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【KMB銘柄分析】キンバリー・クラークはティッシュ「クリネックス」でお馴染みの日用品メーカー

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はキンバリー・クラーク(KMB)をご紹介します。


   KMB財務情報

基本情報

会社名 キンバリー・クラーク
ティッカー KMB
創業 1872年
上場 1929年
決算 12月
本社所在地 テキサス州
従業員数 42,000
セクター 生活必需品
S&P格付 A
監査法人 Delloite
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

 

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

44年

 

バリュエーション指標等(2017/11/15時点)

PER:19.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.4% 最新情報はこちら

配当性向:63% 最新情報はこちら

 

感想

キンバリー・クラークはティッシュペーパーの「クリネックス」、おむつの「ハギー」、生理用品の「コーテックス」などのブランドを持つ日用品メーカー大手です。もともとは新聞用紙の製造で創業したこともあって、紙製品に強いです。

日本でもティッシュの「クリネックス」は有名ですよね。

売上高の約半分が北米で、次に多いのはアジア・ラテンアメリカ、ヨーロッパです。利益の7割は北米地域がもたらしています。

生産拠点は主にアジア・ラテンアメリカにあります。人件費の安いアジアで製造して先進国に出荷するというビジネスモデルです。製造は新興国通貨、販売は主に米ドルなので新興国通貨高に弱いと言えます。逆に新興国通貨安はポジティブに作用します。

キンバリー・クラーク(KMB)の過去10年分の財務データを確認しました。

売上高はこの10年間横ばいが続いており、大体190億ドル前後です。FY15からやや減収傾向ですが、これはヘルスケア事業のスピンオフとドル高の2つの要因が合わさっていると思われます。ヘルスケア事業はKMBの中でも最小規模の事業だったので、ドル高が主な減収要因だと見ています。

粗利率は徐々に改善しており、直近FY16は37%あります。同業種トップのプロクター&ギャンブルの粗利率は50%近くあるので、それには及びません。

FY16のROEがグラフでは0%になっていますが、これはKMBのバランスシートが債務超過になっておりROEが測定不能になっているためです。KMBの純資産はマイナスです。KMBの業績は特段悪いわけじゃなく利益もキャッシュもしっかり稼いでいます。にもかかわらず、純資産がマイナスになっているのは積極的に株主還元を続けてきたためです。KMBは連続増配44年の配当貴族です。債務超過ですが特に心配する必要はありません。

キャッシュフローも売上高と同様でほぼ横ばいで安定しています。営業CFマージンはここ5年は15%を超えていることが多く高収益です。

DPS(一株当たり配当)は毎年伸びており、この10年で1.7倍に成長しました。売上高が横ばいなことを考えれば立派な数字です。配当利回りは3.4%と高配当です。

自社株買いにも積極的で直近5年の総還元性向は約150%です。純利益の1.5倍に相当するキャッシュを株主に還元します。だからこそ、上述の通り債務超過になっています。利益額を超える株主還元を行えるのは本業が安定している証拠です。KMBの債務超過は「良い債務超過」だと言えます。

PLとキャッシュフローを見て思いましたが、KMBのビジネスは完全に成熟している印象です。大規模なM&Aをしなければ今後も現状程度の売上高が継続するでしょう。アマゾンのようにガンガン成長を続けている企業に投資家は魅了されがちですが、長期投資で手堅いリターンを提供してくれるのはKMBのような成熟した優良企業だと思います。

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