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【PFE銘柄分析】ファイザーはM&Aで成長を続ける世界最大の製薬会社

   

※2016年度データ更新済み
※記事更新(2017/11/2)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はファイザー(PFE)をご紹介します。


   ファイザー財務情報等

基本情報

会社名 ファイザー
ティッカー PFE
創業 1849年
上場 1944年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 96,500
セクター ヘルスケア
S&P格付 AA
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

PFE地域別売上高

 

事業構成

PFE事業構成

 

業績

キャッシュフロー

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

※単位は「百万ドル」ではなく「ドル」の誤りでした。失礼しました。

連続増配年数

7年

 

バリュエーション指標等(2017/11/2時点)

PER:26.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.6% 最新情報はこちら

配当性向:50% 最新情報はこちら

 

感想

ファイザーは世界最大の売上規模を誇る総合製薬メーカーです。2016年度の売上高は約530億ドルでした。

ファイザーは数多くのM&Aを繰り返して巨大化してきた企業です。2000年に米ワーナー・ランバートを、2003年に米ファルマシアを買収。2009年には米ワイスを約6兆円で買収しました。

2014年に英アストラゼネカの買収に乗り出すもこれは破談しました。その直後2015年には、注射薬メーカーのホスピーラを約2兆円で買収しています。注射薬とバイオシミラーを成長ドライバーに位置付けています。

2016年にはアイルランドの同業アラガンを約17兆円で買収しようと試みましたが、撤回しました。当時のオバマ大統領がタックス・インバージョン(低税率国への本社移転)取り締まりを強化していたことを考慮したと言われます。ファイザーはアラガンに1.5億ドルの違約金を支払いました。

アラガンはダメでしたが、同2016年に米バイオ医薬品会社のメディベーションを約1.4兆円で買収しました。メディベーションは前立腺がん治療薬「イクスタンジ」を保有しています。仏サノフィと買収合戦を繰り広げた上での獲得でした。「イクスタンジ」はそれほど高付加価値の医薬品のようです。

このようにファイザーは買収を繰り返しています。

大型薬の特許切れ、タックスインバージョンの政府牽制がある中、常に株主価値向上を求められているファイザー経営陣は新たな収入源を求めてM&Aを活用しています。自社で一から開発して臨床試験を突破するよりも、資金力を活かして他社を買った方が効率的という経営判断です。

ファイザーはもはやヘルスケア特化型の投資ファンドの様相を呈しています。ファイザーへの投資は、言うなればファンド・オブ・ファンズへの投資みたいなものかもしれません。

ファイザーの過去10年の財務データを確認しました。

売上高はFY10に急伸していますが、これは米ワイス買収による影響でしょう。FY12から売上高が急減しているのは、高脂血症薬「リピトール」が特許切れになったことによる影響でしょう。その後は売上高は500億ドル程度で推移しています。

粗利率は非常に高く80%前後あります。同業で全米2位のメルクよりもかなり高い粗利率です。

キャッシュフローは安定しています。特許切れで大手製薬メーカーの危機、なんてビジネス雑誌の煽り記事(煽りではなく事実ではあるが)がよく見られますが、同社のキャッシュフローを見れば経営の安定さがよくわかります。キャッシュは嘘を付きません。なお、ファイザーは225億ドルという莫大なキャッシュを米国外で保有しています。

営業CFマージンは30%と超高収益です。

株主還元では一つ覚えておくべきことがあります。それはリーマンショックの際に減配しているということです。製薬メーカーはディフェンシブ性が高いと言われますが、事業内容としてはリスクは高い方です。数多くの研究開発、M&Aを実施しても、ブロックバスターに育つものは極わずかです。配当の安全性も盤石とまでは言えません。しかし、リーマンショック後は緩やかながら増配を続けています。配当利回りは2017年11月時点で3.6%です。高配当ですね。

自社株買いには積極的で、直近5年間の総還元性向は130%超です。

買収効果がフルに寄与することもあって、2017年は増収増益を見込んでいます。

 - 米国株銘柄分析