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[HDV]は予見していたのか!? AT&Tとレイノルズアメリカン2つの大型M&A

   

米国企業は株主利益に適うのであれば、数兆円にも上る大型M&Aも積極的に行います。そんな事業再編のダイナミズムも米国株投資の面白いところだと思います。

2016年現時点までを振り返ると、こんなM&Aがありましたよ。
■独バイエルの米モンサント買収(約6.2兆円)
■アボット・ラボラトリーズのセント・ジュード・メディカル買収(約2.7兆円)
■マイクロソフトのリンクトイン買収(約2.5兆円)

さて、このブログの中で最もよく登場するETFは[HDV]だと思います。
私のポートフォリオで最も保有割合が高い商品です。

シーゲル教授は高配当の成熟企業を長期保有して配当再投資を繰り返すことの重要性を説いていますが、HDVはそんな高配当の優良企業が詰まったETFです。さらに、上位セクターは生活必需品、エネルギー、ヘルスケアと歴史的に高パフォーマンスだったセクターになっています。

また経費率も最近低下して0.08%となっています!これは高配当ETFとして最安(2016年10月現在)です。
参考記事
【歓喜】HDVの経費率が0.08%に下がっている!VYMより安い!
このような優等生のHDVですが、欠点があります。度々言っていますが、頻繁に銘柄入替をすることです。

最近の大きな銘柄入替は以下の記事に書きました。
[HDV]にAT&T、クアルコム、レイノルズ・アメリカンが追加 サザンが除外

これが直近のHDV構成銘柄。

hdv201609

単なる偶然だとは思いますが、新たにHDVに加わった2つの銘柄で大型M&Aが同時に起こりました。

AT&T(T)とレイノルズアメリカン(RAI)です。RAIは構成割合が小さく上記グラフではOthersに入っていますが。

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    HDV2つの新銘柄にM&A報道

AT&T タイム・ワーナー買収

アメリカ通信大手のAT&Tがメディア大手のタイム・ワーナー(TWX)を買収するとの報道がなされています。買収金額は約850億ドルということで、2016年最大のM&A案件になりそうです。

タイム・ワーナーは総合メディア・エンターテイメント企業で、CNNニュースが有名ですね。ワーナーブラザーズという映画製作のブランドも持っています。

ワーナーブラザーズの作品は「バッドマン」や「マッドマックス」、「ハリーポッター」などが有名です。

通信インフラだけでなく優良なコンテンツも保有していかないとこれからのビジネスで戦えないというAT&Tの判断なのでしょう。

買収発表直前のタイム・ワーナーの時価総額は680億ドル(約7兆円)もありますが、買収発表を受けて21日の株式相場終値でタイムワーナー株は約8%も株価が上昇し89.48ドルとなりました。

HDVに投資している人にとってはタイムワーナーの株価よりもAT&Tの株価影響が気になるところです。

AT&Tは2016年9月にHDVの構成銘柄として復活したばかりですが、HDVの約8%を占めており構成割合順位はエクソンモービルに次ぐ第2位です。

さて、買収が発表された21日AT&T株価は3.0%下落して37.49ドルとなりました。
下がるんかい!(笑)

まあM&Aを発表した時は買い手企業の株価は下落する傾向にあります。価格は妥当だと踏んで買収に合意するわけですけど、事情を深く知らない外部から見るとどうしても高値掴みに見えることがよくあります。そして本当に高値掴みで終わることもしばしばあります。

M&Aは難しいです。そんなM&A投資の成功不確実性を嫌気しての株価下落でしょう。当局がこのM&Aを承認するか否かという不確実性もあると思います。AT&Tは2011年にTモバイルUSの買収を当局に阻止されたことがありました。

ドナルド・トランプ大統領候補や民主党副大統領候補のティム・ケーン上院議員などがこの買収に反対しています。ただ、AT&Tのランドール・スティーブンソンCEOは今回の買収は垂直統合なので、独禁法には抵触しないと主張しています。

AT&Tは2016年上期非常に高パフォーマンスでしたが、下期HDVの構成銘柄になってから株価は下落し続けています。。

これはAT&T株の2016年初からのチャートです。
7月以降、株価は低迷しています。

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HDV銘柄選択大丈夫か!?
まあそんな短期で気にしても仕方ないですけどね。

 

レイノルズアメリカン ブリティッシュ・アメリカン・タバコに買収される

AT&Tは買う側でしたが、これは買われる側。

新たにHDVの構成銘柄に選出されたレイノルズアメリカンにもM&Aが起こりました。構成割合は1%弱と低いですが。

報道によると、英たばこ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)はレイノルズアメリカンの未保有株式を470億ドルで取得すると提案したとのこと。1株56.50ドルの買収価格です。

BATはすでにレイノルズの大株主で42%株を保有していました。今回は残りの58%の株を取得するようです。

この買収が成立すれば、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の売上高は約300億ドルとなり、米フィリップモリス・インターナショナルを超えて業界トップとなります。フィリップモリスの売上規模は約270億ドルです。

これでたばこ業界は、
1位:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
2位:フィリップモリス・インターナショナル
3位:日本たばこ産業(JT)
となりそうです。

特に独占禁止法での制約はない見込みで買収はスムーズに進む予定です。

買収報道を受けて21日にレイノルズ株価は前日比で14%も上昇し、株価は53.78ドルと報道されている買収単価に近づいています。買われる側になると、今回のように買収プレミアム相当の株価上昇が起こるものです。

これはHDV保有者として喜ばしいのでしょうか?悩ましいところです。

買った瞬間に株価が14%も上昇したと考えればラッキーとも言えますね。とはいえ、レイノルズ(RAI)がHDVに占める割合はHDV全体の1%ほどなので、影響はほとんどないですけど。

RAIはせっかくHDVに参加したばかりなのに、あっという間に消えてしまうようです。

ありがとうレイノルズアメリカン、HDVのパフォーマンスに僅かながら貢献してくれましたよ!

ところで、BATは1株当たりの取得代金のうち、24.13ドルを現金で32.37ドルをBAT株式で支払うそうですが、その場合HDVの構成銘柄にBATが組み込まれるのでしょうか??

この点私はわかりかねております。

今後もHDVの構成銘柄はウォッチし続ける予定ですので、また銘柄変更があれば記事にします。

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