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【HSBC銘柄分析】HSBCホールディングスはロンドンに本社を置く巨大銀行

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はHSBCホールディングス(HSBC)をご紹介します。HSBCは英国ロンドンに本社を置く金融機関でADRとしてNYに上場しています。


  HSBC財務情報等

基本情報

会社名 HSBCホールディングス
ティッカー HSBC
創業 1991年
上場 1991年
決算 12月
本社所在地 ロンドン
従業員数 30万人超
セクター 金融
S&P格付 未調査
監査法人 未調査
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

 

地域別売上高

利益ベースでは香港、他アジア太平洋地域が7割弱を占める。

欧州、北米、中東アフリカでも事業展開。

 

業績

 

株主還元

 

バリュエーション指標等(2017/10/5時点)

PER:101.4倍 最新情報はこちら

配当利回り:4.0% 最新情報はこちら

配当性向:62% 最新情報はこちら

 

感想

HSBCは英国ロンドンに本社を置く企業ですが、母体は香港上海銀行で1991年に設立されました。時価総額で言えばシティグループに匹敵するほどの巨大銀行です。

昨年2016年に本社をロンドンから香港に移転する話が上がりましたが、結局無しとなりました。HSBCのロンドンという本社所在地は単なる象徴に成り下がっている面があります。ロンドンでの事業もありますが、HSBCの収益の3分の2以上はアジア地域がもたらしています。英国はブレグッド問題もありますし、またHSBCの本社移転問題が再燃する可能性があるかもしれません。

2015年にブラジル事業を52億ドルで売却しています。中南米はメキシコ事業だけ残して撤退となりました。今後はアジアへ軸足を移す戦略です。

売上高はFY12から5年間右肩下がりで下落しています。為替の影響もあると思いますが、ここまで下落基調だということは本業も不調が続いているのでしょうか。HSBCは香港ドルやポンドでの取引が大半のはずですが、ニューヨークに上場しているので米ドル建てで決算を作成しています。

FY16の年間売上高は約600億ドルで、FY15の710億ドルから16%も下落しています。これはドル高だけでは説明がつかない下落幅です。

FY16の純利益の落ち込みが顕著です。FY15まで約20%あった純利益率はFY16には4%にまで落ちています。FY16は欧州プライベートバンキング営業権の減損処理32億ドル、リストラ費用31億ドルなどの影響で一時的に収支が悪化していたようです。

ただし、減損等の異常値を除外した本業の収益性を見る調整後利益ベースだとFY16はFY15と同程度の利益を確保しています。FY16決算の利益減少をそれほど心配する必要はなさそうです。

配当はドル高にもかかわらず、ドルベースで伸びています。FY16には自社株買いも実施しています。配当利回りは4%と高配当です。現地源泉課税がない英国ADRということで税務的にもメリットがあります。

2017年のHSBCの株価は堅調です。

FY16のコスト削減策、ブラジル事業売却などが今後の収支改善に繋がるかウォッチが必要だと思います。中国でのビジネスを拡大させていく方針です。今まで信用緩和で成長を続けてきた中国経済が、万が一クラッシュすればHSBCの業績に多大な影響があると思われます。

 - 米国株銘柄分析