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【JNJ銘柄分析】ジョンソン&ジョンソンはヘルスケアの総合百貨店。連続増配54年!

   

※2016年版データ更新済み
※記事更新(2017/11/10)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はジョンソンエンドジョンソン(JNJ)をご紹介します。


   J&J財務情報

基本情報

会社名 ジョンソン・エンド・ジョンソン
ティッカー JNJ
創業 1885年
上場 1944年
決算 12月
本社所在地 ニュージャージー州
従業員数 126,400
セクター ヘルスケア
S&P格付 AAA
監査法人 PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

JNJ地域別売上高

 

事業構成

JNJ事業構成

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

※単位は「百万ドル」ではなく「ドル」の誤りでした。

 

連続増配年数

54年

 

バリュエーション指標等(2017/11/10時点)

PER:24.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

配当性向:46% 最新情報はこちら

 

感想

ジョンソン&ジョンソンは医療機器から医薬品まで幅広く何でも取り揃える世界最大の総合ヘルスケア企業です。一般消費者向け製品の取り扱いもあります。絆創膏の「バンドエイド」にお世話になったことがある人も多いでしょうが、これは1920年にジョンソン&ジョンソンが開発したものです。

売上高の半分が米国で、もう半分が欧州・アジア太平洋などです。世界各国に230社以上の支社を持ちグローバルでビジネスを展開しています。

S&P格付け「AAA」を与えられている数少ない企業の一つです。

絆創膏やシャンプーなど消費者向け製品に馴染みがあるかもしれませんが、JNJの一番の稼ぎ頭は医薬品です。医薬品事業には、関節リウマチ、炎症性腸疾患、HIV、結核、アルツハイマー、前立腺癌、血栓症、糖尿病などあらゆる病気に対応する医薬品ポートフォリオを持っています。

2016年度の売上高に最も貢献した医薬品が関節リウマチ治療薬の「レミケード」です。2016年度の「レミケード」の売上高は70億ドルにも達しました。JNJの医薬品売上高の20%以上が「レミケード」一製品からもたらされました。

この「レミケード」、後発薬の脅威に晒されておりシェアを奪われると危惧されていました。ファイザーは「レミケード」の後発薬である「インフレクトラ」を販売しています。メルクも同後発薬を販売しました。しかし、ふたを開けてみれば高価な「レミケード」は売れ続けJNJの利益に貢献してくれました。

そのおかげもあって、2017年JNJの株価は11月現在で20%以上も上昇しています。

米国で後発薬が出てきたのはつい最近のことで、医師はただ価格が安いだけで後発薬への乗り換えを決断しなかったことが影響しているようです。また、米国の複雑なリベートシステムが後発薬の売上を抑制しているとも言われます。

今後、医師の後発薬に対する抵抗感が小さくなり、複雑なリベートに対する監視の目が強まれば、JNJの稼ぎ頭である「レミケード」の売上が落ち込むかもしれません。ただ、今のところ心配は無用のようです。2017年度第1四半期、第2四半期、ともに「レミケード」の売上高は10億ドルを超えました。

JNJは莫大な資金力・政治力を活用して「レミケード」の売上を維持しているようです。しかし、高価な「レミケード」は米国の医療費を押し上げ、米財政に負担を掛けます。何らかの圧力によって「レミケード」の売上高が減少してしまうリスクがあるかもしれません。

ジョンソン&ジョンソンの過去10年分の財務データを確認しました。

売上高は緩やかな右肩上がりが続いていましたが、ここ5年はほぼ横ばいで700億ドル程度です。FY15、FY16とやや減収になっていますがドル高の影響のためだと思われます。2017年はドル高も一服しており、増収が期待されます。

粗利率は70%と非常に高いです。医薬品事業の売上高が半分ほどで、医療機器や一般消費者向け製品の売上もそれなりにあることを考えれば驚異的な利益率です。

キャッシュフローも安定しています。営業CF、フリーCFともに潤沢です。営業CFマージンは25%を超えています。

株主還元も素晴らしく、連続増配年数54年の配当王です。最近株価は上がってきて配当利回りは2.4%まで下がっています。配当性向は46%で今後の増配も問題ないでしょう。

自社株買いにも積極的です。直近5年間で配当総額とほぼ同額の自社株買いを実施しています。総還元性向は100%を超えています。

JNJのように50年以上も増配を続けることができる企業には、競合他社が決して真似できな構造的な強みがあるものです。JNJは長期投資にピッタリの保守的な銘柄です。

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