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ROEが高い企業は長期投資に適しているが、ソッコーでお金持ちにしてくれるわけではない。

      2018/09/19

先日、こんな記事を書きました。

金融機関のROEは期待投資リターンを示唆してくれる重要な指標

読者さんに教えて頂いて知ったのですが、こちらの記事をNews Picksさんに取り上げて頂きました。ありがとうございます。大変光栄です。大学教授の方や他専門の方から、色々とコメントを頂き勉強になりました。

が、嬉しかったのですが、、ちょっと焦りました(;^ω^)

どの記事も自分の持てる知識をフルに活用して、一生懸命書いているつもりです。ですが、所詮個人ブログです。良い意味で気軽にテキトーに書いてます(真面目に書いてますよ!)。News Picksさんにいらっしゃるような専門家のコメントやご批判に耐えられるほど、ガチガチなロジカルさはありません。あまりお堅いコンテンツにならないように気を付けているつもりです。

あ、で、ですね、「金融機関のROEは・・・」の記事に対するNews Picksのコメントを読んでいて、ちょっと誤解を与えてるかもな~と思ったことがあります。

それは、金融機関以外の事業会社にとってROEは重要ではないという誤解です。私のダメな文章力のせいでうまく伝わっていなかったと思うのですが、ROEという指標は重要だと思っています。

ただ、事業会社の場合は、ROE≠期待投資リターンだと言いたいだけです。コカ・コーラのROEが30%あるからと言って、今コカ・コーラに投資して30%の年利を得るのは不可能です。コカ・コーラの現在の益回りは5%くらい(つまりPERは20倍ほど)です。インフレ率+3%程度のリターンで満足すべき株価水準です。

一方で、金融機関の場合は、BSの資産をほぼすべて時価評価するという特性から、ROE≒期待投資リターンつまりROE≒株式益回りになります。

ROEの使い方が違うだけであって、事業会社でも金融機関でもROEは投資家にとって参考になる指標です。米国株銘柄分析記事では、ROEの過去10年の推移を載せています。重要な指標だから掲載しています。意味ない指標をわざわざ載せません。

私はROEを以下のように捉えて、投資判断に活かしています。

会社種類 ROEを見て判断していること
金融機関 期待投資リターン、株式益回りに近似するな~(それだけ・・)
事業会社(非金融機関) 長期投資に相応しい銘柄かどうか

投資判断においてむしろ、金融機関のROEは使ってないくらいです。なぜなら、金融機関のROEを見るくらいな株式益回りを見た方が早いし、バリュエーション指標としては益回りの方が優秀だからです。

銘柄選別では、事業会社(非金融機関)のROEの方が注目に値します。ROEが高い企業(非金融機関)は、長期投資に相応しい優良企業だと判断できるからです。ただ、何度も繰り返しですみませんが、ROE相当の投資利回りが期待できるわけではありませんよ。

40%近くもあるアップルの高ROEを見ると、「ああ、アップルは安心して長期保有できる優良銘柄だな。じっくり長期で持てば多分S&P500のリターンを超えるだろうな。」と思います。しかし、「アップルのROE(株主資本利益率)が40%ってことは、アップルに投資すれば40%ものリターンが期待できるんでしょ!」とは思いません。

このブログでは何度も登場している言葉ですが、長期投資で大切なことはバフェットのこの言葉に集約されていると思います。

そこそこの事業を割安な価格で買うより、素晴らしい事業をそこそこの値段で買った方がいい。

ウォーレン・バフェット

事業会社のROEは「素晴らしい事業」か否かを判別する有用な指標です。ただ「割安な価格」かどうかは教えてくれません。金融機関のROEはどちらかと言うと「割安な価格」かどうかを教えてくれる指標です。

バフェットが言う通り、長期投資では割安な株価を追い求めるよりも、素晴らしい事業を持つ優良企業の株を適性株価でコツコツ買い増して行ったほうが報われると思います。だからこそ、事業会社のROEは重要です。ROEが継続して高い企業は「素晴らしい事業」を保有している可能性が高いからです。もちろん、ROEだけで判断できるわけじゃないですけどね。

なぜ、高ROEの企業(非金融機関)は「素晴らしい事業」を持っていると言えるのでしょうか?
(非金融機関の)ROEが高いということは何を意味しているのでしょうか?

ROEが高いということは、株主資本に対して高い利益を上げ続けてきたということです。過去に株式を発行して得た資金を元手に、収益を上げ続け、その収益の再投資だけでビジネスを拡大してきた証です。追加の株主資本を得ることなく(増資して既存株主の利益を希薄化することなく)、利益成長を続けてきた証です。

ROEがべらぼうに高い企業は、大抵増資はしていません。今のビジネスで獲得できる営業CF+負債を使うことで、成長している企業が大半です。増資どころか、ガンガン自社株買いをして株主資本を減らしているくらいです。積極的な株主還元(配当、自社株買い)で株主資本が減るからROEが高くなる面もあります。

「ROE=純利益 / 株主資本」ですから、ROEが高い企業は以下の様な特徴があります。
・高収益(分子が大きい)
・増資をしない(分母が増やさない)
・株主還元に積極的(分母を減らす)

増資をせずに、むしろ積極的な株主還元を行う。そうでありながら、高収益を維持できる。こんな離れ業ができるのは、アップルのような一部の超優良企業に限られます。

ROEは見た方がいいです。米国株銘柄分析で過去10年分をグラフにしているので、活用して下さい。単年のROEは一時的な損益の影響でブレることがあるので、過去5年~10年くらいまで見た方がいいです。特にFY17は税制改革の影響で、色々と異常値が出ていますから気を付けて下さい。

ROEが高い銘柄(非金融機関に限る)は、一般的に言って長期投資に向いている銘柄です。ただし、そのような銘柄は安くないです。ROEが高いからってソッコーで爆益をゲットできるような甘い話はありません。ROEが高い企業は、じっくり長期で保有して複利ベースで資産を増やしたい投資家にピッタリです。

ROE大事ですよ!!

 - 投資理論・哲学