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【ORCL銘柄分析】オラクルはクラウド事業への転換を図る世界2位のソフトウェア会社

      2019/07/14

※2019年5月期決算データ反映、コメント刷新(2019/7/13)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はオラクル(ORCL)をご紹介します。

基本情報

会社名オラクル
ティッカーORCL
創業1977年
上場2013年
決算5月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数137,000
セクターハイテク
S&P格付AA-
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

7年

過去10年の配当成長

年率+32.1%

この10年で配当は16.2倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+11.1%
過去20年(1999~2018):+10.3%
過去30年(1989~2018):+19.5%

バリュエーション指標(2019/7/13時点)

予想PER:14.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.6% 最新情報はこちら

コメント

オラクルは1977年にラリー・エリソンによって設立された大手ソフトウェア会社です。マイクロソフトに次ぐ業界2位。マイクロソフトやアドビシステムズ、オートデスクなどと同時代に誕生し創業40年を超えます。ハイテク企業も段々と成熟企業と呼ばれるようになりそうですね。

事業セグメントは以下の3つ
・クラウド及びライセンス
・ハードウェア
・サービス

「クラウド及びライセンス事業」が売上高の83%を占める主要ビジネスです。オラクルもマイクロソフトと同じ方向への転換を図っています。つまり、従来のソフトウェア販売から、サブスクリプションモデルのクラウド事業への転換です。そのために大型のデータセンターの数を増やす方針です。米国、カナダ、インド、日本、オランダ、シンガポール、韓国、スイス、中国、サウジアラビアに計12のデータセンターを設置する予定です。

法人向けデータベース管理において、オラクルのデータベースは世界シェアトップです。顧客のクラウド移行が順調に進めば、将来安定した収益が期待できそうです。ちなみに、私が働いている某メーカーの経理情報もオラクルDBを使っています。連結会計システムもオラクルHFMです。とても使いやすいです。

売上高の約10%を占めるハードウェア事業は、2010年にサンマイクロシステムズを買収した際に獲得した部門です。サーバーやメインフレーム事業です。プログラム言語のJavaの使用権もこの時に獲得しました。

財務データを確認してみましょう。

FY10に売上高が大きく増加しているのはサンマイクロシステムズの買収の影響です。その後、売上高は370億ドル程度で安定推移しています。粗利率は80%と高収益です。

FY18の売上高は395億ドルでほぼ前年並み。ただし、クラウド事業は為替影響除いた実質ベースで+4%としっかり伸びています。顧客数の増加、ライセンスサポート収入の増加が貢献。ハードウェア事業は為替影響を除いても5%の減収となりました。

FY18の純利益は110億ドルで前年から大幅増。FY17に税制改革に伴って70億ドルの一時費用を計上していました(米国外留保利益に対する一括課税)。その反動でFY18は増益。

キャッシュは潤沢。営業CFマージンは30%台後半。アルファベットに匹敵します。これだけ営業CFがあればデータセンターへの設備投資資金は難なく捻出できるでしょう。

バランスシートを見てみましょう。FY17→FY18にかけて流動資産の比率が10%近く下がっています。現預金(短期投資含む)が減少しています。今期300億ドルを超える大規模な自社株買いを実施して、現金が流出したためです。税制改革の効果が表れています。固定資産の大半は過去の買収で認識したのれんと無形資産です。 自社株買いよって純資産が削られ自己資本比率は20%まで低下しています。

配当はFY08から出しているようで、これまで順調に増配を続けてきました。配当利回りは1.6%とやや低いですが、自社株買いがかなり多いです。FY17に約120億ドル、FY18には前述の通り約360億ドルの自社株を買い戻しました。

 - 米国株銘柄分析