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SPDR[SDY]は20年以上連続増配企業を集めた高配当ETFだがコアにはできない

      2016/10/03

シーゲル教授は、長期株式投資では大衆から注目を浴びる革新的な成長企業よりも、すでに成熟して空気や水のように我々の生活の一部となっていて地味だけども多額のキャッシュを稼ぎ続ける優良企業の株を保有して、配当再投資を続けることが大切だと証明しました。

この地道な投資を続けることでインデックス投資のパフォーマンスを上回るリターンが期待できます。

つまり、高配当な優良企業に投資し続けるべきだということです。

アメリカには高配当な優良企業がたくさんあるのでどの銘柄に投資すべきか非常に迷います。

そんな方におすすめなのが、高配当ETF。最近流行りのスマートベータ投資の一種です。

私は個人的に、高配当ETFとしてブラックロックHDVとバンガードVYMの2つのみに投資してきました。この2つの高配当ETFが構成銘柄や経費率を鑑みると最も優良に思えたからです。

でも、この2つ以外にも高配当ETFは存在します。

本当に高配当ETFはHDVやVYMを選択することが合理的なのか、予断なく漏れなく検討することにしました。

代表的な高配当ETFの一つに、SPDR S&P 米国高配当株式ETF(SDY)という商品があります。

今回はこのSDYがどんなETFなのかご紹介します。


  SDY紹介

概要

20年以上連続して増配を続ける高配当利回りの銘柄で構成されており、S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツTM 指数に連動することを目標としています。

 

経費率

0.35%

十分低コストと言える範疇ですが、競合するVYM(0.09%)やHDV(0.12%)と比べるとどうしても高く見えます。

が、長期投資としても問題ない低水準です。

 

組入銘柄数

107銘柄

個人的には30~40銘柄以上あればETFとしての分散効果は十分発揮できると思います。107銘柄は問題なし。

 

上位構成銘柄

ティッカー 銘柄名 比率
HCP HCP Inc 7.17%
PBCT ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル 6.54%
CAT キャタピラー 4.73%
T AT&T 4.41%
CVX シェブロン 4.33%
ORI オールド・リパブリック・インターナショナル 3.67%
ABBV アッヴィ 3.37%
IBM IBM 3.07%
CFR フィナンシエール・リシュモン 2.89%
STR クエスター 2.78%
EMR エマソン・エレクトリック 2.31%
LLTC リニア・テクノロジー 1.99%
O リアルティ・インカム 1.96%
NNN ナショナル・リテール・プロパティーズ 1.92%
PG プロクター&ギャンブル 1.91%
TGT ターゲット 1.87%
EV イートンバンス 1.86%
SKT タンガー・ファクトリー・アウトレット・センターズ 1.77%
ED コンソリデーテッド・エジソン 1.60%
XOM エクソン・モービル 1.48%
NFG ナショナル・フューエル・ガス 1.48%
KO コカ・コーラ 1.36%
SON ソノコ・プロダクツ 1.34%
NUE ニューコア 1.31%
ESS エセックス・プロパティー・トラスト 1.28%

上位10社構成割合:43%
上位25社構成割合:68%

恥ずかしながら知らない企業もたくさんありました。構成割合トップのHCPすら知りませんでした。

Yahoo ファイナンスによりますと、

HCPは自己管理型不動産投資信託会社。主な投資先は米国の医療施設。医療施設の買収、開発、賃貸、売却、管理を行い、ヘルスケアプロバイダーに融資等の金融サービスを提供。所有物件は自立高齢者用施設、軽度介護施設、継続ケア施設などの高齢者向け施設、科学研究機関を対象にした研究施設、医療オフィスビル、病院や高度看護施設など。

不動産投資信託会社のようです。要するにREITということでしょうか。

キャタピラーやAT&T、シェブロンなどお馴染みの米国企業もありますが、聞いたことない銘柄も散見されます。ちなみに米国会社四季報に載っていない銘柄も結構ありました。

主に米国の大型優良株のみで構成されているHDVやVYMとはかなり趣を異にしているなと感じました。

 

セクター別構成割合

セクター別の構成割合は以下の通りです。

セクター 比率
資本財 16.1%
金融 15.5%
生活必需品 13.0%
公益事業 12.6%
素材 10.1%
不動産 8.5%
一般消費財 8.0%
ヘルスケア 6.5%
情報技術 4.2%
エネルギー 2.9%
電気通信 2.4%
その他 0.24%

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資本財が構成割合トップでした。
資本財セクターは1957年から2003年のリターンが10.22%とS&P500平均を若干下回りました。

不動産が8.5%含まれていますが、これは主に上述のHCPでしょう。

セクター構成割合を見ただけでETFの良し悪しを単純に判断できるものではありませんが、シーゲル教授が推薦する生活必需品やヘルスケア、エネルギーセクターの割合は低めになっており、長期リターンが期待できそうなセクター構成には見えませんでした。

 

売買回転率

32%

売買回転率が高いと手数料と税金が無駄に発生してしまう可能性が高いので、なるべく低いほうが望ましいです。

高配当ETFの売買回転率は高い傾向にあります。最も高いHDVは最近70%ほどもあります!

32%はやや高い回転率かなと思います。1年間でSDYの構成銘柄の3割が入れ替わるということになります。

 

分配金利回り

2.29%

低い!というのが正直な感想。

最近は高配当銘柄に資金が集中しており、配当利回りは確かに低下傾向です。それでも高配当ETFとして2%台前半は低すぎるかなと思いました。

もはや高配当ではない…。

 

過去10年リターン

SDYは設定が2005年なので過去10年リターンを確認できます。

SDYの過去10年リターンは年率7.89%(配当込み)でS&P500の7.17%を超えていました。

これはSDY、VYM、SPYの過去10年チャート。

sdy-vym-spy

青:SDY
緑:VYM
赤:SPY(S&P500)

株価自体はSPYがトップですが、トータルリターンでは上述の通りSDYの方が勝っています。VYMの株価推移ともそれほどかい離はありませんでした。

    悪くはないがコアにはできない

SDYは個人的にはあまり好きになれません。

というのも主要構成銘柄のトップがREITだし、知らない銘柄もたくさんあるからです。知らない知名度の低い企業だからパフォーマンスが悪いという話ではありませんが、消費者からの信頼の厚いブランド力のある成熟企業を長期保有することで長期投資リターンは高まると考えています。

ブランド力のある企業とは、私のような米国株不勉強な若輩者でも知っている企業かなと思います。もちろん、SDYにはコカ・コーラやエクソン・モービル、ジョンソンエンドジョンソン、プロクター&ギャンブルもしっかり含まれていますけどね。

なんだろう、何か中途半端な印象を受けたETFでした。

分配金利回りが低いのも気になるところです。

ただ、過去のパフォーマンスを見ると経費率が高い割にVYMと遜色のないリターンのようですし、ポートフォリオの一部に加えることは検討の余地があるかもしれません。

しかし、ポートフォリオのコアには私は選びません。

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