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リスク許容度という言葉の意味を考えてみる

      2016/10/03

投資は余裕資金で行いましょうと言われます。
投資は自分のリスク許容度の範囲内で行いましょうとも言われます。なぜでしょうか。

過大なリスクを取ってしまうと経済的な損失を被ってしまう可能性があるからです。ではなぜ、リスク許容度を超えて投資をしてしまうと、損失を出す恐れがあるのでしょうか?

それは、市場が悲観的になりマーケットが大きく下落している局面でやむを得ず、ないしパニックで売却してしまう可能性があるからです。「やむを得ない場合」と「心理的に耐えられない場合」の2つがあるのです。

市場全体に投資するインデックス株式投資では、長期で市場に居続けることさえできれば最終的には利益を享受できる可能性が高いです。それは資本主義社会では、適切にリスクを取った者には相応のリターンが与えられるような仕組みになっているからです。
そうでなければ誰もリスクをとらなくなり企業の所有者が不在となり、私たちが毎日当たり前に消費している商品やサービスが世の中に供給されなくなってしまいます。資本主義に代わる社会の仕組みが我々が生きている間に誕生するとは私は思えません。

ただしかし、短期的には人々の希望や失望といった感情のブレで株価は大きく上下します。

株式投資を行う上で最もやってはいけないことは、投資家が将来に悲観的になり市場が暴落しているときに株式を売却してしまう事です。市場が暴落しているときに、株を売ってしまえば当然損失が発生しています。これが自分のリスク許容度を超えて投資をした結果、経済的な損失を被ってしまうパターンです。

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 市場暴落時に株を売却してしまう理由

3つのパターン

なぜ、市場が暴落したときに株を売却する人がいるのでしょうか? 私は3パターンあると思います。

①市場が暴落したときに、偶然、急な資金需要が生じてしまいやむを得ず株を売却する

②レバレッジをかけて投資をしている中で、市場が暴落し、追証も払うことができず強制清算となる

③特に資金需要があるわけではないが、自分の資産時価が暴落していくのを見るのが怖くてパニックになり株を売却してしまう

①と②が「やむを得ない場合」、③が「心理的に耐えられない場合」です。

それぞれに対して、適切に対応することでリスク許容範囲内での株式投資ができるはずです。

 

①の対応策

これは意外に難しいかもしれません、人生思いもよらない不幸な事が起こることは万人にあり得ます。このリスクに完璧に対応できる人はいないでしょう。1,000万円持っていて、万全を期して600万円は預金にもう400万円を株式に投資したとします。それでも、もし急に700万円の大金が急に必要になったら株を100万円は売却する必要が生じます。でも急にそんな数百万円が必要になる時ってありますかね? 自賠責保険のみで車を運転していて事故にあったとかでしょうか。。

「急な」資金需要にならないよう、将来の大きな出費は予め計画しておくことが最大の対策ではないでしょうか。自動車の購入、子供の教育費、マイホームの頭金・手数料など。

それでも不意に多額の資金が必要になって、その時が偶々市場が暴落している時だったら、その時はもう諦めるしかありませ(笑)。お金が全くないよりほっぽどましです。潔く売却しましょう。

 

②の対応策

レバレッジをかけて、借金をしてまで投資はしない。以上です。

借金=悪だとは私は思っていません。借入利率よりも高い利回りを事業で生み出すことができれば、それは社会にある資本をより効率的に活用したということですし、そもそも多くの企業が株主資本のほか有利負債である借入金・社債で資金を調達しています。世界経済は借金で回っているといっても言い過ぎではないでしょう。

企業の事業投資と株式投資で大きく違う点は、収益を自分でコントロールすることができるか否かです。事業が高い収益性を生むことができるかどうかは、ひとえにその企業の事業運営にかかっています。
しかし、株式投資は長期的な平均リターンこそある程度予測できるとしても、1年〜5年の短期的な収益は予想不可能でありそれはマーケット次第なので、投資家は一切コントロールできません。コントロールできない株価の一時的な急落で、強制決済される恐れがあるくらいなら、自分の資金の範囲内で投資をするほうがいいと思います。
とにかく、借金をせず普通に株を購入している限り、②のリスクは完全に回避可能です。

 

③の対応策

これが巷で頻繁に言われる「リスク許容度」という言葉の定義に近いのではないでしょうか。人それぞれの心理的な問題です。これは生活防衛資金をどう考えるかと表裏の関係にあります。

いくら長期的には株価は上昇する、配当を再投資していけば収益はプラスになると頭ではわかっていても、一生懸命働いて稼いだお金がみるみる減っていくのを見るのは誰でも辛いものです。
このような時であっても日々変わらない精神状態で働いて、夜ぐっすり眠れることは、QOLを考えるととても大切に思えます。
多くの人にとって、投資は豊かな生活を送るための手段なのであって、目的ではないはずです。投資のせいで日々不安になって仕事も手につかない、友達からの遊びの誘いも憂鬱で断ってしまう、といった状況に陥ってしまっては本末転倒です。
世界に分散投資したとしても、市場が急落するときは世界の株式指数が同時に下落してしまうものです。投資価値がゼロになることはあり得ないでしょうが、最大で40%位の下落はあり得ると想定しておく必要があると思います。

株価が急落しても、ぐっすり眠れる位の投資額に抑えましょう。

 私のリスク許容度判定

私は今現在(2016年1月22日)、中東不安、原油安、中国不安、アメリカ利上げ等の悪材料による市場調整局面の真っ只中におりまして、自分の株も目下急落中です。正直辛いです。安く仕込める時期とポジティブな思いもありますが、自分の資産がどんどん減っていく不安・辛さのほうが強いです。
でも、パニックになって売却するほどには全くなっていません。ということは、私は一応リスク許容度範囲内で投資できていると言えるのでしょう。まあまだ暴落と言えるほどではないですからね。

私の個人の考えを言うと、レバレッジをかけずに現物株式投資で行う限りにおいては、資産の大半を株式に投じてOKだと思っています。若いうちの金融資産での「リスクをとらないリスク」は将来的には意外なほど大きいと思っているからです。

人それぞれ自分のペースにあった投資を行えばいいと思います。
大切なことは、暴落時に売却しないことです。

 - 投資実務