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【KMB銘柄分析】キンバリークラークはティッシュ「クリネックス」でお馴染みの日用品メーカー

      2018/08/30

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/8/29)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はキンバリー・クラーク(KMB)をご紹介します。


   KMB財務情報

基本情報

会社名 キンバリー・クラーク
ティッカー KMB
創業 1872年
上場 1929年
決算 12月
本社所在地 テキサス州
従業員数 42,000
セクター 生活必需品
S&P格付 A
監査法人 Delloite
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

45年

 

過去10年の配当成長

年率+6.2%

この10年で配当は1.8倍になりました。

 

バリュエーション指標等(2018/8/29時点)

予想PER:16.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.5% 最新情報はこちら

 

感想

キンバリー・クラークは1928年設立の日用品メーカーです。ティッシュペーパーの「クリネックス」、おむつの「ハギー」、生理用品の「コーテックス」などのブランドを持つ日用品メーカー大手です。もともとは新聞用紙の製造で創業したこともあって紙製品に強いです。

日本でもティッシュの「クリネックス」は有名ですよね。私はいつも薬局でクリネックスのティッシュを買っています。ちょいお値段が高めの気もしますが、昔から使っているので選んでしまいます。

開示している事業セグメントは以下の3つです。
・Personal care(パーソナルケア)
・Consumer Tissue(コンシューマーティッシュ)
・K-C Professional

パーソナルケアは売上高の半分を占める主要事業で、紙おむつの「ハギーズ」や生理用品の「kotex」といったブランドが有名です。

ティッシュ事業は、ティッシュの「kleenex(クリネックス)」やハンドタオルの「Scott」等のブランドを有しています。

KCプロフェッショナル事業は、ワイパーやティッシュ、タオル等の衛生用品を一つのソリューション(パッケージ)として企業に売り込むBtoBビジネスです。扱っている商品としては、上記2事業と重複しています。販売先が企業になるとK-C Professional事業にカテゴライズされるみたいです。

売上高の約半分が北米で、次に多いのはアジア・ラテンアメリカ、ヨーロッパです。利益の7割は北米地域がもたらしています。

生産拠点は主にアジア・ラテンアメリカにあります。人件費の安いアジアで製造して先進国に出荷するというビジネスモデルです。製造は新興国通貨、販売は主に米ドルなので新興国通貨高に弱いと言えます。逆に新興国通貨安はポジティブに作用します。

2018年1月にグローバルリストラ・プログラムを発表しました。2020年末完了予定で、10の製造拠点を閉鎖し、5500人の人員を削減する見通しです。

財務データを確認してみましょう。

売上高はこの10年間横ばいが続いており成長は見られません。成熟事業です。大体190億ドル前後で推移しています。粗利率は36%ほどで、同業種トップのプロクター&ギャンブルの粗利率(約50%)には及びません。

FY17の売上高は183億ドルで前年からほんの少し増加しました。新興国で伸びたものの、先進国での売上高が減少し、結果トントンになっている感じです。

法人税率引き下げに伴う繰延税金負債の評価額引き下げで若干の特別利益が出ています。それもあって、純利益は前年比プラス。一時要因を排除した調整後営業利益は2016年、2017年ともに33億ドルとなりました。業績

キャッシュフローも売上高と同様でほぼ横ばいで安定しています。営業CFマージンはここ5年は15%を超えていることが多く高収益です。

バランスシートを見てみましょう。固定資産が総資産の7割弱を占めますが、このほとんどが工場設備等の有形固定資産です。米国内に32、米国外に61の製造拠点があります。その工場設備がバランスシートの主な内容です。リストラプログラムが進むにつれて有形固定資産残高も減っていくと予想されます。残りの資産は、売掛金や在庫といった運転資本がメインです。

負債純資産は特徴的です。純資産が薄っぺらく調達資本のほぼすべてが負債です。FY17末の自己資本比率は4%しかありません。危ないBSに見えるかもしれませんが、そんなことはなく、積極的な株主還元によって資本が薄くなっているだけです。特に2013年と2014年の自社株買いの規模は大きく、当時の総還元性向は200%近くにもなりました。営業キャッシュは安定しており、財務安全性に懸念はありません。2016年末にいたっては債務超過でしたが、KMBの債務超過は「良い債務超過」だと言えます。

DPS(一株当たり配当)は毎年伸びており、この10年で1.8倍伸びました。売上高が横ばいなことを考えれば立派な数字です。配当利回りは3.5%と高配当。連続増配45年の配当貴族です。毎年自社株買いをしており、昨年2017年度の総還元性向は100%でした。

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