シーゲル流の株式投資方法に最も近いと期待しているHDV。
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF。

このHDVは厳選された大型バリュー銘柄で構成されており、高い分配金利回りを誇る商品です。
具体的には、エクソンモービル(XOM)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、プロクター&ギャンブル(PG)、シェブロン(CVX)など名だたる黄金銘柄群です。
経費率0.12%と良好。

最近判明したことなのですが、このHDV相当の浮気者。
売買回転率が63%もあるのです。

【衝撃!】高配当ETF[HDV]の売買回転率が63% ← 高過ぎでしょ!

最高級の銘柄たちを取っ替え引っ替えしやがるのです!
わかるよ、滅茶苦茶モテるのはわかるよ。
でももうちょっと一つの銘柄を大切にしたらどうなのって思うんです。

そんな浮気者のチャラいHDVですが、私のシーゲルポートフォリオの主力を担ってもらうETFとしてまだ期待しています。

HDVに対する愛はまだ冷めていないんです。

 HDVがウェルズ・ファーゴを捨てやがった!

HDVに対する愛は冷めていないものの、浮気者なので厳しいモニタリングが必要だと思っています。
毎月チェックしてやろうと思いました。

毎月末のHDVの全構成銘柄をエクセルにまとめて記録することにしました。
こんなことやってるの日本全国私くらいでしょうか?(笑)
いいんです、土日暇人なんで。
ほっといて。

6月も終わりましたので、HDVの構成銘柄をブラックロック社のHPでチェック。
エクセルにダウンロードして、前回チェックしたとき(6月半ばかな)の銘柄と比較しました。

公認会計士的に、監査人的に言うと、「前月末からの異常な変動がないか職業的懐疑心を持って分析的手続きを実行しました。」
目検でチェックすると漏れる可能性があるので、エクセルのVlookup関数を使ってチェックしました。
仕事のエクセルスキルがこんな場面で活きるとは!
逃れられんぞ、HDV。

1か月しか経過していないこともあって、さすがに上位銘柄変更はないと思っていたのですが1銘柄消えているものを発見。
Vloolkup関数で引っかからない。
ん、どの銘柄だ?

HDV WFC

ウェルズ・ファーゴ(WFC)!!
なんでやねん!

    WFCは超優良バフェット銘柄なのに…

ウェルズ・ファーゴは米国のみで営業するリテール銀行大手です。

JPモルガンなどとは異なり、投資銀行業務には手を出さずに伝統的な融資業務に注力しています。

ウェルズ・ファーゴはバフェットも多額を投資している、超優良銘柄です。
金融セクターで1つ長期保有銘柄を選べと言われたら、間違いなくウェルズ・ファーゴです。

言葉で言っても説得力ないので、ウェルズ・ファーゴの基本データ・財務データ載せます。

WFC基本データ

WFC業績

ROEは20%超で、EPS(一株利益)もDPS(一株配当)も順調に増加しています。

このように安定バリュー銘柄なのですが、直近のPERは11倍と低めです。
WFCのPERとしては超割安という水準ではないかもしれませんが、過去のPER水準から比較するとやや割安と言えると思います。

その理由として中国景気不安やブレグジットなどによりFRBが利上げを渋っていることが挙げられます。
なので銀行株は下がりがちです。
こういう時は金融セクターが一斉に下落してしまいますが、WFCのような収益力のある会社は長期的には必ず挽回してくるはずです。

WFCチャート

WFCの5年チャート。
2012年以降、株価は順調に右肩上がりですがここ2年くらいは横ばい、やや右肩下がりです。

何が言いたいかと言うと、絶対の買い時かはわかりませんが、少なくとも売り時ではない!ということ。
今のWFCは長期投資家であれば我慢して保有し続けてるべき場面。
WFCであれば中期的には必ず株価は戻すはずです。

HDVがウェルズ・ファーゴ(WFC)を銘柄に加えたのはどうやら2016年3月。
僅か3か月で超優良バフェット銘柄を捨てやがったな、この贅沢もの。

HDVはモーニングスター配当フォーカス指数という指数連動のインデックスファンドであって、それに従って銘柄入替を行っているだけなので誰にも文句を言えません。

個別銘柄ではなく、ETFという選択をした者としてこのような事象は仕方ありません。
が、これは良くない銘柄入替だなーと思いました。

はー、やっぱり今後も監視が必要だな。