Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【僕の知る範囲】米国企業が「のれん」を減損した例

   

欧米企業は会計基準の関係からM&Aによって発生する「のれん」を償却しません。しかし、「のれん」の価値がなくなったと判断した時に減損することはあります。私の知識・記憶の範疇で恐縮ですが、過去に主要米国企業が実施した「のれん」減損の例をご紹介します。

 

マイクロソフト(MSFT)

マイクロソフトは2007年にインターネット広告大手の米アクアンティブを約63億ドルで買収しました。買収額の大半が「のれん」に流れました。

が、結局ネット広告事業は目が出ず2012年にマイクロソフト経営陣はアクアンティブ買収に掛かる「のれん」62億ドルを減損しました。この減損によってマイクロソフトは上場来初の最終赤字決算となりました。

最近業績好調で株価も右肩上がりのマイクロソフトですが、常に順風満帆だったわけではありません。政府規制によって株価が長期低迷した時期もありました。ネット広告事業のアクアンティブ買収は当時のマイクロソフトにとって巨額の買収案件でしたが、結果はダメでした。もちろん、原因は競合グーグルが圧倒的に強かったためです。もう今となってはネット広告の分野でグーグルに対抗しようとする企業はないでしょう。動画広告はあるにしても。

 

ヒューレット・パッカード(HP)

2008年に132億ドルで買収した米エレクトロニック・データ・システムズに掛かる「のれん」約80億ドルを、2012年に減損しました。

この時のHPの四半期損益は赤字になりました。

 

ボストン・サイエンティフィック(BSX)

米医療機器大手のボストン・サイエンティフィックは2006年に、植え込み型除細動器(ICD)メーカーのガイダントを270億ドルで買収しました。最大手ジョンソン&ジョンソンとの買収合戦に競り勝っての獲得でした。

しかし、買収後すぐに安全性に関する問題で訴訟があり、2010年にはすべてのICDを一時出荷停止としました。

ボストンはこの買収に掛かる100億ドル超の「のれん」を減損しました。

 - 投資実務