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【悩み】HDVやVYMなどの高配当ETFって、ホントにS&P500に勝てるんですか?

   

私も、HDVへの投資を検討しているのですが、モーニングスターで
調べてみると、IVV・VOOに比べて成績があまり良くない様ですが、配当込みだとHDVが良いのでしょうか?
投資初心者で投資成績表の見方がわかっていないだけだと思いますが、解説をお願いします。

先日、こんなご質問を頂きました。

HDVってホントに優良ETFなの?
最近、S&P500に負けてるみたいだけど・・。

ごもっともな疑問です。

「高配当ETFについてどう考えていますか?」というお問合せを、よくお受けします。

がんばって日々働いて得たお金を投資するわけですから、ETF選びに真剣になるのは当然ですよね。リターンが年率1%違うだけで、長期では絶対額に大きな差が出ます。

高配当ETFってS&P500を超えるパフォーマンスが期待できそうな数少ないETFの一つです。
でも、ここ数年のトータルリターンはS&P500ETFの方が高いです。

私もブログ内で高配当ETFを推奨していることがあります。
一方で、「S&P500ETFを買っておけばいいさ」という発言も頻繁にしています。

結局、お前は何どっちを推奨しているのか?
って思われても、不思議ではありませんね。

高配当ETFに対する、私の考えを簡単に記事しようと思います。

私のスタンスは、HDVやVYMなどの高配当ETFは長期的なトータルリターンでS&P500を超えると信じているが、確証はないのでS&P500ETFを推奨している、というものです。

 

 

高配当ETFは有望だと思っているけど、実績がない

長期投資目的で保有すべき銘柄は、以下の条件を満たす銘柄が好ましいと考えています。
・永続して利益を生み出すことができる高収益の強い企業。
・成長の罠に嵌らない、成熟有配企業(連続増配年数が長い方が望ましい)

株式投資は、投資期間が長くなればなるほど配当が株主リターンの大半を占めることになります。それは、当然なんです。だって、株式投資とはビジネスに出資してその利益の分配を受けることが目的ですから。

配当が株主リターンの”大半”を占めるって言いましたが、もっと言えば株主リターンの”すべて”は配当です。あくまでも理論的な話ですがね。

実際の投資には当然キャピタルゲイン・ロスはあります。でも、このキャピタルゲイン・ロスだって将来予想配当の増減と捉えればやはりその根拠は配当だと言えます。

別に配当利回りが高い企業のケツをただ追いかければそれでいいってわけではないです。そんな単純な話ではさすがにありません。ただ、配当を追いかけるという姿勢は健全だと思います。

今だけではなく将来も含めて配当を最大化することで、長期的な投資リターンは高くなります。

この記事内で配当に対する私の思いを書くと紙面が足りませんので詳細は割愛しますが、配当を追い求めるのがよいと言っているのは、精神論ではなく経済学的な話です。

結局、長期株式投資とは生涯総配当最大化を巡る心理戦です。

配当利回りに固執し過ぎるといけないと言いましたが、それは、配当利回りは現在の配当情報しか表していないからです。長期投資では将来の配当も考慮する必要があります。

ただ、現在の配当が高い企業の方が、将来も含めての総配当も大きくなる可能性は高いかなと思っています。また、配当利回りが高い企業は株価がグングン伸びて割高に放置されてしまうことも少ないです。

そういう思いもあって、高配当株への投資を推奨したい気持ちがあります。

高配当ETFとして低コストで人気が高いのが、バンガードのVYMとブラックロックのHDVでしょうか。

VYMとHDVはともに配当利回りが3%前後有り、大型優良株を中心にポートフォリオが組まれています。

これは、直近6月末のHDVのポートフォリオです。

そんな期待の星の高配当ETFですが、最近のパフォーマンスは悪くないもののS&P500には負けています。

HDV、VYM、IVV(S&P500連動)の3商品の、直近5年間の分配金込みのトータルリターンを比較してみました。
(本当は、もっと長期で見たいのですが、HDVが新しい商品なので比較不可能なんです。。)

ティッカー 年率リターン
HDV 10.7%
VYM 13.6%
IVV 14.5%

私が一押し!とか言っているHDVが最も悪いですw。
次がVYMで、一番成績が良いのがS&P500連動のIVVです。

ここ5年間だけを見れば、高配当ETFに手を出さずに、シンプルにS&P500ETFを買っておいた方がパフォーマンスは良かったわけです。

ただ、これはあくまでも過去の実績です。しかも測定期間は5年間と短いです。

配当重視の投資で、リターンの比較期間が5年はちょっと短いです。配当総額の多寡よりも、ミスターマーケットによる株価変動が投資リターンを左右するウェイトが大きいと思います。

特に、最近はハイテク株が好調でハイテクセクターを20%以上含むS&P500がアウトパフォームしやすい環境だったと言えます。また、ここ5年間は株式相場は緩やかな景気回復局面だったので、ディフェンシブ株中心の高配当ETFがアンダーパフォームしがちな環境だったかなとも思います。

これは完全に私の私見なんですがね、いつかは必ず訪れるリセッションを経過することを通じてVYMやHDVなどの高配当ETFはS&P500を超えてくると思います。

思っているだけ、そう信じているだけで、それを証明することは不可能です。私の希望的観測に過ぎません。

S&P500が非常に強いインデックスであることは間違いありません。過去ず~と右肩上がりで、株主に貢献してきた実績がS&P500にはあります。

 

 

株式投資のリターンとはどどのつまり何のなのか、、?

これを考えていると、やはり「配当」という答えに行き着きます。

ビジネスリスクを取って配当を貰い続けること。結局株式投資とはこれに尽きます。

私はジェレミー・シーゲル教授の『株式投資の未来』という書籍に強く影響されて、世界分散インデックス投資から、今の高配当米国株投資に投資方針を転換しました。

『株式投資の未来』には配当の重要性が説かれています。だから、私は配当を重視すべきと言っていると思われるかもしれません。バイアスだろって思われるかもしれません。

確かに、シーゲル教授の書籍にはかなり影響を受けましたし、今でも私のバイブルです。

ですが、自分の頭で株式投資について突き詰めると考えれば考えるほど、長期投資のリターンは配当以外にないという答えに辿り着きます。

VYMやHDVなどの配当を重視したスマートベータETFには高いリターンが期待できると思っています。

ですが、ここ5年間はS&P500に負けているのも事実です。

その事実は謙虚に受け止めるべきだと思います。

 

S&P500ETFを推奨しているのは、過去の実績があって安心して紹介できるから

個別株投資は、投資に興味があって、投資にある程度の時間を割くことを厭わない人にしかお勧めできません。

投資なんて普段は考えたくない、投資金融とか別に興味はない、長期投資でしっかり資産運用したいだけという普通の投資家にはETFや投資信託を推奨します。最近はコストも安いですし。

そこで、私はブログでのオンラインでもオフラインで投資の相談をたまにされる時でも、いつもS&P500ETFに投資することを推奨しています。

でもね、心の中ではS&P500ETFよりHDVやVYMなどの高配当ETFの方が有望だと思っているんです。
でも、強くは推奨していません。

それは、HDVやVYMなどの高配当ETFが高いリターンを出すということに確信を持てないからです。不確実な未来に投資するわけだから、何であれ確証を持てることはないですけどね。

また、高配当ETFは設定が新しく過去の長期実績が確認できません。VYMは2006年設定、HDVは2011年設定です。

さらに言えば、ブラックロックのHDVは回転率が高く銘柄入替が頻繁に行われます。自分なりに検証した結果、ETFの銘柄入替はそれほど投資パフォーマンスに悪影響はないだろうと結論付けていはいます。
(参考記事こちら

ただ、実際のところ高い回転率が、良い意味でも悪い意味でもどれほど投資リターンに影響するのか読めません。

最近HDVはGEを新しく加えましたがGEの株価は最近下落しています。これは当然短期的なHDVのパフォーマンスを悪化させているはずです。

高配当ETFはS&P500を超えるだろうな~って思っているんだけど、今一つ確信は持てません。

このブログを訪れて米国株投資を始める人に、S&P500ETFを差し置いて高配当ETFがいいよ!と自信を持ってアドバイスすることができません。

だから、私はHDVやVYMなどの高配当ETFはトータルリターンでS&P500を超えると信じているが、確証はないのでS&P500ETFを推奨しているというスタンスなわけです。

S&P500ETFを買っておくのがベストと言っていますが、HDVやVYMなどの高配当ETFはS&P500を超える潜在力は十分あると思っています。

ただ、無責任なことは言えないので、過去の実績がしっかりあるS&P500ETFを推奨しているに過ぎません。S&P500ETFの方が手数料率も低いです。

その辺の私の投資スタンス(というかブロガーとしてのスタンスか?)を踏まえたうえで、あとは自分なりに考えてポートフォリオを作って欲しいなと思います。

まあ正解はないですよね。

S&P500ETFと高配当ETFを両方持つとかもいいと思います!
高配当ETFも一つの商品にこだわるのではなく、HDVとVYMに分散するのもいいかもしれません。

 

安心して下さい。

ETF選びで悩む気持ちとてもわかります。
私もめちゃくちゃ悩んできましたし、いまだに答えは出てないしさ。

ただ、いつも思うことがあります。
それは、IVVとVYMとHDVで悩んでいる時点で十分勝ち組だということです。どれに投資しても、長期では相応のリターンが期待できるでしょう。十分お金持ちになれるでしょう。

米国株インデックスに低コストで長期投資するという、一見簡単そうで誰も気づかない投資法に気付いている自分に自信を持って欲しいなと思います。

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