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【KR銘柄分析】クローガーはウォルマートに次ぐ全米2位のスーパーマーケット

   

※2018年1月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はクローガー(KR)をご紹介します。


   クローガー財務情報

基本情報

会社名 クローガー
ティッカー KR
創業 1883年
上場 1928年
決算 1月
本社所在地 オハイオ州
従業員数 500,000
セクター 一般消費財
S&P格付 BBB
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000 ×

 

地域別売上高

米国100%

 

セグメント別売上構成比


クローガーの10-Kレポートから拾いました。スーパーマーケットの売上が大半なのは想定通りですが、Fuel(燃料)=ガソリンスタンドの収入も全体の1割以上あることがわかりました。車社会のアメリカっぽい感じですね、ガソリンスタンドの運営をしているとは。

 

市場シェア

バロンズに良い資料があったので掲載します。シェアは10%ほどで、ウォルマートに次ぐ2位です。

(出典:バロンズ)

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

9年

 

バリュエーション指標等(2018/7/16時点)

予想PER:13.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

 

感想

クローガーは米国内で事業を展開する大手スーパーマーケットチェーンです。1883年創業で130年以上の歴史を持つ企業です。小売売上高ランキングでウォルマートに次ぐ第2位に位置する業界大手です。全米で2700店舗以上を展開しています。ちなみに、第3位はコストコ・ホールセールで第4位はホーム・デポです。

食料品はもちろん、日用品、洋服、おもちゃ、ドラッグまで何でも揃っています。あと今回10-Kレポートを読んで知ったのですが、ガソリンスタンドまで運営しているようです。ガソリンスタンドの売上収入は別枠で開示していたくらいで、重要な事業分野になっています。クローガーの業績は原油価格に左右される面も少しあるかもしれません。


これ、クローガーの10-Kレポートからの抜粋ですが”Fuel sales”ってありますね、黄色にしたとこ。ガソリンスタンドでの売上収入を示していると思われますが、年間で162億ドルもあります。

クローガーの特徴としてプライベートブランド(PB)商品が強いことが挙げられます。「クローガー」、「プライベートセレクション」、「シンプルトゥルース」などのPBを展開しています。PB商品は全部で1万アイテム以上もあり、クローガーの売上高の1/4を占めます。健康志向を追い風に、オーガニックが中心の「シンプルトゥース」の売れ行きが好調みたいです。

ネットであらかじめ注文しておいて店舗駐車場で商品を受け取る「クリックリスト」というサービスが人気です。「クリックリスト」対応店舗は640店舗あり、今後も増加する見込みです。アマゾンの生鮮食品配送は食品が傷んでいるケースが稀にあるようで、ネット注文店舗受取型の方が評判が良いみたいです。

米国だけで商売をしているので日本人にはどうしても馴染みが薄いですが、アメリカ人にとっては子どもの頃からあるスーパーマーケットという感じでしょうね。ウォルマートよりはちょっとお高いけど品質は上という位置づけのようです。

財務データを確認しました。

売上高は右肩上がりの上昇を続けており、この10年で約1.6倍に成長しました。粗利率は20%強です。PB商品の取り扱いが多いので粗利率は高めかと想像していましたが、ウォルマートやターゲットよりもやや低いです。両社は25%以上のグロスマージンを確保しています。

営業CFは毎年安定しています。スーパーマーケットは現金商売なので売上高と営業CFが比較的連動し易いです。掛売りではなく即キャッシュインがあるのは大きなメリットです。フリーCFは営業CFに比べるとやや少ないです。店舗の維持・拡大のために毎年一定の設備投資を行っているからです。営業CFマージンは4%弱です。薄利多売のビジネスなので低めです。同業ウォルマートも6%ほどです。

バランスシートを見てみましょう。総資産の6割弱は店舗の土地建物などの有形固定資産です。のれんや無形資産など目に見えない資産はあまり持ってません。流動資産の半分以上は棚卸資産です。スーパーマーケットですから当然ですね。現金商売なので売掛金は少ないです。負債純資産は特筆すべきことはないですね~。自己資本比率やや低く見えるかもしれませんが、現金商売でキャッシュフローも安定しているので問題ないでしょう。ウォルマートよりはちょっとレバレッジ比率は高めです。

配当も事業拡大に伴って増加しています。DPS(一株当たり配当)は10年で約3倍になっています。自社株買いが非常に多いのが目に付きます。この5年間で配当総額の3倍以上の自社株買いを行っています。総還元性向は100%を超えています。

アマゾンのホールフーズ・マーケット買収の報道を受けて、株価は昨年2017年の夏頃に暴落しましたが、最近は戻りつつあります。ウォルマート同様、アマゾンの脅威に対抗できるだけの底力がある企業だと思います。『株式投資の未来』で20世紀後半の投資リターンが高かった銘柄として紹介されていた銘柄の一つでもあります。今を時めくイノベーティブな企業よりも、地味でシンプルなビジネスを営んでいる企業の方が株主に富をもたらしてくれることが多いです。

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