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ファーウェイの新社屋を見て思うんだけど、やっぱり米国株が安心だな~

   

2016年から米国株への集中投資をしています。銘柄は分散させていますが、アメリカ株という意味では集中投資です。

以前は中国やアジア新興国へのインデックス投資もやっていましたが、すべて解約して今は米国株一本です。

米国株への集中投資に切り替えた理由は、米国企業が成長するからと思ってではありません。米国企業が最も株主利益が保護されていると考えたからです。

長期投資では株主のお金をしっかり守ってくれて、無駄なお金を使わない誠実な企業へ投資することを重視すべきです。そういう意味で法律で株主保護を重視している米国市場は長期投資に最適です。

エンロン事件の後、米国ではSOX法(サーベンス・オクスリー法)という法律ができました。これは企業の法律違反や会計不祥事を防止するために、社内の内部統制をしっかり構築してそれを文書化しろという法律です。

内部統制という単語はなんだか堅苦しいですが、要するにチェック体制です。「伝票を課長がチェックして印鑑を押す」、これも立派な内部統制です。最近、コンビニとかでレジの店員さんがお金を勘定するのではなく、レジの機械にお金を流し込んだら自動でお釣りを吐き出してくれるシステムを見かけませんか。あれも内部統制ですね。ああすることで従業員の計算ミスを未然に防げます。

で、一番面倒なのがこういう内部統制を作り上げること、、ではなくそれを文書化すること。我が社はこういう内部統制を構築してしっかりチェックしてます!というのを文書で証明して、さらにそれを監査法人が監査するんです。

想像するだけでも面倒ですよね。。膨大な書類の山が出来上がります。

これはすっごいコストが掛かっています。トランプ大統領はこのSOX法をちょっと簡略化しようと考えているようです。もちろんこのコストは株主の費用です。だから一概に規制でがんじがらめにするのがいいことではありません。私はSOX法を一部緩和するというのは賛成です。

ただ米国はここまでコストを掛けてでもコーポレートガバナンスを重視するんですね。自由な強い市場を維持するためにはガバナンスが欠かせないと米国の権力者たちは理解しています。米国市場に世界のマネーを引き寄せるには公正なルールが絶対に必要だとわかっているんですね。そして現に私たちのような個人投資家はその市場に魅力を感じてマネーを投じているわけです。

米国は貿易赤字だ!なんとかしろ!とトランプ大統領は声高に叫んでいるわけですが、その貿易赤字の裏側には多額の海外資金の流入があるわけです。でないと収支は均衡しません。米国の貿易赤字を成り立たせている一つの要因が、強固なガバナンスを備える米国株式市場の魅力だと思っています。

長期でお金を預けるには米国市場が最適なんです。成長どうこうではありません。米国は移民で人口も増えるし、これからも革新的なイノベーションが起こるでしょうから成長も期待できますよ。でも、米国株へ集中投資する一番の根拠はそういった高い成長期待ではなく、コーポレートガバナンスの盤石さです。

それに引き換え、新興国への長期投資はお勧めできません。高い経済成長を成し遂げるかもしれませんが、それと株主リターンは別物です。新興国企業はコーポレートガバナンスの成熟度が米国のそれと比較にならないくらい低いです。

ガバナンス体制が整っていない企業は怖いな~と思うことがありました。

ファーウェイの新社屋です。

 

ファーウェイ(華為技術)とは、1987年設立の中国初の通信機器メーカーです。中国企業として欧米競合と渡り合えるだけの力を持っている企業です。

まあ成功している企業だからたくさんお金を持っています。

そのお金を使い方が大事なんですよね。ガバナンスとはそういうお金をきちんと株主利益のために使わせるためにあるようなものです。

ファーウェイは広東省深センに新しく建設している新社屋のデザインを発表しました。

12の建物群から成る施設は、それぞれ英オクスフォードやイタリアのベローナ、そしてベルギーのブルージュといった欧州の古都を参考にデザインされている。
(中略)
スイス風の列車がキャンパス内の「町」をつなぐ形で走る予定だ。

ウォールストリートジャーナルより

ファーウェイの研究開発棟は外観がホワイトハウスそっくりだそうです。ファーウェイの新社屋の航空写真を見ましたが、ぱっと見はテーマパークですよ。ディズニーランドみたい。

こういうお金の使い方が株主利益に繋がると思いますか?

従業員が楽しく仕事できて、モチベーションが上がり究極的には利益向上に貢献するって?

いや~無理があるでしょう、、その説明は。

だいたい、12の建物群を離れ離れにしてそれをスイス風の列車で繋いでどうするんだって思います。製造課の人が研究開発棟の人と話をしたいと思っても「あれ、列車の時間はいつかな?」とか言うのかな。コミュニケーションが阻害されると思いますけどね。

こういうお金の使い方が株主利益を棄損する典型パターンだと思います。「勝手に俺の金で遊園地を作るな!」って株主は思うでしょ。

 

一つフォローしておくと、ファーウェイは非公開企業です。だから新興国株式インデックスを保有している人も構成銘柄にファーウェイは含まれていないはずです。VTやVWOに投資している人は安心して下さい。

自分のお金で何しようと自由ではありますから。ファーウェイの株主の総意として満足なら別にこの新社屋も周りがどうこう言う問題でもありません。

ファーウェイの株主構成を調べたのですが、なんと従業員が全額出資しているようです。従業員が大株主ということ。

つまり、このテーマパーク社屋のせいで頑張って働いているファーウェイ従業員の資産価値は恐らく棄損されるということです。ファーウェイの従業員の方々に被害意識があるかどうかはわかりませんが、間違いなくファーウェイ株の資産価値は下落していることでしょう。

従業員が楽しく働けるのならそれでいいかもしれないけど。従業員が株主なわけですし。別に株主であるファーウェイ従業員がみんな納得して、喜んでこの新社屋をデザインしているなら問題ないと思いますけどね。人が何に価値を感じてお金を使うかは自由ですから。

まあファーウェイは非公開企業ですから、、外野がガバナンスどうこう言うのは筋違いかもしれません。

 

ファーウェイの新社屋の例を見て、ガバナンスの重要さを再認識しました。こういうお金の使い方をする企業への長期投資はダメだと思います。あなたの大切なお金をドブに捨てるようなもんです。

株主がもし機関投資家だったら多分こんなテーマパーク型社屋は無理だったと思います。大株主が欧米の機関投資家であることは個人投資家として一つの安心材料でもあります。

大株主が政府とか親族だったら、そこに個人投資家として入り込むのは気を付けた方がいいかも。

例えば、最近ご紹介したサウジアラムコとか。

やっぱり素直に米国優良株へ投資しておくのが一番いいと思います。

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