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配当利回りの低い優良企業への投資が儲かる秘密

   

私は高配当な銘柄ばかりに投資しています。もっとも利回りが低い銘柄はメドトロニック(MDT)ですが、それでもS&P500平均を超える2.4%の利回りがあります。あとは3%以上の利回りがある銘柄が多いです。

・ベライゾンコミュニケーションズ(5.0%)
・アルトリアグループ(4.6%)
・エクソンモービル(4.1%)

私の保有銘柄の中で特に高配当な銘柄をピックしてみました。

高配当銘柄ばかり狙っているのは、配当利回りが高まっている優良企業は後から振り返えると割安になっている可能性が高く、長期的な投資リターンが高まると期待しているからです。でもそれだけじゃなくって、単に目前のキャッシュイン・フローを増やしたいという感情も大きく影響しています。配当大好きです。僕は結構変わっていると思います。今のちっこい配当なんて要らないから、多額のキャピタルゲインが欲しいと思う人の方が世の中のマジョリティだと思います。

僕はどれだけ優良企業だと思っても無配企業には投資しない方針です。無配企業に投資価値がないと思っているわけではなく、個人的な投資方針です。無配企業であっても心の中で「収益力高い割に株価は割安だな~」と思うことも結構あります。最近だと個人情報保護問題で揺れているフェイスブックには投資妙味を感じます。でも、ぐっと我慢します。意地でも無配企業には投資しませんw。

あと、有配だけど配当利回りがS&P500平均を下回る企業にも投資しません。今のS&P500平均の配当利回りはちょうど2%ほどなので、利回り2%未満の銘柄は投資対象外です。アップルは超有望銘柄だと思ってますが、配当利回りが1.5%しかないのでこれもグッと我慢してます。

配当利回りを基準に銘柄をざっくりこんな感じで3つに区分してます。
①無配銘柄
②低配当銘柄
③高配当銘柄

僕はこの中で③高配当銘柄に投資しているわけですが、実はもっとも投資リターンが高くなると期待できるのは②低配当銘柄じゃないかと思う時があります。特に高収益の優良企業です。配当利回りの低い優良企業の長期ホールドこそあなたを億万長者にしてくれる切り札かもしれません。

 

株式投資は本来シンプルなもの。配当が投資リターン。

株式投資って短期的な儲けを狙ってヘッジファンドが高度なデータ分析したり、売買ロジックを組んだりしているので庶民には手が出ないという印象を持たれがちです。また、金融はどうしても魑魅魍魎で怪しいイメージが付きまといますよね。株式投資がなかなか一般に普及しないのもむべなるかな~と思います。

でも、株式投資って実にシンプルなものです。
・事業を行っている株式会社に出資する

・株式会社が事業によって利益を得る

・株主は利益を配当として受け取る

以上です。最初の出資額を巡って(=株価を巡って)激しいバトルが日々マーケットで繰り広げられていますが、株式投資とは本来そんな短期の株価売買ではありません(短期トレードを否定するつもりはない)。株式投資とは社会の為に事業活動を行う企業にリスク資本を提供して、忍耐強く配当を貰い続けることです。

投資期間が短期・中期だとリターンに占めるキャピタルゲインの割合が高くなりがちですが、本質的に株式投資のリターンとは配当でしかありません。ですから、配当利回りはすっごく重要な指標です。私は配当利回りをチェックせずに投資することはあり得ません。

配当利回り=DPS(一株当たり配当) / 株価

最近のS&P500の配当利回りは約2%です。つまり、S&P500連動ETFに100万円投資したら、年間で2万円(税引前)の配当がもらえるということです。

長期投資のリターンはいかに長期的な配当総額を最大化するかで決まります。

配当利回りは大切な指標ですが、だからといって配当利回りの高い銘柄に投資すればOKというわけではありません。配当利回りが高いということは今年もらえる配当は確かに多いですが、将来の増配力が相対的に乏しいはずで、そうなれば長期的な配当総額が十分かどうかは分かりません。

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)やAT&T(T)、ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)の利回り5%を超えます。3%を超えれば高配当と言ってよいでしょう。5%超とはかなり高配当です。じゃあ、これらVZ、T、RDS.Bにガンガン投資すれば長期的に儲かるのかと言えばそれはNOです。NOというか分かりません。

 

配当利回りが低い理由

配当利回りが高い銘柄もあれば、低い銘柄もあります。
両者の違いは何に起因するのでしょうか?

色々考えられますが、一番の要因は将来の増配力です。

端的に言って、
高配当銘柄→将来の増配力が弱い
低配当銘柄→将来の増配力が強い
となります。

配当利回りが低い銘柄に投資しても、来年もらえる配当はごくわずかです。決済ネットワークのビザ(V)の利回りは0.6%ですが、ビザに100万円投資しても年間配当額はたったの6千円です。ちょっといいお店で飲み会したらそれで消えちゃう程度の金額です。

なんでビザの利回りは0.6%しかないのか?
なぜマーケットは利回りが0.6%という低い数値になるような株価でビザを評価するのか?

それは、ビザの将来の増配力が高いからです。以下は2009年からのビザのDPS(一株当たり配当)の推移です。
8年でDPSは6倍にもなっています。これほど高い増配実績があって、この成長が今後も続くと期待されているからビザの配当利回りは小さくなっています。配当利回りが低いということは、将来の高い増配期待の裏返しです。

 

ビザの株価はなぜ右肩上がりなのか

さて、ここからがこの記事の核心です。

ビザ(V)はDPS成長にしたがって株価も右肩上がりです。

美しい右肩上がりのチャートですよね。

突然ですが、あなたに質問があります。
なぜ、ビザ(V)の株価はこんなにグングン上昇しているのですか?

・・・

・・・

・・・

こう思われるかもしれません。
「え、ビザの利益は毎年成長していて、配当も6倍にもなってるんだから株価も上がって当然でしょ?」

確かに業績が伸びている企業の株価は上がって然るべきというのは自然な感じに聞こえます。

でも、それは本当に正しい考えでしょうか?

業績が伸びているから株価は上がって当然でしょうか?

当然ではありません。将来業績が伸びることが株価に織り込まれていれば、期待通りの好業績を上げても理論的には株価は上がらないはずです。なぜなら、すでに将来の高い利益成長が株価に織り込まれているからです。

配当利回りが低い銘柄は将来の大きな増配で報われるのが筋であって、キャピタルゲインで報わるのは道理ではありません。

低配当な成長企業は利益成長率が大きいから、株価も上昇して当然だと思ってませんか?
高配当な成熟企業は利益成長率が鈍いから、株価が横ばいで当然だと思ってませんか?

それはちょっと違います。すべて否定するつもりはありませんが、成長力と株価の伸びって実は理論的にはそれほど関係しません。要は将来の利益が株価に織り込まれているかどうかがすべてです。

でも、そういう理論的な話は横に置いておくとして、実際にビザのような成長企業の株価はコカ・コーラのような成熟企業に比べて大きく伸びていますよね。理論よりも実務が大事です。理論的には成長企業だからって株価が右肩上がりとは限らないとしても、実際には成長企業の株価は上がるんです。

2009年にビザに投資した人は、増配だけでなく莫大なキャピタルゲインまで得られたわけです。

すみません、あなたにもう一度同じ質問をします。
なぜ、ビザ(V)の株価はこんなにグングン上昇しているのですか?

・・・

・・・

・・・

なぜですか?

ビザほどの優良企業であれば、EPSもDPSも大きく成長することは予想されていて、2009年時点の株価にその成長力が織り込まれていても不思議ではないと思いませんか?
正直にどう思いますか??

結論から言えば、2009年のビザの株価には将来の高い利益成長が織り込まれていませんでした。だからこそ、利益成長・配当成長に歩調を合わせるように株価を上がってきたわけです。

じゃあ、なんで2009年のビザの株価には将来の高い利益成長が織り込まれていなかったのでしょうか?

それは投資家が慎重だからです。リスクを感じていたからです。
織り込まれていないのではなく、織り込めなかったのです。

株式投資のリターンの源泉とはリスクです。そのリスクをもっと具体的に言うと、経営者が資金をどう使うか予測できないリスク、経営者が資金を事業への再投資に回したけど失敗してしまうリスクです。

成長企業はそのリスクが相対的に高いです。その高いリスクが株価に反映されて、結果として将来の高い成長が株価に反映されていない現象が起きます。そうすると、増配によって配当が増えるだけでなくキャピタルゲインまでゲットできて投資家はめちゃ儲かります。

それは決してフリーランチではありません。リスクに見合ったリターンということです。フリーキャッシュフローを淡々と株主還元(配当や自社株買い)に回している成熟企業よりも、利益を再投資する成長企業の方が投資家のリスク認識は高くなります。仮に再投資の結果がうまくいかなくて業績が落ち込めば、株価は暴落します。資本を事業に再投資している成長企業の方がそのリスクは高いです。

だから”優良企業”ってのが大事です。収益力が図抜けている企業は、小さな失敗で学びながら結局うまいこと事業を軌道に乗せている傾向がありますから。低配当な優良成長企業に投資すれば、将来の増配だけじゃなくって大きなキャピタルゲインまで得られるチャンスがあります。非常に魅力的だと思います。魅力的だと思いつつ、やはり配当好きな僕は高配当銘柄にしか投資しないのですがねw。

あと繰り返しで恐縮ですが(ここ強調したいのですがね)、成長企業だから株価が上がって当然というわけではないということです。ビザの利益が毎年大きく成長しているから、ビザの株価も右肩上がりで当然ってのはちょっと違います。マーケットが将来のビザの利益成長を結果として織り込めていなかったから、株価が右肩上がりなだけです。

で、低配当な成長企業の株価に将来の利益成長が織り込まれてないという事象は、今後も不変だと思います。急にマーケットが強気にならない限り今後も変わらないでしょう。

 

低配当銘柄は将来の増配とキャピタルゲインの両方をゲットできるチャンスがあるけど、その利益の本質とは・・

配当利回りが低い企業は利益(配当)成長率が高いです。ですが、その高い成長が株価に織り込まれていないので、業績アップにしたがって株価も上がっていきます。配当も増えます。

つまり、投資家はグングン増える配当だけではなくキャピタルゲインまで得られてウハウハということです。

株式投資のリターンとは配当でしかないと言いましたが、この低配当優良銘柄がもたらすキャピタルゲインとは何を意味しているのでしょうか?(抽象的に考えると。)

それは高配当な成熟企業に比べてリスクが高い分のご褒美です。より高いリスクを負担したことに対するご褒美です。正当な報酬です。リスクを取るという仕事に対する対価です。結局、株式投資のリターンはどの程度のリスクを負担したかで決まるということです。

でもビザのような優良企業の場合、本当に成熟企業に比べてリスクが高いでしょうか?
マーケットは合理的とは言え、低配当な”優良企業”には過度にリスクが織り込まれているように感じています。

今だから言えるだけですが、2009年時点のビザの株価は割安でしたね(リーマンショック直後とは言え)。その傾向は今後も変わらない可能性が高いと思ってます。

 - 投資理論・哲学