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「減配を意識させる配当利回り」とは、具体的にどれくらいか?

   

(バフェット太郎さんが)ブログでBTIを「減配を意識させる利回りになった」みたいな表現をしていたので、気になっていました。

読者さんコメントより

「減配を意識させる利回り」って具体的にどれくらいかな~、って読者さんからのコメントを読んで思いました。

マーケットは将来の情報を瞬時に織り込みます。消費者から訴訟を起こされたというネガティブな報道がなされると、和解金費用、既存品の売上減少といったマイナス要因が一夜で株価に反映されます。マーケットの思惑が正しくないことも往々にしてありますが。

将来減配する可能性があれば、それもマーケットは株価に織り込みます。つまり、配当利回りを押し上げるということです。この低金利時代に配当利回り10%と聞けば投資したくなりますが、もしかしたら来年には配当が80%カットされるかもしれません。そしたら、利回りは2%とS&P500平均と大差ありません。

配当利回り10%というのは「減配を意識させる利回り」です。株式の実質リターンが7%前後と言われているのに、配当だけで10%も得られるなんて、そんな美味しい投資話には裏があるかもと疑います。

「減配を意識させる利回り」って具体的にどれくらいだろうか。絶対的なボーダーを引くことはできませんが、ここまで利回りが上がったら警戒感を高めないとなって思える水準は知っておきたいです。

どうですれば警戒水準を知れるか。。

う~ん、過去の減配の歴史を振り返るのが一番良さそうです。過去減配した銘柄は、その直前にどれくらいの配当利回りで評価されていたのか。

それを知ることで、ざっくりですが「減配を意識する利回り」の目安が分かりそうです。

減配実績がある銘柄として以下をピックアップしました。
・ファイザー(PFE)
・コノコフィリップス(COP)
・ゼネラルエレクトリック(GE)
・キンダーモルガン(KMI)
・アンハイザーブッシュインベブ(BUD)

ファイザー

ファイザーは2009年に配当を50%カットしました。リーマンショックの時期と重なりますが、減配の理由は業績悪化というよりワイス買収による債務負担増の影響が大きかったようです。

減配直前の配当利回りは約10%でした。

コノコフィリップス(COP)

コノコフィリップスは2016年に70%ほど配当をカットしました。原油安による業績悪化でキャッシュが不足したためです。

減配直前の配当利回りはおよそ8%でした

ゼネラルエレクトリック(GE)

ゼネラルエレクトリックは2017年に50%の減配を実施しました。また、2018年には四半期配当0.01ドルと実質無配を発表しました。

電力事業の不調や年金積立不足など過去の負の遺産が、ついに臨界点に達して噴き出しました。短期間でCEOが変わるという混乱も起きました。

2017年の50%減配時の利回りは5%強。2018年の実質無配発表直前の利回りは6.3%ほどでした。

キンダーモルガン(KMI)

キンダーモルガンは北米のエネルギー輸送を担うパイプライン運営会社です。2015年末に75%の減配を実施しました。

減配直前の利回りは15%を超えていました。

アンハイザーブッシュインベブ(BUD)

ABインベブは世界最大のビール会社です。2016年に同業2位のSABミラーを10兆円超で買収しました。買収に伴い債務が増加したことから、バランスシートを調整するため2018年に配当を50%カットしました。

減配直前の配当利回りは6%強でした。

一概には言えないけど・・

以上、5銘柄の過去のデータを見てきました。

結果としては減配直前の利回りは5%~15%と幅広いです。

5%と言えばすでにこれを超えている銘柄は普通にあります。利回りは5%は個人的には「減配を意識させる利回り」ではないかなという印象。

でも、過去平均して利回り2%前後で推移していた銘柄がスルスルと下落して、利回りが5%に達すると警戒感を抱きます。ベライゾンやアルトリアの利回りが5%でも別に驚かないですけど。

利回りが7%~8%に達すると、どんな銘柄であれ多少は減配を意識しますかね。10%に達するともう覚悟はできている感じでしょうか。銘柄次第で一概には言えませんが、6~7%で黄色信号、10%で赤信号と思って投資を続けたいと思います。

自分の保有銘柄で減配リスクを懸念しビビっているのは、ゼネラルミルズ(GIS)とシュルンベルジェ(SLB)です。GISの利回りは5.2%、SLBのそれは5.1%です。

 - 投資理論・哲学