先週、久しぶりにお昼にマクドナルドに行ってきました。ダブルチーズバーガーとチキンナゲットとポテト、あと黒烏龍茶。さすがに量が多いので、ポテトは複数人でシェアしました。

やっぱマックは美味しいです。しかも安い。ちょっとだけ「久しぶりバイアス」が掛かっているかもしれませんが、普通に美味いなあと思いました。あとマックの店舗はここ10年くらいでかなり綺麗になりましたよね。

ダブルチーズバーガーセットで550円でした。安いな。特に都内は外でランチすると1000円くらいするから、余計にマックが安く感じます。あれほどのクオリティのハンバーガーをリーズナブルな値段で世界中に売れる、その仕組みはまさに「資産」です。

米マクドナルド(MCD)は今まで何度か記事で取り上げてきました。銘柄分析もアップしています。それら記事の中で、私は米マクドナルドの高収益体質がロイヤリティ収入を得るフランチャイズ(FC)モデルにあると指摘してきました。ロイヤリティは売上高≒利益になる貴族的ビジネスです。まさに空から札束が降ってくるような感じです。

とは言うものの、本部に振り込まれる多額の上納金(ロイヤリティ)は、FC店の成功あってこそです。各FC店がしっかり利益を上げられるのは、マックのハンバーガが安くて美味いからです。世界中の消費者に受け入れられてバカ売れするからです。

フランチャイズというのはMCDの超高収益を支える本質ではないなあと思いました。もっと単純な話で、シンプルに商品力が高いですね。やっぱ美味いもん。健康に悪い気がするから頻繁には食べないけど、月一くらいはありかな。てか、健康に悪いってのも単なる先入観かもしれませんけどね。
CMも定期的にしっかり流してますよね。

最近、サブウェイの業績が悪化しているという報道を見ました。僕はサブウェイ好きです。デスクワークで運動不足の32歳のおっさんにとって、野菜豊富でボリューム控え目なサブウェイのサンドイッチは重宝します。味も不満はないです。野菜は新鮮で美味しい。あと意外とゴロゴロしたポテトが良い感じ。

ただ、サブウェイの世間受けが悪いのは何となくわかります。まず量の割に価格が高い。セット(サンドイッチ+ポテト+飲み物)で800円以上します。 松屋とか日高屋とか安いチェーンがたくさんある日本は、お客さんの基準が高いですよね。300円台の牛丼とか、これだけ低価格な飲食店インフラが揃っているのは日本くらいと聞きます。あとサブウェイの店舗はマックに比べると、ちょっと暗い感じがするかな。CMなどの露出も少ない印象。

フランチャイズで儲けやすい体質なのは、圧倒的にサブウェイよりマクドナルドだろうなと感じます。サブウェイがFC化しても、マックみたいな高収益なPLは実現しない気がします。直営で儲からないなら、ただFC化しても儲からないでしょう。お客さんからしたら、見た目では直営店かFC店かなんてわからないですし。

添加物が多いとか健康上の問題は色々とあるのでしょうが、あれだけ低価格で美味しいハンバーガーを提供できるマクドナルドの仕組みは凄いです。仕組み化することを「マクドナルド化する」と表現するくらいです。「経理業務のマクドナルド化をもっと進めよう!」なんてたまに見る表現です。

FC化によるロイヤリティ収入は貴族の稼ぎ方なんですよね。寝てても金を稼げる。その収益効率は米国株バイ&ホールドの比じゃないです。米マクドナルドのPL、キャッシュフロー計算書を見れば一目瞭然です。

じゃあ、どんな業種でもFC化すれば憧れのロイヤリティ収入生活が実現するかと言えば、そんなに甘くはない。各FC店舗がしっかり儲かってこそ、本部は収入を得られるわけですから。強いブランド力、商品力がないとフランチャイザーは見つかりません。

米マクドナルドはロイヤリティ収入モデルで大成功しているわけですが、そのビジネス形態が強みの本質じゃないなあ。安くて早くて美味い、これに尽きる。味覚って意外に国や文化によって違いは少ないのかも。宗教的に食べられない食品とかはあるにしても、世界70億人みんな安くて美味しいものが好き。それは変わらない。ちょうど去年の今頃かな、インドのマクドナルドに行きましたが、日本とほとんど変わらない味でした。