経理では毎月たくさんの資料を作成します。特に決算期になるとその量は膨大で、私もすべては把握できてません。「え、こんな資料作ってたの?」って思うこともよくあります。

決算の忙しい時期が終わった後は、役割の見直しや、効率化できる業務がないかみんなで議論します。効率化って大事なことだと思います。人も時間も有限です。集中力も長くは続きません。私は朝が一番集中できて、お昼休み後の13時~15時はすっごく眠い日があります。始業開始から定時まで集中力を持続させるなんて不可能です。人間だもの。

昨年から、とあるレポートの作成プロセス効率化を考えていたんですが、後輩からこんなこと言われました。

「Hiroさん、そもそも、その資料を無くすことはできないんですか?」

「え、、、そりゃ無理やろ。10年以上作り続けてきた資料だし、使っている人は大勢いるし。」
と私は最初思いました。

しかし、色々と議論していく中で、実はこの資料は大して利用されていないことがわかり、来年度から本当に無くすことになりました。先日、経理部長のOKをもらったところです。

驚いた。先入観って怖いな。後輩のフレッシュな視点がなかったら無理だった。資料自体を無くしてしまうなんて、現状業務に染まり切った自分では思い付かない発想です。

「働き方改革」という社会の流れもあって、うちの会社では業務を効率化しようという取り組みが始まっています。RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の活用も始まっています。でも、効率化よりも前に先ず考えるべきは削減ですよね。業務を無くすことが最大の業務効率化。

止める、無くすってなかなか出てこない発想です。

四半期決算をいかに効率化するか考えるんじゃなくって、もう四半期決算自体やらない。いや、それは法的に無理だけどね。でも、トランプ大統領は四半期決算やめろって以前ツイートしてました。いずれ無くなる日が来るかも。

いかに効率的に英語の勉強をするか考えるのではなく、もう英語は諦める。いつか優秀な翻訳機が世に出るのを期待して。カッコ悪いかもしれないけど、これも立派な決断。有限な時間というリソースをどこにどれだけ配分するか、それが人生をどう生きるかということだと思います。

今やってる仕事で無くせることってあるかな。どうだろう、あんま考えたことないなあ。淡々とルーティンでこなしていることも多いから意識してないけど、実は削減できる仕事って結構あるかもしれません。一度時間を取って考えてみたいです。

でもね、頑張って業務を削減したところで早く帰れるわけじゃない。暇でも定時まで会社に居なきゃいけない。所詮サラリーマン。やることやったら、自由に帰っていいなら業務削減、業務効率化もっと頑張るけどな~。