4月は2件の売買がありました。

1件目が、アルトリア・グループ(MO)へ110万円投資したこと。同時に生活必需品セクターETFのXLPをすべて解約しました。

配当利回りは3.4%近くあり比較的高配当なものの、予想PERは20倍を超えており特段割安感はありません。てかむしろ割高感を感じるくらいです。ですが、MOの素晴らしいキャッシュフロー計算書と株主還元を信じて保有し続けるつもりです。

MOの直近10年のキャッシュフロー。青とオレンジの線がほぼ並んでいます(営業CF≒フリーCF)。つまり、設備投資がほぼ不要で、稼いだお金がそのまま株主のお金になっているということです。

なおFY16で営業CFや営業CFマージンが急落しているのは、M&Aに伴う特殊な会計処理によるものだと考えており、心配不要です。

 

2件目が、IBMへ53万円投資したこと。私にとって初めてのハイテクセクター個別株投資でした。IBMに投資した根拠もMOと一緒で圧倒的なキャッシュ創出能力と株主還元です。

これがIBMの過去10年のキャッシュフロー。MOほどではないですが、こちらもオレンジの棒が青の棒と同じくらい高いですね。

 

優良米国株への投資をしていると、このようなキャッシュフロー計算書を当たり前のように思うかもしれませんが、それはあなたの感覚が麻痺しています(笑)。私はそれなりに多くの日本企業の会計監査に従事してきましたが、こんなキャッシュフロー計算書に出会ったことは一度もありません。

短期的な株価の上下に心が動揺する気持ちはよくわかります。私は配当というインカムゲインを愛する自称長期投資家ですが、自分の保有銘柄の株価は正直いつも気になります。夜の10時半になったらついついスマホでチェックしてしまいます。

ですが、長期的には楽観的です。あんな美しいキャッシュフロー構造を持つ優良企業の株を持ち続けて損をする方が難しいとさえ思っています。

米国株銘柄分析で多くの優良米国株(最近はちょくちょくADRも)のキャッシュや損益を載せています。投資判断だけでなく、株価急落時の心の安定剤にもしてもらえればと思います。

IBMの株価が急落しても、IBMのキャッシュフローを見れば怖くなって売ってしまおうなんて発想なくなると思います。数字は客観的にすべてを語ってくれます。数字の中でもキャッシュは嘘を付きません。Cash is factです。

 

  ポートフォリオ

2017年4月末のポートフォリオです。

HDV(高配当ETF)とVDC(生活必需品ETF)で全体の半分弱を占める構造に変化はないですが、日に日に個別銘柄の比重が高まってきました。

現預金が170万円もあります。170万円あれば1年間普通に生活できます。

価値観は人それぞれですが、私にとっては170万円の現預金はちょっと多すぎです。株以外に何か欲しいものとかあればいいんですけど、今のところ欲しいものはない。。ってことで、引き続き米国優良株への投資を続けます。

最近はVZの利回りが5%の大台を超えていて気になるところ。ですが、明確な投資方針がない私は何を買うか非常に迷うところです。迷ったらHDVっていう手もあるかな。