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2017年はコカ・コーラ株(KO)の仕込み時か!?

      2017/02/18

先日、米コカ・コーラ(KO)が2016年10月-12月期決算を発表しました。

決算結果は悪いものではありませんでした。

ロイター通信によると、売上高は94億1000万ドルと市場予想の91億3000万円ドルを上回りました。また、調整後EPSは0.37ドルで市場予想と一致しました。
売上高、EPSともにOKだったのです。

しかし、KOの株価は決算発表以降下がっています。

なぜか?

翌期のガイダンスを下方修正したからです。

なぜ下方修正したのか?

それは同じくロイター通信によると北米ボトリング事業のフランチャイズ化費用が増大するからとのこと。

 

フランチャイズ化!!
この単語は高収益企業のキーワードかもしれません。

以前別の記事でフランチャイズで大儲けしている米国企業をご紹介しました。

マクドナルドです。

米マクドナルドは、ハンバーガーを製造販売して儲けてるのではありません。米マクドナルドはハンバーガーを製造販売するノウハウ、ブランドといった情報を売ることで儲けています。

情報は最も利益率が高い商品です。

価値ある情報を創り上げるためには膨大な時間が掛かっているので、そのコストを考えれば高収益とは言えない面も実はあります。
たとえば、本とはあんな紙切れを1000円近くで売っているのだから一見すると”物”としての利益率は高いです。ノートが1冊100円なのを知っていますよね。

でも、その本を書いた人の時間というコストを考えれば、利益率が高いとは言えない可能性があります。
数十冊しか売れないなら確実にペイできないですよね。

でも情報には、一度価値あるものを創り上げてしまえば複製が容易であり、それを梃にローコストで大きな収益を上げることができるという特徴があります。
大昔、ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷を発明する前は、書籍の複製なんて1年仕事だったと思われます。

現代は違います。
情報の複製は激安。
紙の書籍ですら、複製には大したコストは掛かりません。

ましてや、ウェブ上の情報や、技術、ノウハウであれば一度仕組化してしまえばその複製コストはもはや限りなくゼロに近づきます。

情報が最も利益率が高い商品だと思っていますが、その本質的な背景はもちろん情報それ自体に価値があることもありますが複製コストがとても安価だという点があります。

ということで、情報を売るという事業はぼろ儲けできることになるんです。
マイクロソフト、グーグル、マクドナルド、これらの企業の儲けの秘密は情報を主力商品にしていることです。

アップルも似たようなものです。アップルは、iphoneの部品は日本などから調達していますし、製造はほとんどは台湾の鴻海精密工業に委託しています。アップルはiphoneでの豊かで便利な生活という世界観を構築・提案し、持つ人を魅了する洗練されたシンプルなデザインを考え、世界中でマーケティングをしています。アップル本社は製造そのものにはほとんど関わっていません。アップルも情報を売って儲けていると私は解釈しています。

新たな世界観を売り込んで、それが世界で受け入れられるとめちゃくちゃ儲かりますね。人の生き方そのものを変えることに勝る価値創造ってないと思いませんか?

アップル株は2月13日に過去最高値を更新しました。時価総額は6990億ドルもあります。エクソンモービル2つ分、コカ・コーラ4つ分です。凄すぎる、、アップル。

このように情報を売ることに専念する企業は、原油やジュースのような物を売る企業の儲けを短期間で一気に飛び越えてしまいます。(※企業の成長と株主リターンは別物です。)

とはいえ、人がお金を払ってまで欲しいと思う価値ある情報やノウハウを創るのは一筋縄ではいかないですけどね。

 

さて、コカ・コーラは北米事業でもこの情報販売業者の仲間に入ろうとしているということです。

ちなみに日本ではボトリング事業のフランチャイズ化は実行済みですね。日本コカ・コーラの収益はロイヤリティ収入として、米コカ・コーラに送金されています。
米コカ・コーラは、日本コカ・コーラに原液を提供し、製造ノウハウとマーケティングサービスを提供して利益を得ています。

日本でのコカ・コーラ事業において、コーラの製造や自販機での販売事業そのものに米コカ・コーラはノータッチです。
ただ一定のロイヤリティを得ているだけです。
米コカ・コーラの日本事業は殿様商売です。
マクドナルドと同じ構造です。

コカ・コーラ社は北米でもボトリング事業のフランチャイズ化を進めています。
コカ・コーラのマクドナルド化が進行中です。

コカ・コーラも、情報販売のうま味を横で見ているだけでは我慢できなくなったということでしょう。

コカ・コーラの情報販売とは具体的には何か?

コーラの原液?

もちろん、それもあります。

しかし、一番はマーケティングでしょう。コカ・コーラという甘い黒い液体を世界中で猛烈に売るために、コカ・コーラ社は猛烈にプロモーションをしていますよね。

ジェイ・エイブラハムはこう言っています。

マーケティングはビジネス永続の基本だ。ビジネスを成功させるには、優秀なマーケッターでなければならない。

マーケティング力、ブランド力、このような一見ファジーな強みこそ永続するワイドモート(深い堀)です。コカ・コーラはマーケティング力で売っているようなものです。味で売っているわけではないでしょう。まあ美味しいですけど笑。

フランチャイズ化がうまく成功すれば、コカ・コーラの売上高は大きく減少するでしょうが利益、利益率は大幅に改善することが期待されます。

今のコカ・コーラ社は将来高く飛び跳ねるために、一度小さくしゃがんでいる感じでしょうか。私にはそう見えます。

確かに、2017年度の業績予想は下方修正しました。しかし、それをネガティブに捉える必要はないと思っています。飲料ビジネス自体は好調ですし、これから世界的に中間層が増える中で炭酸飲料やエナジードリンクの需要が減る可能性は少ないと思います。

トランプ相場で株式相場が熱気を帯びている中、コカ・コーラの株価は冴えない感じです。S&P500が2017年初来+4%なのに対して、KOは▲2%です。すでに6%ものアンダーパフォーム。

もちろんだからと言ってコカ・コーラ株が割安だと言えるわけではありませんよ。北米事業のフランチャイズ化を進めているのは周知の事実ですし、それが成功すれば収益力が上がることだってアナリスト、機関投資家み~んな知っています。

すべては株価に織り込み済みです。利益率の悪いボトリング事業だけを切り離すわけですから、容易にはいかないし現に追加コストが発生しているわけです。

ですが、、株価は上にも下にも過大に振れ過ぎる傾向があります。2017年のガイダンス下方修正を過度に嫌気して、北米事業フランチャイズ化の威力を甘く見ているかもしれません。さらにトランプ相場の影響で景気敏感株に注目が集まり、KOのようなディフェンシブな地味株はただでさえ忘れ去られる時期です。

現在(2017/2/14)のKOの配当利回りは3.45%。リーマンショック時以来の高利回りです(当時は一時4%を超えましたが。。)。

2017年のダウの犬銘柄でもあります。

私には相場の未来を読む力など全くありませんし、シーゲル教授の書籍に影響を受けている立場上、どうしてもKOのようなディフェンシブ株をフォローしがちなのは認めます。

認めますが、、、2017年は、30年後の経済的自由に向けてKOを仕込んでおく絶好の機会かもしれない!とあなたに進言しておきます。
(投資は自己責任でお願いしますね!)

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