大学に入ると第二外国語を選ばなくてはなりませんでした。これは苦痛。英語だけでも精一杯なのに、もういっちょゼロから学ぶなんて。学問的な難しさというよりはモチベーションの問題です。海外旅行好きでもないし韓国語や中国語、フランス語を学ぶ意欲はなかったです。今もありません。英語だけはできるようになりたいけど。

適当に中国語を選びました。最初は何とか授業に付いていけたけど、途中で挫折。やる気が起きない。クラスに友達がほとんどいなかったことも影響してたと思います。授業をサボった時に頼れる人がいないし。テスト範囲すらろくに分かってない時もありました。「え、今日テストなの!?」ってな日もあったけ。それで落第。

でも単位を取らないと卒業できない。親に申し訳ないし、中退を決意する勇気はなかったです。考えたこともあったけどね。それくらい大学のモチベは低かったです。大学のやる気が低すぎて会計士の勉強に流れたのもありますね。会計士試験に出会ってよかったです。これがなかったら僕の大学4年間は完全に無駄に終わっていた可能性が高い。あ、でもバイトは楽しかったけどね。人間関係はバイト。勉強は会計士試験。大学は知らん。入学式も卒業式も欠席した。

じゃあなんで大学入試を受けたのかって。世間体というか、流れに身を任せた結果です。高校が進学校で大学は当然みたいな雰囲気だったし。まあでも、結果として大卒資格はあってよかったです。これなしで今の企業には入れなかったと思うし。いくら会計士資格があっても。ギリギリ耐えた感じ。紙一重。今頃実家でニート生活を送っていても不思議じゃないです、僕は。ああいうニュースは他人事とは思えません。

すみません、話が逸れました。何の話だっけ。ああ、そうそう第二外国語ですね。1年目に中国語を落第して、2年目にドイツ語を選びました。文法が英語に近いと聞いて。ドイツ語は中国語より取っ付きやすかったです。でも、きちんと理解するモチベはない。丸暗記でテストを乗り切って何とか及第点。

そんなわけで、僕は中国語もドイツ語も全くできません。第二外国語なんて習得できん。第一外国語の英語で十分。英語がグローバルスタンダードでしょう。今の仕事も英語さえできれば問題ありません。

ただ僕には最強の第二外国語があります。それが会計、簿記です。英語より会計の方が得意だから、むしろこっちが第一外国語と言えるかな。

会計は英語でAccountingと言いますが、これはAccount for(説明する)が語源です。財産状況、損益状況を投資家に説明することを目的に会計、簿記は発達しました。人に説明できるんだから、それはもはや言語です。会計ってホントに言語なんですよ。仕事で痛感します。

海外から頻繁に経理マネージャーが来て打ち合わせすることが最近よくあります。連結決算の早期化や決算の課題についてディスカッションします。もちろん英語です。僕は英語が苦手です。読み書きはまあまあ、聞く話すはかなり低レベル(ちなみにTOEICは630点くらい)。打ち合わせでは聞く話すのスキルが求められます。

向こうから会計の質問をされても、僕の英語力だと答えに窮することがよくあります。そういう時はホワイトボードに仕訳を書きます。そしたら通じる。これって凄いことだと思うんです。「デビット イズ セールス エ~ンド クレジット イズ インベントリー」とか片言でしゃべりつつ、ホワイトボードに”Sales 100 / Inventory 100″って書けば100%伝わります。

会計の勉強に手を出したのは偶然でした。大学に嫌気がさしてふてくされ気味の自分を奮い立たせるために会計士試験を選んだだけ。「高収入が約束されている!」という専門学校の宣伝にも刺激され(実際はそんなことないですよ。受かってからがスタートです)。

偶然だったけど会計を勉強してホントによかった。会計は価値あるスキルだと自信を持って言えます。これで米国の経理マネージャーとそこそこ専門的なコミュニケーションを取れるんですから。

社会人になると忙しくなって勉強する時間なんてなかなか捻出できませんよね。家族がいればなおさら。でも、会計(簿記)は勉強する価値ありますよ。分かり出すと楽しくなるし。せっかく投資をやってることだし、米国企業の財務データを見たりして少しでも会計に興味を持ってもらえると嬉しいですね。わからないことあればいつでも問い合わせください。会計の質問なら喜んで答えます。