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[買収好きのHDV]クアルコムが蘭NXPセミコンダクターズ買収

   

ブラックロックの高配当ETFであるHDVは、米国成熟株で配当再投資を実践したい、でも個別銘柄を避けたいという投資家に人気の商品です。

配当利回りは直近で3.4%ほどあり、他の高配当系ETFと比べても高い利回りで魅力的です。

経費率も最近0.08%とバンガードVYMの0.09%より低くなり、より一層魅力が増しています。

このブログでは頻繁に取り上げているネタですが、このHDVは売買回転率が70%近く有り頻繁に銘柄入替を行います。なので私はブラックロックのサイトを定期的に確認してHDVを監視しています。

さて、HDVの直近の大きな銘柄入替で新たに以下の3銘柄がHDVに加わりました。
・AT&T(T)
・クアルコム(QCOM)
・レイノルズアメリカン(RAI)
参考記事はこちら

この中で、TとRAIに最近大きなM&A報道がなされました。

AT&Tはタイムワーナーを買収し、レイノルズアメリカンはブリティッシュ・アメリカン・タバコに買収されるとのこと。
詳細は以下。
[HDV]は予見していたのか!? AT&Tとレイノルズアメリカン2つの大型M&A

TとRAIのほかにもう一つ追加銘柄がありました、クアルコム(QCOM)です。

クアルコムはスマホ用の半導体大手でアップルを主な顧客にしています。直近の配当利回りは2.9%あり高配当銘柄です。だからこそHDVの銘柄に選ばれたわけですが。

先日このクアルコムにも大型M&A報道がなされました。半導体業界で過去最大のM&A案件です!

これでHDVに新たに加わった3銘柄すべてで大型M&Aが起きたことになります。

HDVよ、お前はどれだけ買収銘柄好きなんだ!(笑)

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  クアルコム蘭NXP買収

クアルコムは同業のオランダNXPセミコンダクターズを買収すると発表しました。

実はこの買収話は1か月前に報道されていたのですが、その時は「合意に達しない可能性も残されており、クアルコムは他の買収案件も検討している」という感じで不確実な状態でした。

この度、正式にNXPの買収が合意に達したようです。

1株当たりの買収金額は110ドルで買収金額総額は470億ドル(約4.9兆円)です。これはNXPの最近の株価に対して30%以上のプレミアムが乗った金額です。M&Aでのプレミアムとしては平均的だと感じます。

買収後のクアルコムの売上高は年間約350億ドルとなります。

このクアルコムの買収に対する評価は比較的高いようで、クアルコムの戦略は私の様な素人でも比較的理解し易いものです。

つまり、クアルコムは今までアイフォンを始めとするスマホ向けのモバイル用半導体で高収益を上げてきたが、その成長が頭打ちとなりそうなのでスマホ以外の道を探しているということです。

スマホの成長が鈍化しているのは最近のアップルの業績を見れば明らかです。スマホ向け半導体は価格の低下も進んでいます。

クアルコムはスマホ以外の収益源として自動車を選んだということです。

NXPセミコンダクターは車載半導体で世界首位です。

この買収によってクアルコムは事業の多角化を行うことができます。クアルコムの事業に占める携帯端末用半導体の割合は現状は61%ですが、買収後は48%になるとのこと。

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(上記グラフは10/28の日経新聞記事を参考に作成)

自動車はIoT時代で大きく進化することが見込まれます。これからは自動車が常にインターネットに接続されている時代となるはずです。

新車に搭載されている半導体の数は2013年の550から最近は616と大きく増加しており、新車1台当たりの半導体金額も2000年の約200ドルから最近は約350ドルと2倍近く増加しています。

自動車向け半導体は将来有望な領域だということです。

日本では若者を中心に自動車、特に新車需要は減退していますが、世界に目を向ければ新興国を初め自動車はまだまだ成長余地があります。これからのハイテク自動車時代においてそこに搭載される半導体マーケットで優位に立てればクアルコムの収益は長期的に盤石になると言えそうです。

車載半導体を強化するというクアルコムの戦略は合理的で、4.9兆円という買収金額も合理性があるといえそうです。少なくとも市場はクアルコムの買収に好感しました。

9月末にNXP買収を協議していると報道されて以降、QCOMの株価は12%上昇しています。

買収が合意に達したと報道された27日、QCOMの株価は前日比2.7%上昇しました。ですが、昨日28日は2.4%の下落となり27日の上昇分は消えました。

市場は9月30日の買収報道の時点でQCOMの買収効果を株価に織り込み済みだったようです。

以下は2016年初来のQCOM株価チャート。

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QCOMがHDVに加わったのは9月半ばなので、HDVはこのNXP買収によるQCOM株価上昇の恩恵をしっかり享受していることになります。QCOMのHDVに占める割合は2.5%ほどです。

    HDVで勉強、ありがとう

HDVの銘柄入替にはいつも振り回されます。

先日のAT&Tのタイム・ワーナー買収報道後はAT&Tの株価がどんどん下落し、それに伴ってHDVの株価も他の高配当ETFよりも大きく下落しました。

今後はHDVも買っていくでしょうが、やはり高配当な個別銘柄を選んでいくかもしれません。悩んでいます。

ただ、今回思ったことはHDVの銘柄入替のおかげで勉強させてもらっているなということです。

私はまだまだ米国株、米国企業について知識薄弱で無知です。ブログの記事で知ったかぶりのように色々コメントしていますが、日経新聞やWSJの記事を参考に書いているだけです。自分の知識ではありません。

今回のクアルコムの買収も、HDVのクアルコム選出がなければ軽くニュースを読んでスルーしていたと思います。

HDVにクアルコムが参加して自分の資産価値にクアルコムの株価が多少なりとも影響するようになったからこそ、「クアルコムってどんな会社だろう?」、「NXP買収でクアルコムの未来はどうなるのだろう?」とか色々興味を持ってニュースを読むことができます。

人間、所詮自分の人生に影響することでないと興味を持ちませんよね。自分の資産価値に影響するからこそ日々株価が気になるし、為替が気になりますよね。アメリカ株持っていなければダウやS&P500の動きなんて気になりませんよね。

それって恥ずかしいことではなく、普通だと思います。

人には1日24時間という限られた時間しかないし、ましてや平日働いているサラリーマンなんて平日1日8時間は会社に捧げる必要があります。

貴重な時間を自分の利益に関係のないニュースを読んで理解するために使うほうがどうかしています。

HDVが色々と銘柄入替をしてくれるおかげで、新たに加わったこれらの銘柄はどんな会社だろう?、四季報で調べてみよう!、ブログで銘柄分析記事アップしてみよう!ってなります。

HDVの銘柄入替はちょっと迷惑に思うこともありますが、アメリカ株初心者の自分には大変勉強になっているなと思います。

ありがとう、HDV!

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