly.net/why-rich-person-become-richer/feed/ 6
為替ヘッジありの商品に対する私の考え方 https://growrichslowly.net/my-idea-for-fx-rate-change-hedge/ https://growrichslowly.net/my-idea-for-fx-rate-change-hedge/#respond Sat, 14 Jan 2023 05:24:56 +0000 https://growrichslowly.net/?p=68142 先日、米債券ETF(国債と社債)を買ったのですが、最近の円高でいきなり含み損です。1ドル131円くらいで円売りドル買いしましたが今127円台です。

12月の米国CPIは予想通りの結果でインフレは沈静化に向かっています。金利はやや下げて債券価格は上昇しましたが、それ以上に為替が円高に動いてネット損失の状態です。

円高リスクを承知で買ったので仕方ないと思っていますが。

改めて思ったのですが、日本人が米国債を買っても大して儲からないですかね。アメリカの金利が下がると予想して米債券を買うわけですが、日米金利差が縮小すれば大抵円高ドル安になります。

米債券価格が上がれば円高。米債券価格が下がれば円安。こういう動きになるのが一般的で、お互いの損益がネットされてしまいます。金利差だけで為替が動くわけではありませんが、あくまで一般論として。

日本人投資家から見ると米国債の4%近い利回りは魅力的に映りますが、やはり投資の世界は甘くないというかそんな簡単に儲かるようにはできてません。為替リスク相応です。

ここで、為替ヘッジありの商品を使うという策が考えられます。具体的には2620(短期米国債の為替ヘッジあり)、2621(長期米国債の為替ヘッジあり)などです。

これらの商品を買っておけば、債券価格の値上りを享受しつつ、円高の損失リスクをヘッジできます。

ただし、ヘッジコストがかかります。日米短期金利の差は4%とそこそこあります。ヘッジコストは上がっています。

とは言え、為替は年間で4%以上平気で乱高下するので、それくらいのヘッジコストは保険として払う価値があると判断できる場合も多々あります。

特に短期売買を前提としている場合は、為替ヘッジを行うことは合理的だと思います。

為替は長い目で見るとレンジ相場を形成しがちなので、10年20年と為替ヘッジコストを負担し続けるのは得策ではなく、それくらい長期なら為替リスクを素直に受け入れた方がよいです。

一方で1年くらいでキャピタルゲインを得て売却することを狙っているなら、為替ヘッジありの商品を使うのは良い案だと思います。

私は債券を長期保有目的で買ってはいないので、債券ETFは為替ヘッジありを選んだ方が良かったかなとやや後悔気味です。結果論ですが。

まあ、とりあえず今年1年は保有してみようかなと思ってます。なんか、雰囲気的にはもうちょっと円高進みそうな予感です。

もう100万円くらい米債券ETFを買うかもしれず、その時は為替ヘッジありを買おうかな。

]]>
https://growrichslowly.net/my-idea-for-fx-rate-change-hedge/feed/ 0