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【MMM銘柄分析】3M(スリーエム)は連続増配60年の優良コングロマリット

      2019/04/12

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/4/11)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はスリーエム(MMM)をご紹介します。

基本情報

会社名スリーエム
ティッカーMMM
創業1902年
上場1946年
決算12月
本社所在地ミネソタ州
従業員数93,516
セクター資本財
S&P格付AA-
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

60年

過去10年の配当成長

年率+10.5%

この10年で配当は2.7倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+15.7%
過去20年(1999~2018):+11.4%
過去30年(1989~2018):+11.8%

バリュエーション指標(2019/4/11時点)

予想PER:18.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.7% 最新情報はこちら

コメント

スリーエムは、化学・電気素材技術を中核としたコングロマリットで、NYダウ30種にも名を連ねる米国を代表する企業の一つです。株式分割する前の2000年代前半には、スリーエム1社でNYダウの10%以上を占めていた時期もありました。

米国内売上高は4割弱で海外売上比率が高いです。売上比はアジア(日本含む)が31%、欧州中東アフリカが21%です。

事業セグメントは以下の5つ。

・工業(industry)
・安全、グラフィック(Safety and Graphics)
・ヘルスケア(Health Care)
・電子機器とエネルギー(Electronics and Energy )
・消費者向け(Consumer)

「工業」は自動車関連、飲料、食品、建設業などあらゆる業界をターゲットにしています。テープ、コーティング剤、研磨剤、接着剤、先端セラミック、音響システムなどがあります。他には輸送業界に対して断熱部品や騒音低減部品、内装パネル、カーペットなども提供しています。とにかく扱っている品数が膨大です。

「安全、グラフィック」は個人向けの呼吸保護器具(防塵マスクなど)、転倒防止器具、高速道路標識、車のナンバープレート、車用の反射シートなどを取り扱っています。

「ヘルスケア」は歯科用接着剤、歯科矯正器具、クラウン、聴診器、医療用テープなどを取り扱っています。また、病院への健康情報システム導入をコンサル的に実施したりもしています。

「電子機器とエネルギー」は液晶ディスプレイ用フィルムやPCや自動車ディスプレイのモニター、絶縁用ビニルテープなどを取り扱っています。

「消費者向け」部門はポストイット、ラベル、メンディングテープといった文具オフィス用品の他、スポンジや浴室フックなどの家庭用品も取り扱っています。

「経営の選択と集中」と言われる中スリーエムがこのような多角化経営に成功しているのは、数千件以上の特許を持っているからです。過去の特許製品を応用して数多くの製品を開発し続けることで高い収益性を保っています。製品種類は5万5千種以上もあるそうです。

財務データを見てましょう。

FY18の売上高は327億ドルで前年比+3.5%と増収。個人用安全器具、輸送安全装置が伸びて「安全とグラフィック」部門が10%と高い伸びを記録しました。買収も増収に寄与しています。「工業」部門は3.2%の成長。

FY18の純利益は53億ドルで前年比+10%。GAAPの純利益には税制改革などに絡んだ複数の特殊要因が含まれています。ってことで調整後を見ましょう。調整後EPSはFY17が9.2ドルだったのに対して、FY18は10.5ドルとなっています。本業の儲けもしっかり伸びています。

キャッシュフローは美しいですね。資本財セクターとは思えない高い安定感です。

過去5年間で固定負債が増えて純資産が減っていることが分かります。自己資本比率は42%から27%に低下しています。積極的な自社株買いによって純資産を減らしている影響です。

連続増配60年と素晴らしい実績を残してきました。ここ10年も年率10%超という高い増配率です。毎年、自社株買いも多く総還元性向は100%を超えています。

 - 米国株銘柄分析