Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【MSFT銘柄分析】マイクロソフトはWindowsやOfficeでお馴染みの超高収益企業。最近はクラウドに力を入れています。

   

※データ更新、記事全面刷新(2017/12/10)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はマイクロソフト(MSFT)をご紹介します。


   マイクロソフト財務情報

基本情報

会社名 マイクロソフト
ティッカー MSFT
創業 1975年
上場 1986年
決算 6月
本社所在地 ワシントン州
従業員数 114,000
セクター 情報技術
S&P格付 AAA
監査法人 Deloitte
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

米国:48% 米国外:52%

 

事業構成

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

 

 

連続増配年数

12年

 

バリュエーション指標等(2017/12/10時点)

PER:29.8倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

配当性向:50% 最新情報はこちら

 

感想

マイクロソフトは1975年創業の世界的なソフトウェア開発会社です。

お馴染みのWindowsはPC用OSで圧倒的なシェアを誇っています。1990年代に当時最大のパソコンメーカーだったIBMが自社製品に組み込むOSとしてWindowsを採用し、一気にシェアが拡大しました。表計算ソフトのExcelや文書作成ソフトのWord、プレゼン資料用ソフトのPowerPointなどの業務用ソフトウェアでも世界首位です。また、家庭用ゲーム機のXboxも販売しています。

最近はクラウド事業に力を入れています。クラウド事業はアマゾン、マイクロソフト、グーグルのIT大手3社が強いです。業界トップはアマゾンAWSで売上高は150億ドル弱もあります。2番手がマイクロソフトAzureで売上高は約30億ドル~ほどです。アマゾンAWSはまだまだ遠い存在です。

クラウド事業への投資はウォール街に高く評価されているようで、マイクロソフトの時価総額は2017年12月現在で約6500億ドルにまで上昇しています。アップルに次ぐ全米2位の規模です。

2016年12月にリンクトインを262億ドル(約3兆円)で買収しました。過去最大規模の買収額となりました。リンクトインはビジネス特化型のSNSで登録ユーザー数は4億人を超えます。転職市場が小さい日本ではマイナーな存在ですが、世界的にはメジャーなSNSです。リンクトインとOfficeとの連携を深めるなどしてシナジーを創出していく戦略のようです。

マイクロソフトの過去10年分の財務データを確認しました。

売上高はここ4年ほどは900億ドル付近で横ばいが続いています。クラウド事業への先行投資期間という位置付けでしょうか。AzureやOffice365などのクラウドビジネスは好調なので、近い内に売上高は1000億ドルを超えてくるでしょう。

粗利率はかつて80%ほどあったのが近年60%まで落ちています。グラフには載せていませんが、同様に営業利益率も低下しています。これは、現在推進しているクラウド事業の収益性が、かつてのメイン事業だったWindowsやOfficeソフトに比べて低いことが影響していると思われます。クラウドへの投資が一段落着いた段階で、どれだけ利益率を改善させることができるかウォッチしたいところです。

キャッシュフローはとても美しいです。毎年莫大な営業CF、フリーCFを生み出しています。営業CFマージンは40%近くありますが、これは全米国企業の中でもトップクラスです。これに匹敵するのはビザとマスターカードくらいです。

DPS(一株当たり配当)は毎年上昇しています。DPSはこの10年で約4倍に成長しました。自社株買いも積極的でここ5年間で見れば、配当より自社株買いの方が多いほどです。総還元性向は100%を超えています。

クラウドに積極的に投資しながらこれほど大規模な株主還元を実施できるのは、低利で借入を行っているためです。主に海外に多額の現金を保有していますがそれを米国内に戻すと税金が課されるので、資金があるのに敢えて借入金を増やしています。米国税制改革によって海外資金還流の税率が引き下げられる見込みです。米国外に1000億ドルを超える資金を保有しているマイクロソフトは、今回の税制改革で大きな恩恵を受けそうです。

マイクロソフトは文句なしの収益力でキャッシュフローも安定しています。ハイテクセクターでもっとも長期投資に適した銘柄だと思います。

 - 米国株銘柄分析