家賃は年収の30%以内に抑えましょうなんて話をよく聞きますが、個人的には30%はしんどいです。10年弱一人暮らしを経験してきましたが、家賃は年収の10%くらいに抑えた方がほどよく貯蓄もできて投資の種銭も貯めることができて良かったです。もちろんその分、住居の質は低下するのでそこは我慢する必要がありますけど。まあ何を優先するかですね。私にとっては住環境よりも懐の暖かさの方が大切です。

福岡から上京して初めて一人暮らしすることになった時は、家選びは適当にならざるを得なかったです。2泊3日のパックで一時的に上京し、大学時代から上京していた友人に手伝ってもらいながら急いで家探ししました。実質1日で家を決めなくてはならず、ゆっくり比較検討する暇はなかったです。初めての一人暮らしということもあって、自分の中で家選びの基準もなかったです。

そんなこんなで最初の家は家賃83,000円の1K。築10年くらいの綺麗な軽量鉄骨のアパート。風呂トイレ別だし浴室乾燥機も付いてるし、居住スペースも広くて満足でした。ただし、駅から徒歩15分以上かかるのがネックでした。自転車で駅まで行ってましたが、雨の日は大変でした。

この最初の家が今のところ、私にとって最高品質の住居です。最初の家に住んだのは2年くらいでこれまで何度か転居してきましたが、引っ越しの度に家のグレードは落ちていきました(笑)。年を重ねて給料が上がる度に生活水準が上がっていくのが一般的ですが、私は逆です。引っ越しの度に家賃は下落していき、今住んでいる1R(風呂トイレ一緒で部屋は狭い)は家賃60,000円です。さすがにこれをボトムにする予定。もうすぐ引っ越す予定ですが、初めて家をアップグレードします。

なぜこれまで引っ越しのたびに家をダウングレードしてきたかと言うと、最初の家賃8.3万円時代にあまり貯金ができず、家計に余裕がなかったからです。家賃8.3万円ということは年間で約100万円です。安くはないけど、監査法人でそこそこ給料もらえていたので払えない額ではありませんでした。世間一般で言われる「家賃は年収の30%」という基準はクリアしていました。

が、それでもしんどかったですね。家計に無頓着だったのもありますが、毎月の収支はギリギリプラスで貯金はあまりできませんでした。ボーナス分だけが貯金できる感じで、毎月の給料は生活費でほぼ消えていた気がします。

当時の僕は株式投資の世界に出会ったばかりで、庶民でも資本家になってお金持ちになれるチャンスがあることに心躍っていた頃。消費よりもまずは貯蓄が大事だと気付いた頃。でも、最初は思うように貯金できずしんどかったです。8万円を超える家賃負担は重かった。

転職をきっかけにもっと家賃の安い家に引っ越しました。会社の寮に入らせてもたっていた時期もありました。家賃が6万円台になると、だいぶ楽になりました。月2万円の差ってそれほど大きいものか。家賃を下げたことをきっかけに節約マインドが身について、結果として家賃下落以上に家計に余裕が生まれたのかもしれません。

引っ越す度に家がボロくなるのは嬉しいことではなかったけど、すべては資本家への道を進むためです。当時は生活費は極力抑えて、株を買うことが最優先でした。まあボロい家といっても、風呂トイレなしの極狭アパートとかではないですけどね。そこまでチャレンジする勇気はなかったです。

ここ数カ月、また家探しをしてました。SUUMOやHOME’Sなどで検索するのですが、当たり前ですが家賃が上がるほど家のクオリティも上がります。一人暮らし用で家賃10万円を超えてくると、かなりの快適さを手に入れることができます。分譲マンションと遜色ないような外観と内装です。

やはり、そういうハイグレードな家に住みたいという思いは正直あります。金がいくらでもあるなら、そりゃより設備が充実した広くて綺麗な家に住みたい。今回の引っ越しで初めて家賃が上がることになりそうですが、それでも7万円です。これは都内一人暮らしとしてはまだ平均以下だと思います。

家賃10万円の家に住むには年収1000万円くらいは欲しいです。生活水準を上げたい気持ちはあるけど、家計の余裕感の方が大事。お金の余裕が心の余裕をもたらすと思っているので。

資本家道に目覚めるとついつい節約、投資に傾きがちですが、やっぱお金は消費に使ってナンボという思いがあります。経済力が上がれば、それに応じて生活水準も上げていきたいです。ただ、生活費に関する私の基準は世間一般よりも厳しいです。家賃に関して言えば、年収の10%が目安です。

年収1000万円を超えたら、家賃10万円を超える家にも住んでみたい。サラリーマンの給料で1000万を超えるのは難しそうだけど、株式収入を加味すれば不可能ではないかな。すぐには無理だけど。