ペンパイナッポーアッポーペン♪

ちょっと前の話になって恐縮ですが、ピコ太郎さんの「PPAP」凄く流行りましたよね。シュールな感じでセンスあって面白いなあと思いました。

PPAPのYouTube動画再生回数は1億回を超えているそうです。
関連動画も含めると4億回以上とか。

ピコ太郎さんの「PPAP」がビジネスとして凄いな~と思ったところは、これが英語だということです。

I have a pen I have an apple
ah apple pen

I have a pen I have a pineapple
ah pineapple pen

apple pen pineapple pen
ah pen pineapple apple pen

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英語にすることで、このPPAPの動画を観れる人の範囲は一気に広がりますよね。世界人口約70億人のうち、25%の約18億人が英語圏で暮らしています。そう言えば、トランプ大統領の孫娘のアラベラ・ローズちゃんもPPAPを楽しそうに踊っていて話題になりました。

18億人ですよ。日本語の動画だと当然日本人しか対象に含まれません。日本の人口は1億強です。

日本でアップされるYouTube動画はほぼ日本語だけなので、必然的にマーケット範囲は日本国内に留まります。でもそこを敢えて英語にすることで、マーケット範囲が一気に拡大します。もちろん、全く話題にならないようなダメ動画であれば、その動画が英語圏に波及するなんてあり得ません。でも、万が一大ヒットしたら、英語の動画は世界で再生される機会に恵まれます。

「PPAP」は初めから世界を視野に作られた動画だろうと思います。

仕事を通じてお金を稼ぐということは、世界のどこかの「人」にプラスの影響を与えることです。くどい表現かもしれませんが。お金を払ってくれるのは常に人です。

与える価値の質が同じであれば、量は多いほうが良いのです。

動画を観て楽しんでもらうという価値の質が同じであれば、再生数が多い方が当然社会に提供できている価値は多いと言えます。

株式時価=株価×株数
ですよね。

株価だけでなく、株数にも着目しましょう。配当再投資戦略とは株数を重視する投資法とも言えます。

仕事も一緒かなって思います。

スケールのでっかい仕事を追求するのも面白いかもしれませんが、小さな価値を大量に生み出す戦法も当然ありですよね。質よりも量を重視する戦略です。YouTubeの動画1再生で稼げるマネーなんて、せいぜい0.3円とかですよ。そんな小さな価値も1億集まると3000万円にもなります。

人が一人でできる事なんてたかが知れています。会社という組織で働いていれば痛感します。自分がガリガリ頑張るんじゃなくて、組織の力で皆で協力したほうが良質なアウトプットができます。

一人が作れる価値は小さなもの。砂粒ような小さなもの。でも、その小さな価値もレバレッジを掛ければ大きな価値へ変貌します。それを体現したのがピコ太郎さんなのかなあって思います。

借金することを「レバレッジを掛ける」と表現します。
株式会社経営では、安易に資本を調達するのではなく健全な範囲で借金することが大切です。借金をして負債比率が上がればROEも改善します(経営が順調なら)。

レバレッジとは負債ファイナンスを指すのが一般的です。

ですが、2000年代になってからビジネスとしてレバレッジを掛けるという表現も多用されるようになったと感じています。ビジネスとしてレバレッジを掛けるとは、まさにピコ太郎さんのPPAPのことです。

ネットを使えば、ほぼノーコストで価値を複製できます。
ビジネスでネットを活用するとは、金利ゼロで借金するようなものです。

PPAPはピコ太郎さんが1人で生み出した価値です。
(振付考案者はいると思いますが。)

失礼な言い方ですが、あんなのたった数分の簡単な歌とダンスの動画でしかありません。あの動画単独としてはそれほど社会的な価値があるとは思えません。現にYouTubeではどんな動画でも1再生0.3円ほどにしかなりません。

PPAPに価値をもたらしたのは動画の高いクオリティーも当然ありますが、注目すべきは言語が英語でありその結果高いレバレッジ効果を発揮できたことだと思います。

現代は副業が当たり前の時代です。

ビジネスっていうと、大きな店舗を持って人を雇うことだと思われるかもしれません。しかし、それは資本が必要だし、固定費が嵩んでリスクが高くなります。

安心して続けれるのは、固定費を掛けずに小さな価値を作り上げて、それにレバレッジを掛けて世の中に問いかけることなのかなって思います。

 

PS
ピコ太郎さん最近ご結婚されましたが、お相手めっちゃ美人な方ですね!
やっぱり、面白い人はモテるなって思います。羨ましい!