トランプ大統領の当選をきっかけとして、米国債券利回りは急上昇しています(債券が売られている)。

米10年国債利回りは、2016年の夏に1.5%を割り込むまで売られましたが現在(2016年11月14日深夜)は2.2%程まで上昇しています。

この金利上昇を受けて、生活必需品を中心としたディフェンシブ株が大きく売られています。NYダウは最高値を更新するなか、高配当銘柄は大きく下げている銘柄が目立ちます。

私は、NISA口座で以下のインデックス商品を保有しています。

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この中にある、1306と1550、1582、VTは売却して米国高配当銘柄ないしETFに切り替えることを決意しました。NISAの非課税メリットを捨てることはとても残念ですが。

金利が上昇して高配当銘柄は売られていますが、NYダウやS&P500は比較的堅調なので、良い入替タイミングかと思った次第です。

徐々に入替作業を行う予定でしたが、今日も相変わらず債券利回り上昇の高配当銘柄安だったのでつい取引してしまいました。我慢できませんでしたw。

バンガードVT約120万円を全額売却して、フィリップモリス(PM)約60万円、ベライゾンコミュニケーションズ(VZ)約60万円を購入しました。

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フィリップモリスはシーゲル教授の『株式投資の未来』で過去最高パフォーマンスだったと分析されている銘柄で、その勝因は高配当でした。今もその高配当は健在です。

トランプ大統領当選以降、フィリップモリスの株価は10%近く下落しており直近の配当利回りは4.7%ほどあります。フィリップモリスは過去5%を超える利回りの時期もあったので、このまま金利が上昇し続ければさらなる株価下落もあり得るでしょうが、ここで買いました。将来は読めません。

米国10年国債の利回りは上昇していると言っても2.2%強です。PMの4.7%という配当利回りは十分高いと感じています。

次にベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)ですが、こちらも高配当の典型的なディフェンシブ株ですね。米ヤフー買収の件で最近よくニュースに出ていました。

VZは2016年7-9月期の決算で売上高が市場予想を大きく下回り、売られていました。その上に今回の金利上昇が追い打ちをかけて、VZの配当利回りはかなり高まっていました。

直近の配当利回りは5.0%あります。VZは常に高配当な銘柄ではありますが5.0%という利回りは過去の平均と比べても魅力的な水準だと感じました。

電気通信セクター全体は、過去卓越したリターンを上げたセクターではありませんが、それは新興銘柄がリターンを押し下げただけであって、ベライゾンやAT&Tを長期で保有して配当再投資を繰り返せば高いリターンが望めると考えています。

楽天証券で米国株3取引ということで75ドルもの手数料が掛かりました。正直きついです。夏に実施した銘柄入替も大変でしたが、今回の方が取引数も多くなりしんどい作業になりそうです。

WSJは最近の記事でこう言っています「米長期国債が売られ、工業株に買いが入る動きはすでに度を超している」と。

本当に度を越しているのか、それともトランプ相場はまだまだ続くのか、金利上昇はこのまま続くのか、円安は続くのか、とか将来の経済動向は全く予期できません。

ですが、高配当なディフェンシブ株に長期投資すると決めた私の投資方針は揺るぎません。

まだまだ入替対象のインデックス商品は残っているので、引き続きシーゲル流ポートフォリオに向けた切替作業を実行していきます。