Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【JNJ銘柄分析】ジョンソン&ジョンソンはヘルスケアの総合百貨店。連続増配55年!

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/3/5)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はジョンソンエンドジョンソン(JNJ)をご紹介します。


   ジョンソン&ジョンソン

基本情報

会社名 ジョンソン・エンド・ジョンソン
ティッカー JNJ
創業 1885年
上場 1944年
決算 12月
本社所在地 ニュージャージー州
従業員数 126,400
セクター ヘルスケア
S&P格付 AAA
監査法人 PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成割合

 

セグメント別売上構成割合

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

55年

 

バリュエーション指標等(2018/3/5時点)

PER:271倍(※) 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

配当性向:41% 最新情報はこちら

(※)税制改革に伴う一時コストでFY17純利益が過少になっており、実績PER271倍は参考になりません。FY18利益に基づく予想PERは20倍強です。

 

コメント

ジョンソン&ジョンソンは医療機器から医薬品まで幅広く何でも取り揃える世界最大の総合ヘルスケア企業です。一般消費者向け製品の取り扱いもあります。絆創膏の「バンドエイド」にお世話になったことがある人も多いでしょうが、これは1920年にジョンソン&ジョンソンが開発したものです。

売上高の半分が米国で、もう半分が欧州・アジア太平洋などです。世界各国に230社以上の支社を持ちグローバルでビジネスを展開しています。

S&P格付け「AAA」を与えられている数少ない企業の一つです。

事業ポートフォリオは「医薬品」と「医療機器」、「一般消費者向け」の3つに分かれています。

絆創膏やシャンプーなど消費者向け製品にもっとも馴染みがあるかもしれませんが、JNJの一番の稼ぎ頭は医薬品です。医薬品事業には、関節リウマチ、炎症性腸疾患、HIV、結核、アルツハイマー、前立腺癌、血栓症、糖尿病などあらゆる病気に対応する医薬品ポートフォリオを持っています。

JNJの売上高に最も貢献した医薬品が関節リウマチ治療薬の「レミケード」です。2017年度の「レミケード」の売上高は約63億ドルでした。JNJの医薬品売上高の約17%が「レミケード」一製品からもたらされました。この「レミケード」、後発薬の脅威に晒されておりシェアを奪われると危惧されていました。ファイザーは「レミケード」の後発薬である「インフレクトラ」を販売しています。メルクも同後発薬を販売しました。しかし、ふたを開けてみれば高価な「レミケード」は売れ続けJNJの利益に貢献してくれました。

医療機器事業は、お馴染みの「ワンデーアキュビュー」(コンタクトレンズ)から心臓血管領域、糖尿病、整形外科、その他幅広い領域をカバーしています。

一般消費者向け事業には、「バンドエイド」や「薬用リステリン」、赤ちゃん用スキンケアの「ジョンソンベビー」、「ジョンソンボディケア」などがあります。

 

過去10年分の財務データを見てみましょう。

売上高はここ数年は横ばいが続いていましたが、2017年にはやや増加し年間760億ドルとなっています。オーガニックな成長もありますが、M&Aによるところもあります。2017年初にスイスのアクテリオンを300億ドルで買収しました。粗利率はFY17にやや下がりましたが、それでも67%と非常に高いです。医薬品事業の売上高が半分ほどで、医療機器や一般消費者向け製品の売上もそれなりにあることを考えれば驚異的なマージンだと思います。

純利益とEPSがFY17に急落していますが、これは税制改革に伴う一時コストによるものなので心配無用です。JNJは海外留保利益に対してほとんど税金費用を認識していなかったようですが、今回の税制改革で一律15%の課税が決定したことを受けて海外留保利益に対して繰延税金負債を認識しています。
(JNJが米国外利益に対して税効果を認識していなかったのはちょっと意外でした。)

キャッシュフローは大変安定しています。営業CF、フリーCFともに潤沢。営業CFマージンは25%を超えています。

バランスシートを見てみましょう。FY16からFY17にかけて固定資産が大きく増加していますよね。これは2017年初にスイスバイオ医薬品のアクテリオンを買収した結果、それに伴う「のれん」と「買収に伴って認識した無形資産」が増加したためです。買収資金を長期借入で調達しており、固定負債も増加しています。結果として自己資本比率は低下してレバレッジ比率が上がっていますが、JNJのキャッシュ創出力を考えればまだ余裕ありだと思います。トリプルA格付けは今後も維持されるでしょう。

株主還元も素晴らしく連続増配年数55年の配当王です。配当性向は46%で今後の増配も問題ないでしょう。自社株買いにも積極的で、総還元性向はほぼ100%です。利益の全額を株主に還元しています。

JNJのように50年以上も増配を続けることができる企業には、競合他社が決して真似できな構造的な強みがあるものです。JNJは長期投資にピッタリの保守的な銘柄です。

 - 米国株銘柄分析