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アルゴリズムが支配する経済(圧倒的資本家優位)

      2019/06/19

時が流れるとともに、人間をコンピューターアルゴリズムに置き換えるのは、ますます簡単になっている。

(中略)

アルゴリズムが人間を求人市場から押しのけていけば、富と権力は全能のアルゴリズムを所有する、ほんのわずかなエリート層の手に集中して、空前の社会的・政治的不平等を生み出すかもしれない。

(中略)

21世紀には、私たちは新しい巨大な非労働者階級の誕生を目の当たりにするかもしれない。経済的価値や政治的価値、さらに芸術的価値さえ持たない人々、社会の繁栄と力と華々しさに何の貢献もしない人々だ。この「無用者階級」は失業しているだけではない。雇用不能なのだ。

『ホモ・デウス』

先進国の日本では、子どもが学校へ行けずに朝から晩まで農作業の手伝いをさせられることはありません。テクノロジーが発展し、幼い子どもの労働力を搾取せずとも十分な食料を収穫できるようになりました。人の労働力だけでなく機械からも搾取した方が効率的に儲けることができると資本家が理解した結果です。

そして、人は機械にはできないより認知的能力を必要とする仕事に流れました。それに伴い子どもに提供される教育水準は急激に上昇。子ども一人育てるのに莫大な教育費がかかる時代になりました。

そして、社会は次のステップに進みつつあるようです。認知的な仕事ですらテクノロジー(アルゴリズム)が代替する日はそう遠くないかもしれません。驚くべきことに、作曲といった極めて情緒的な作業ですら、能力の高いアルゴリズムは巧みにやってのけるようです。

イスラエル人歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は『ホモ・デウス』で、いずれアルゴリズム自体が資本を持つようになり、最終的には人類がアルゴリズムに支配されるかもしれないと語っています。

しかし、それはどうでしょうか。私は資本は最終的には人間に帰属するのは不変だと思います。なぜなら、アルゴリズムがどれだけ人間能力を超えようとも、そのアルゴリズムが稼ぐ収益はそのアルゴリズムの所有者たる人間に帰属するはずだからです。グーグルの検索アルゴリズムが生み出す広告収入を、アルファベット株主が吸い上げるように。そもそも、資本とは人間が生み出した非自然的概念なので、それが人間以外に帰属するという発想はなかなか想像し難いです。

アルゴリズムが人間能力を超えるという未来はいずれ実現しそうに思います。人が運転するよりAI自動運転の方が安全でしょう。人の記憶に頼るより、グーグルマップのナビゲートに従った方が早く目的地に到達できるでしょう。そんな些細なことの延長がすべての分野で起こると思います。もちろん、社会は急激には変わらないとは思いますけどね。技術的な問題というより、政治的法的な問題のせいで。

時が経つにつれ、少しずつ少しずつ企業の損益計算書の「人件費」が減っていくはずです。それはとりもなおさず、株主に残る利益が増えることを意味します。しかも、米国は法人税率の引き下げまでやっています。どれだけ、資本家に有利な時代が訪れようとしているのか。米国株投資家として想像するだけでワクワクします。

資本家と非資本家の格差はますます拡大します。もうにっちさっちもいかないレベルにまで格差が広がれば、マルクスが言う「階級闘争」が勃発するかもしれません。しかし、資本家側が持つアルゴリズムが強すぎてもはや闘争の術がないかもしれません。

社会が不安定になることは良くないことだと思いますが、兎にも角にも資本家(株主)が圧倒的に優位になる未来しか私は想像できません。現在、米国株のPERは過去平均よりやや高いですが、今後の資本家の圧倒的優位性を考えれば米国株はこれでも安いのかもしれません。少額でもいいから少しずつコツコツ優良株を仕込んでおくことで、経済的勝ち組でいれると思います。

あと、やはりいくらかはテクノロジー株は持っておいた方がいいなと改めて思いました。アルファベット、フェイスブック、アップル、マイクロソフト、アマゾン、ビザ、マスターカード、シスコシステムズ、IBMなど。アルゴリズムの所有者の所有者になっておいた方が安心です。VGTなどのETFで丸っと抑えておくのもいいかも。ハイテクセクターは、飲食・日用品と並ぶ21世紀の生活必需品セクターだと思います。

 - 投資理論・哲学