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【MO銘柄分析】アルトリア・グループは「マールボロ」で有名な全米首位のたばこ会社

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/3/3)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアルトリア・グループ(MO)をご紹介します。

基本情報

会社名アルトリア・グループ
ティッカーMO
創業1919年
上場1923年
決算12月
本社所在地バージニア州
従業員数8,300
セクター生活必需品
S&P格付BBB+
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

米国のみ。

2008年に米国外事業をフィリップモリスとして分離しました。

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

10年

過去10年の配当成長

年率+6.0%

この10年で配当は1.8倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+22.0%
過去20年(1999~2018):+14.4%
過去30年(1989~2018):+17.9%

バリュエーション指標(2019/3/3時点)

予想PER:11.8倍 最新情報はこちら

配当利回り:6.1% 最新情報はこちら

コメント

アルトリア・グループは全米トップのたばこ会社です。2008年に米国外事業をフィリップモリス・インターナショナルとして分離したので、売上は100%米国内です。

事業セグメントは以下の3つ
・喫煙品
・無喫煙品
・ワイン

「喫煙品」が紙巻きタバコと葉巻を取り扱うセグメントで、総売上高の9割弱を占めます。40年以上米国のトップブランドの地位にある「マールボロ」を販売しています。「マールボロ」の全米シェアは43%。最大の競合はレイノルズ・アメリカンです。レイノルズは現在ブリティッシュ・アメリカン・タバコの傘下に入っています。葉巻は「ブラック&マイルド」のブランド名で販売しています。

「無喫煙品」とは加熱式タバコや電子タバコのことですが、まだ事業規模は小さいです。というのも、フィリップモリスから独占販売権を得ているアイコスの販売承認が下りていないためです。FDAの厳しい審査が続いています。

2018年12月、電子タバコ最大手のジュール・ラブズの株式の35%を128億ドルで取得すると発表しました。ジュールへの投資は持分法で処理される予定です。電子タバコもFDAの規制リスクがあるところです。

また、同じく12月、マリファナ(大麻)ビジネスを手掛けるカナダのクロノスの株式の45%を取得すると発表しました。18億ドル相当になります。クロノスへの投資も持分法で評価される予定です。

なお、約10%の株式を保有する酒類大手アンハイザー・ブッシュインベブ(ABインベブ)株についても、持分法を適用しています。

財務データを確認してみましょう。

売上高は250億ドル前後で横ばいが続いています。FY12が急に増収していますがタバコ税込みの表示になっているためです。会計方針変更ではなく、当データを取得しているモーニングスターの仕様の問題です。見づらくてすみません。

FY16に純利益とEPSが急伸していますが、ABインベブのSABミラー買収に伴って、アルトリアが保有していたSABミラー株の売却益が計上されたためです。FY17も純利益がかなり上振れていますが、税制改革に伴って34億ドルの一時収益を計上しているためです。100%米国内売上のアルトリアは税制改革の恩恵を享受し易い企業の一つです。

FY18の売上高は253億ドルで前年並み。米国の紙巻きタバコ出荷量は前年から5.8%減少しており、「マールボロ」の出荷量も減少しました。シェアは43%から変化なし。販売数量減少も価格を引き上げたため、売上高は横ばいとなりました。

FY18の純利益は69億ドルで前年比▲31%の減益。昨年、税制改革関連で特別利益が計上された反動です。FY18の純利益率は27%と非常に高収益です。

キャッシュフローは安定しています。設備投資が少なく、フリーCF≒営業CFとなっています。営業CFマージンは20%前後。FY18は売上横ばいにもかかわらず営業CFが増加していますが、法人税の納付額が減少しているためです。

バランスシートを見てみましょう。流動資産は少なく固定資産が9割を占めます。機械設備などの有形固定資産はほとんど持っておらず、無形資産が大半を占めます。無形資産の主な内容はABインベブ株とジュール株です。ABインベブ株を約180億ドル、ジュール株を約130億ドル保有しています。この2つの投資資産だけで総資産の55%を占めます。

負債純資産を見るとFY18に流動負債が急増していることがわかります。短期借入金が140億ドルほど計上されていました。ジュール株、クロノス株取得の資金を一旦CP(コマーシャルペーパー)で調達していると思われます。最終的には、長期性の借入金に借り換えられるはずです。いずれにしても有利子負債が増えることに変わりはありません。営業CFは潤沢ですが、財務健全とは言えない状態です。

株主還元はしっかり。毎年利益の80%以上を配当で還元しています。その上若干の自社株買いも実施しており総還元性向はほぼ100%です。

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