口腔ケア大手コルゲート・パルモリーブ(CL)全株およそ85万円相当を売却しました。そして、CL売却資金をジョンソンエンドジョンソン(JNJ)とシスコシステムズ(CSCO)に半分ずつ振り分けました。

今回の取引前のポートフォリオのセクター構成は以下でした。

生活必需品セクターの配分がちょっと過剰かな~と思ってました。ETFは具体的にはHDVとVIGですが、構成銘柄に生活必需品セクターは多いですし。

あと、ハイテクセクターを増やしたかったです。『株式投資の未来』のIBMのくだりを読んで、IT銘柄は避けるべきという先入観を当初持ってしまいました。「IBMのくだり」というのはIBMはEPS成長率は高かったけど、投資家期待が高過ぎたため、株主リターンはそんなに良くなかったというものです。

投資家の注目が集まるITセクターは避けて、地味な生活必需品セクターを買うべきなんだ!。こう解釈しました。しかし、今は考えが変わりました。

「投資家期待」の高い低いとは具体的にどうやって見極めるのか。端的にはPERでしょう。過去のEPS成長実績、将来のEPS成長期待から見てPERが高いか低いか。

今のハイテク銘柄のPERが特段高いようには見えません。むしろ、コカ・コーラやペプシコ等の生活必需品企業のPERが高く感じます。債券の代替とされやすいこれらディフェンシブ株は、債券市場の圧力を受けて低利回り(高PER)になっているのかもしれません。債券は異常なほど値が上がっていますから。

といった個人的な考えがあり、かつ単純にセクター分散のため生活必需品セクターを減らして、ハイテクセクター増やしたいという思いもありました。あと、ヘルスケアセクターも全体の20%まで増やそうかなと。

そこで、CLをすべて売却してJNJとCSCOに振り替えることを決断。

シスコは昨晩、中国市場を中心に業績が予想より低迷するというガイダンスを発表して株価は8%超急落しました。リスクの程度は正直わかりませんが、まあ悪くないタイミングかなと思いました。このCSCO急落もかねてより計画していたCLの銘柄入替を後押ししました。

この入替が吉と出るか凶と出るかわかりませんが、セクター分散が進んだの自分としては納得してます。

今回の買い増しでJNJはポートフォリオの4%~5%くらいには達したはず。仕込みはほぼ終了かな。CSCOは年内にもう2回くらい追加で買い増す可能性があります。今後の投資予定としては、シスコの他にはブラックロック(BLK)をもう一押し検討中。ファイザーも狙ってます。

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