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株式投資にロマンを求めるな! その分人生にロマンを求めればいい

      2017/08/10

Do you want to sell sugared water for the rest of your life, or do you want to come with me and change the world?

このまま一生を砂糖水を売り続けたいですか、それとも私と一緒に世界を変えたいですか?

スティーブ・ジョブスがクビにされたアップルに復帰して、アップルの社長を探している際に当時ペプシコーラの社長を務めていたジョン・スカリー氏(当時72歳)に目を付け、彼を口説き落とした言葉です。

スカリー氏はアップルCEOの職を受諾しました。

ジョブスは自分より一回り上年上の大先輩を1年以上かけて口説き落としました。
1年以上ですよ、どんだけしつこいんやw。

ジョブスはロマンある人生の魅力を伝えて、スカリー氏を誘いました。

そうですよね~、誰しもロマンある人生を求めていると思います。

 

 

「俺の人生こんなんでいいのか・・?」
大なり小なり、誰しもこういうことを考えたことあるもんだと思います。経済が豊かになり寿命も延びて、人生に選択肢が増えたからこそ生まれた現代人の贅沢な悩みです。

世の中、自分が思い描いた通りの人生を送れる人はそんなに多くないと思います。

東大を卒業して弁護士として世界で活躍したいと思っていたけど、受験浪人を重ねている人。

絶対に役員まで出世してやると意気込んでいたけど、立ち回りをミスって課長止まりで定年を迎えようとしている人。
(サラリーマンは大して出世なんてしない方が、人生総合では絶対幸せだろうなって思いますけどね・・)

25歳で結婚して28歳で子どもが二人いて~、休日は夫と子供を連れて家の近くの公園で遊ぶの。私は、子供が夫と一緒にサッカーやっている姿をベンチに座ってほのぼの見ていたいわ。贅沢は言わない、旦那の年収は500万円もあれば十分よ。
な~んて学生時代言っていたけど、社会人になったら仕事が忙しすぎて気付いたら独身で35歳になっていたキャリアウーマンとか。

 

自分が昔こうなりたいな~って思っていた理想と今の自分という現実との間にギャップがない人は、ほとんどいないのでは。

というか個人的には、若い頃に、理想の自分の姿や将来の目標を持っていた人を尊敬しちゃいますけどね。私は学生時代に将来の目標とか将来の理想の生活像とか、全くなかったですもの。そんなこと考えもしなかったです。ただ惰性で何となくそこそこ真面目にお勉強して高校・大学と進学し、初任給の高さに惹かれて会計士試験を目指して、運よく合格できて監査法人に就職しただけです。今は経理部にいます。

社会の仕組み、働くことの意味、そんなこと考えるようになったのは社会に出てからです。

社会に出て働き始めて、「あれ、自分の人生このままでいいのかな?」って思う人も結構いるんじゃないかなあと思います。

「若いころもっと勉強しとけばよかった!」という後悔の言葉はよく聞かれるものですが、これって仕方ないところがあると思います。勉強することの意義、その勉強が社会とどう繋がるのか、そしてその社会との繋がりこそが自分の将来の生活の豊かさを決める、なんてことを10代の中高生の頃に理解するって相当無理があると思いませんか。いや、無理ですよ、絶対に。普通は無理でしょ。

幼少期から親に背中を押されたりして、一つの目標に突っ走れる人は羨ましいなあと思う時あります。もちろん、それは時にリスクになりますけどね。将来プロ野球選手になって欲しいと願って、子供に勉強はそっちのけで野球ばかりやらせる親もいるかもしれません。でも、結局プロになれず野球でお金を稼げなかった時、その子供に野球以外で社会性のあるスキルが欠落しているかもしれません。

でもスポーツの世界なんて、プロになってそれで食っていけるのは本当の頂点の人だけなので、やっぱり幼少期から専念しないと無理だろうなって思います。ハイリスク・ハイリターンの世界です。

小学生の頃、サッカーがめっちゃくちゃ上手い友人のK君がいました。もう異次元のドリブルテクニック、シュート力でした。彼は九州でサッカーが強い東福岡高校に進学して試合にはレギュラーで出場していましたが、結局プロにはなれませんでした。で、私は思ったんです、、「K君でさえプロになれないなら、Jリーグって一体どんだけレベル高いんだ!、、ましてや日本代表のレベルって。。」と。
そのK君は、今は一般企業で営業やっています。

こういう幼少期から全リソースをぶち込むような、プロスポーツ選手を目指す道はちょっと異端です。

普通は、それなりに部活動などでスポーツして、ほどほど勉強して、ほどほど遊んで、で自分の学力に合った高校・大学と進学していくだけでしょう。大学でちょっと企業研究とかして、偶然面接に受かった企業に就職して気付いたらスーツ着て毎日出勤している日々。特に文系はこんな感じではないでしょうか。最近の学生事情はわかりませんが。

世の中にはいろんな価値観があって、いろんな働き方があること。この社会には資本主義というルールと仕組みがあること。こういったことを知るのは、やっぱり社会人になってからだという人が多いと思います。

大人になってから気付くことは多いです。それは当たり前かもしれません。自分自身が社会という輪の中に入って初めて、今まで自分が住んできた社会という場所の綺麗なところも汚いところも全部見えてきます。何となく世の中の仕組みもわかってきます。会社がどういう場所なのか、資本主義経済の中でマネーがどういう役割を果たしていてどういう風に流れているのか、ということがわかってきます。

サラリーマンをやり続けるのか?
起業してみるのか?
株式投資でアーリーリタイヤするのか?
世界を旅しながらヒッピー生活するのか?

一度の人生では、ロマンを求めたいと思うのが普通の心情かなあと思います。

ロマンっていうのは、決して世界を変えるような起業家になるという意識高い系を意味するわけではありません。イーロン・マスク氏みたいな人生だけがロマンある人生ではないと思います。

ロマンという単語には、夢を追うこと、冒険、漫画ワンピース的な印象があります。確かにそういう意味で使われることが多い言葉です。しかし別の意味もあります。ロマンとは漢字で「浪漫」と書きます。浪漫主義とは元々欧州で興った芸術思想で、合理性の追求を止めて感性や自然を大切にする思想です。

自分の心の声に従って、理想的に物事を捉えることが浪漫主義(ロマン主義)だと言えます。

ロマン=冒険ではないです。
ロマンを持つとは、資本主義のガチガチの経済合理性を忘れて、自分の価値観を大切にして自分なりの生活スタイルを持つことなのかなって私は解釈しています。

六本木ヒルズに住む億万長者なることもロマン、
自然豊かな田舎で奥さんとゆったり暮らすのもロマン、
サラリーマンをそつなくやり続けて、アフターファイブを楽しむ生活もロマン、

資本主義社会の恩恵を受けて社会の資源を利用する以上、社会の経済合理性から完全に目を背けることはできません。ですが、どこかで折り合いをつけることはできると思います。

自分がどういう生活を送ることが理想なのか、、そういうロマンを持つことは大事かなって思います。
ロマンを持つことは、10代、20代の若者の専売特許ではないと思います。

 

 

ただ、ことに株式投資ではロマンを持つのは止めた方がいいと思います。

自分の理想を株式投資の世界に持ち込み過ぎないことです。

「このまま一生を砂糖水を売り続けて過ごしたいですか、それとも私と一緒に世界を変えたいですか?」と聞かれても、「砂糖水を売り続けます!」って答えた方が良い結果になると思います。

自分の理想がたとえAIで世界の人々を労働から解放することだとしても、その理想は一旦横に置いた方がいいです。無暗にAI銘柄にガンガン投資しない方がいいと思います。

それは理想の世界を実現するには膨大なコストを伴うからです。そして、そのコストは大抵想定以上に過大となって、結果として株主利益を棄損するケースが多いからです。

砂糖水を売り続けるのは確かにそれほどロマンは無いことかもしれませんが、ロマンがない分コストがかかりません。それは株主利益をガチっと守ってくれます。ちょっと会計的に言えば、投資キャッシュフローが少なくてフリーキャッシュフローが潤沢ということです。

株式投資でお金を稼ぐという行為をビジネスとして冷徹に捉えて、そこに私情を挟まない方がいいと私は考えています。株式投資にはロマンを抱かずに私情も挟まない方が、結果として投資リターンは高くなると思います。

そして、その株式投資で得たお金で自分なりのロマンある人生を思う存分追求すればいいと思います。

 - 投資理論・哲学