Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【KR銘柄分析】スーパーマーケット全米首位のクローガーはアマゾンの脅威に対抗できるか!?

      2017/11/07

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はクローガー(KR)をご紹介します。


   クローガー財務情報

基本情報

会社名 クローガー
ティッカー KR
創業 1883年
上場 1928年
決算 1月
本社所在地 オハイオ州
従業員数 443,000
セクター 一般消費財
S&P格付 BBB
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000 ×

 

地域別売上高

米国100%

 

事業構成

9割以上はスーパーマーケット。
他コンビニエンスストアなど。

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

8年

 

バリュエーション指標等(2017/11/6時点)

PER:13.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.3% 最新情報はこちら

配当性向:25% 最新情報はこちら

 

感想

クローガーは全米トップのスーパーマーケットチェーンです。1883年創業で130年以上の歴史を持つ企業です。

小売売上高ランキングでウォルマート、コストコ・ホールセールに次ぐ第3位に位置する業界大手です。全米で2700店舗以上を展開しています。

クローガーの特徴としてプライベートブランド(PB)商品が強いことが挙げられます。「クローガー」、「プライベートセレクション」、「シンプルトゥルース」などのPBを展開しています。PB商品は全部で1万アイテム以上もあり、クローガーの売上高の1/4を占めます。健康志向を追い風に、オーガニックが中心の「シンプルトゥース」の売れ行きが好調みたいです。

ネットであらかじめ注文しておいて店舗駐車場で商品を受け取る「クリックリスト」というサービスが人気です。「クリックリスト」対応店舗は640店舗あります。今後も増加する見込みです。

米国だけで商売をしているので日本人にはどうしても馴染みが薄いですが、アメリカ人にとっては子どもの頃からあるスーパーマーケットという感じなのでしょうね。

クローガーの過去10年分の財務データを確認しました。

売上高は右肩上がりの上昇を続けており、この10年で約1.6倍に成長しました。粗利率は20%強です。PB商品の取り扱いが多いので粗利率は高めかと想像していましたが、ウォルマートやターゲットよりもやや低いです。両社は25%以上のグロスマージンを確保しています。

営業CFは毎年安定しています。スーパーマーケットは現金商売なので売上高と営業CFが比較的連動し易いです。掛売りではなく即キャッシュインがあるのは大きなメリットです。フリーCFは営業CFに比べるとやや少ないです。店舗の維持・拡大のために毎年一定の設備投資を行っているからです。売上高は成長していますから、やむを得ないでしょう。

営業CFマージンは4%弱です。ウォルマートは6%ほどあります。

配当も事業拡大に伴って増加しています。DPS(一株当たり配当)は10年で3倍になっています。自社株買いが非常に多いのが目に付きます。この5年間で配当総額の3倍以上の自社株買いを行っています。配当性向は20%ほどですが、総還元性向は100%を超えています。積極的に株主還元を実施している様子が見て取れます。

クローガーはウォルマートの収益性にはやや及ばない印象を持ちました。しかし、一貫して収益性のある成長を続けてきた100年以上もの歴史があるスーパーマーケットです。新店舗による成長だけに頼らず、既存店舗売上も成長を続けてきました。十分、長期投資妙味がある銘柄だと思います。

 

さて、2017年クローガーの株価は35%を超える暴落となっています。きっかけは、アマゾンの食品ビジネス参入です。アマゾンは今年6月に高級スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを137億ドルで買収すると発表しました。

利益見通しが引き下げられたことを嫌気されクローガー株は叩き売られました。

クローガーは独自のPBとサービスで今まで顧客をしっかり掴んできました。そう簡単にアマゾンに敗れるでしょうか?
35%もの暴落は行き過ぎかもしれません。

どうでしょうか。リスクあってこその株式投資のリターンです。クローガー株の投資リスクを取るか否か、各投資家の判断次第です。

 - 米国株銘柄分析