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資産をドル換算で考える必要はあるのか

      2017/01/21

ドルは基軸通貨と言われます。
そもそも基軸通貨とは何でしょうか?

実は厳密な定義はないそうです。
貿易取引や外国為替取引の仲介通貨、各国外貨準備高などによって判断されます。
ということは、少なくとも現時点でドルが基軸通貨であることに異論をはさむ余地はなさそうです。

中国人民元がドルの基軸通貨としての立場を驚かすという主張もありますが、アメリカのグローバル金融市場での存在感が低下するとは思えず、ドルの基軸通貨の立場が揺らぐことは当面はないだろうと個人的には考えています。

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 日本人なのにドル建で考える?

ドルは間違いなく世界で最も信頼され、需要がある基軸通貨です。

だからでしょうか、日本人でも自分の資産をドルに換算して評価すべきという意見を見ることがあります。

例えば、100万円持っている人がいるとすれば、現在(2016/2/19)のレート1ドル113円で換算すれば、約8,850ドルとなります。
これが、1ドル130円の円安ドル高になれば約7,690ドルとなります。
確かに、円貨が同じでも円安ドル高になれば、ドル換算での価値が減少していることは事実です。

それは事実なのですが、だからといって私たち日本人がドル建てで資産評価する必要があるでしょうか?

私は不要だと思います。

 投資をするときに為替レートを考えることは必要

ネット証券の普及、コストの安いETFや投資信託の普及によって、日本に居ながら日本の証券会社でグローバルに分散投資することが容易になりました。

外国株式に投資する際は、株価の高低だけでなく為替レートの水準も購入価格に影響します。
例えば、S&P500指数に連動するETF(例えば”1557″)に投資しようとする場合、S&P500指数自体の値ごろ感だけでなく、円安か円高かも考慮する必要があります。
もちろん、なるべく円高の水準で購入できたほうが得です。

為替レートの予測なんてものは、株価の予想よりも困難なものなので、買うと決めたらあまり気にせず買ったほうがいい面もあります。
ただ、外国株に投資するときに為替レートが円貨の資産評価に影響することは間違いありません。

投資を外国通貨で行うことは自然です。

日本の株式市場は世界でみれば全体の8%ほどに過ぎないので、グローバルに分散投資しようとすれば、必然的にアメリカ等の外国企業に投資することになります。

 消費はすべて円のはず

それでも、いつかは必ず円に換算するはずです。
なぜなら、私たちは日本に住んで日本で消費するからです。

日本で買い物するときにドルやユーロが使えることは原則ありません。コンビニでお弁当買って、10ドル札を渡しても受け取ってもらえません。

外国に移住でもしない限り、すべての資産は最後は円に変わるはずです。

もちろん、海外旅行や赴任で一時的に海外に住んで、外国通貨で買い物をすることはありますが、日本人は一生涯の消費活動の99%を円で行う人が大半です。

 人生のバランスシート

日本生命文化センターのデータによると、日本人の平均寿命は男80歳、女87歳ということです。衛生環境や生活水準の向上によって、平均寿命は戦後大きく伸びてきました。

大学卒の男性サラリーマンの生涯収入は2億5,000万円〜3億円と言われます。
投資をしている人は、この収入に投資利益が加わります。年金もありますが。

80年〜90年の人生をこの生涯収入+投資利益で賄って行く必要があります。

人生の収入と支出をバランスシート形式で表現するとこのようになります。

収入 支出
給料 20,000万円 住居費 8,000万円
投資利益 5,000万円 食費 5,000万円
教育費 3,000万円
他生活費 3,000万円
娯楽費 2,000万円
 
死ぬ直前のお金 4,000万円
 
合計 25,000万円 合計 25,000万円

 

注目すべきは、右側の支出はすべて日本円で行われるということです。
家賃の支払いもスーパーでの食料品の買い物も、子供の教育費もすべて円で支払いますよね。

対して左側の収入はやや事情が違います。
給料は海外赴任でもしない限り日本円で受け取ります。

ただ、投資利益は異なります。
表記としては5,000万円としましたが、外国株式に投資していればドルやユーロで稼いだという事になります。

稼ぐときは外貨で稼ぐこともありますが、消費は基本的に円貨なのです。

 お金は使うことに意味がある そして使うのは円

死ぬ時に一番金持ちでは意味がありません。(日本人はこの傾向が強いそうですが。)

貯金している人も、投資している人も、いつか有用にそのお金を使うために貯金や投資を頑張っているはずです。
そして、何度も言っていますが日本で暮らす限りお金を使うときは必ず円なのです。

ドルに換算して資産が多い少ないを考えても、ドルでお金を使う予定がない限り無意味です。

お金の入り口(収入)がドルやユーロ、元であっても、お金の出口(支出)はただ一つ円なのです。
グローバル投資をして外国通貨で稼ぐことは大いに推奨なのですが、出口は円なのですから、自分の資産評価も円で行うことが合理的です。

将来アメリカに移住する予定がない大半の日本人の皆さん、資産評価はドルではなく慣れ親しんだ円で行いましょう。

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