別に「働き方改革」だからってわけじゃなく、自分のチームメンバーに遅くまで残って仕事をしてもらいたいとは思わないです。どうしても必要ならやむを得ず残業をお願いすることもあるけど、基本的には定時で帰って欲しい。無理強いはしませんけど。

時間は有限。遅くまで仕事をすることも時は必要かもしれないけど、そうするとどうしてもプライベートの時間がなくなります。自ら好んで残業するのは別に構わんけど、業務の割り振りというマネジメントの問題で若い人に残業を強いるのはなるべく避けたいです。

最近、私は定時に帰ってるけど、後輩たちみんな結構遅くまで残業してます。資料の期日を延ばしたり、アウトプットの質を落としたりして、なんとかチームの残業時間を減らせないか色々と思案しています。一生懸命真面目に仕事をやって時間内に終わらない量なら、それは完全にマネジメントの問題だろうと思います。仕事量とリソースのバランスが成り立ってない。それなら、多少はアウトプットの質を下げるのはやむを得ない。あるいは、期日を延長するか。

最近、良かれと思って後輩に「そこまで遅くまでやらなくていいよ。今週末が期日だけど、来週水曜くらいまで待てる。課長には言っとくから。」って言ったんです。そしたら、その後輩は「いえいえhiroさん大丈夫です。ありがとうございます。残ってでもやって帰ります。」って言うんです。

う~ん、、そう言われると「やらんでいいから帰れ!」とは言えない。「そ、そう、じゃあ悪いけどよろしくね。」としか言えないです。そして後輩を残して僕は退社する。本人が頑張るって言ってるのに、その仕事を無理矢理奪い取る必要はないだろうと思うので。

でもね、残業が多いとそれはそれで大変そうというか、肉体的にも精神的にも疲弊している感が伝わってくるんです。てか「期日厳しいです。。」って実際に言ってくるし。だから「期日延ばすから早く帰って欲しい」と僕は言ってるのに、「いえ残業します!」って言うもんだから。はよ帰りたいのか、それとも残業したいのか、どっちが本音かわからん・・。

いや、どっちも本音なんだよなきっと。早く帰りたい。でも残業して給料も稼ぎたい。そのジレンマはある。僕も若い頃はあった。今はないけど、昔は残業してたくさん残業代を稼ぎたいという気持ちがありました、正直言って。

同じかもな。それは悪いこととは言えない。日本企業は成果が客観的にボーナスに反映されるわけじゃないし。働いた時間そのまま給料が増える残業制度は、従業員にとって生活給の一部となります(僕にとっては投資のタネ銭の一部だった)。若い時は基本給も少ないから、余計に残業で稼ぎたい誘惑はあるだろうなって思います。

もちろん、何も仕事せずにボーっと過ごして残業代だけ請求するのはダメです。規則的にダメというか常識としてダメでしょ。でも、僕のチームにはそういうくだらん奴は一人もいません。みんな真面目で信頼してます。明日やってもいい仕事を念のため前倒しで終わらせるために、今日の夜残って残業するって感じかな、みんな。

まー、本人が残業したいなら別に構わん。ちゃんとアウトプット出してくれるしクオリティも高いし。残業代は会社にとって経費だけど、会社の経費どうこうよりもメンバー全員が幸せに働いてくれることのほうが大事。もちろん経費管理も大事だけど(しかも経理部だし)、数万円の残業代くらい会社全体で考えれば微々たるもん。てか、僕は残業時間まで管理する立場じゃないし。

「残業代欲しいから、残って仕事します」なんて言う人は当然誰もいませんが、別にそれが本音でも構わん。ちゃんと仕事してくれるなら。サボるのは当然なしだけど。

ただ、それが本音がどうかがいまいちわからないです。「残業代なんて要らないから、さっさと帰りたい!」ってホントは思ってるのかも。でも、んなら僕が「もう切り上げて帰りなよ」って言ったら帰るはずですよね。それでも残るってことは、残業したいってことなんかな。どうなんやろ。ちと、若手の後輩君たちの本音が読み取れなくって困ってます。

僕KYなんですよね。KYってもう死語ですかね。空気読めないです。読もうと努力するけど読めない。女心とか全くわからんです。企業の利益みたいに数字でハッキリ示してくれないとわからん。銘柄分析は楽でいいわ。