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【INTC銘柄分析】インテルはPC向け半導体世界トップの高収益企業

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/6/3)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はインテル(INTC)をご紹介します。


   インテル財務情報

基本情報

会社名 インテル
ティッカー INTC
創業 1968年
上場 1971年
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 102,700
セクター 情報技術
S&P格付 A+
監査法人 EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

3年

 

バリュエーション指標等(2018/6/3時点)

PER:28.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.1% 最新情報はこちら

配当性向:31% 最新情報はこちら

 

感想

「インテル、入ってる」でお馴染みのインテルは世界最大の半導体メーカーです。

パソコン向けCPU(マイクロプロセッサ)とデータセンター用サーバーのシェアは9割近くあり寡占状態です。一方で、モバイル向けでは強い競合がひしめいています。ソフトバンクが3.3兆円で買収した英ARM社がいます。クアルコムやブロードコムもいます。

ブロードコムがクアルコムを買収しようと試みた時、インテルは相当焦っていたのか、自身がブロードコムを買収しようとしたくらいです。結局トランプ大統領の鶴の一声によって、買収は破談に終わりました。インテルとしてはトランプ様様といったところでしょう。巨人インテルと言えども、ブロードコム買収はそう簡単にできることではありませんので。

2015年にFPGA(ハードウェア向けの書き換え可能なIC)大手のアルテアを167億ドルで買収しました。データセンター向けの処理エンジンが、今後はマイクロプロセッサからFPGAに変わっていくという展望があるようです。FPGAに関する技術的な話は、ググったのですが専門的過ぎて理解不能でした・・。が、とにかくデータセンター事業というのは高マージンですから、ここを落とすわけにはいかないということでしょう。実際、データセンター事業は好調に推移しています。

財務データを確認しましょう。

売上高は緩やかな成長を続けておりFY17は600億ドルを突破しました。PC向けCPU、データセンター事業ともに増収となりました。サーバーやデータセンター向けCPUは利益率が高く、この分野が伸びているのは非常に好感を持てます。ちなみに、主要顧客はデル(Dell)、レノボ、ヒューレットパッカードです。

FY17業績好調にもかかわらず純利益は前年比減少していますが、これは税制改革による一時コストによる影響です。中国や香港、アイルランド、イスラエル等で稼いできた留保利益に対して繰延税金負債を18億ドル計上しています。一時的なコストであり、当該影響を除けばFY17は実質増益です。

キャッシュフローは凄いですね、、営業CFマージンは35%もあります。グーグルに匹敵します。ただ思ったよりフリーCFは少ないです。研究開発だけでなく設備投資も必要ということが分かります。

バランスシートを見てみましょう。総資産の76%が固定資産ですが、工場設備などの有形固定資産が半分、のれんなどの無形資産が半分といったところです。自社製造していますから、有形固定資産は結構多いです。ARMやクアルコムとは大きく異なる点です。のれんはアルテアを買収した影響でかなり増えています。総資産の2割がのれんです。無形資産は技術資産が多く、後は顧客資産やライセンス、研究開発資産などです。

BSの右側(負債純資産)を見ると、自己資本比率は50%超あって負債と資本のバランスは良い感じですね。アルテア買収で借金(固定負債)は増えていますが、財務安全性に懸念はありません。何より営業CFが潤沢ですからね。S&P格付けもA+で優良です。

株主還元も立派です。連続増配年数こそ3年と短いですが減配しているわけではありません。リーマンショックでも減配しなかった強い企業です。自社株買いも多く、この5年間の総還元性向は90%ほどです。利益のほぼ全額を株主に還元しています。

IoT時代においてインテルの製品・サービスに対する社会からのニーズは高まるばかりです。優良企業です。

 - 米国株銘柄分析